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あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ
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あ<67>
[あ]<人物名>
システムに慣れたプレイヤーが付ける、キャラメイクでの特性値への
高ボーナス点を出すまでの繋ぎの名前。で、高ボーナス出した後、好きな名前に変更する…と。
要するに、みんな良い子を作りたいということで。△
[アークデビル]<モンスター>D
arch(アーク)とは君主や王を表す言葉。おおよそ悪魔の王という意味であろう。
すべての呪文を操り、クリティカル・鎧破壊・後衛攻撃に2回攻撃、強力な呪文無効化を持つ、Xのモンスターにおいて最高クラスの能力を持つ。
だが何よりの脅威はHPの高さ。時間がかかればかかるほど、最凶の攻撃を立て続けに食らうことになる。
まず遭遇した時は攻撃を集中させて一気に屠ること。それしかない。△
[アーマーイーター]<モンスター>D
その名の通り、鎧を食べる怪物。食べられた鎧は"ガラクタ"になり、自動的に装備から外され、
その場で冒険者は裸同然になる。食べられた鎧はもちろん、元には戻らない。
これほど精神的にダメージがでかい攻撃はない。強い防具が手に入りづらいWIZならでは、だ。△
[アーマークラス(AC)]<システム>
キャラクターの守備力の事。現在の殆どのRPGは守備力に関しての解釈が「足して引く」に対し、
TTRPGの影響が強いWIZでは、「攻撃があたる確率」として守備力を計算。
根本的に考え方が違うのである。まあこっちの方がややこしいんだが。
なので、普通は数値が増えるほど守備力が高い、なのだが、WIZはその逆。
マイナスの方が守備力に優れる、とする(より多くよけるという事)。ちなみに裸はAC10、
AC−10はLO、と表示され、シャーマン戦車と同じ防御力らしい(謎)。またAC−20はVLと表示される。△
[アイロノーズ]<NPC>D
陽気なドワーフの商人。メイルシュトロームに入りたての冒険者に拾い物や盗品らしいものを売りつけてくるが、
基本的に無害な人物なので、取引には応じてあげよう。1・2階の謎かけのヒントも多少知っているのでいろいろ
聞いてみるといい。いわば初心者向けNPC。△
[悪(Evel)の戒律]<システム>@〜D
己の発展、成長、利益などを何より先に考える、自己中心的性格の戒律。
要するに、己に利益があるかどうかで、全ての行動を判断するのが特徴。
ゆえにゲーム内では敵がいかに許しを請おうが、友好的に接しようが、
己に利益がない(経験値が貰えない、お金が貰えない等)為に交戦しなくてはならない。△
[悪の水晶]<アイテム>B
Vでの重要アイテム。デルフという焼き物(陶器)みたいなモンスターを倒すと手に入る。
これを善の水晶と掛け合わす事で最重要アイテム「中立の水晶」を作る事が出来る。4階、善のフロアにある。
悪の戒律の者がスペシャル・パワーを開放しないと死亡したり、ステータス異常などろくなことがない。△
[アスキー]<会社>
ファミコン版T〜V、スーパーファミコン版X、Y、近頃ではプレイステーションでディンギルなど、
WIZをパソコン愛好者から一般人に普及させた素晴らしい会社。最近ちょっとやばいらしい。△
[アップル(Apple)]<会社・機種>
現在のマッキントッシュ(Mac)およびipodシリーズを作っている会社。もしくはアップルで作っていたコンピュータシリーズの事。
アップルコンピューター社は1976年、4月1日のエイプリルフールに設立された。
初代のApple(1976年)は何と木箱に入れる組み立てキットという、マニアにしか理解されない機械だったとか。
翌年の4月に発売されたシリーズの「U」は、キーボードもフロッピーも兼ね備えたもので、
普及型パソコン第一号と呼ぶに相応しいヒット商品になった。このUで、WIZもデビューを果たす。
このシリーズは1986年に出た5つめの「Apple UGS」まで続き、後Macintosh(Mac)シリーズに移行する。△
[アドブルのタクシー]<施設?>B
エル・ケブレスの迷宮(V)で営業しているタクシー屋。行き先は城下町まで。
3階と5階におり、2500G〜5000Gで取引している。悪のフロアにいるということは戒律は悪なのだろうか?
5階ではいきなりアイテムくれるし、2階では合言葉にはなるし、一体アドブルとはどういう輩なのか?謎である。△
[アブリエル(神の魔法)]<呪文>D
どんなに頑張ってもシナリオをクリアしないと覚えられない神秘(?)の呪文。
メイルシュトロームの三軸の門を守るゲートキーパーから「アブリエルのハート(トークン・神髄)」を
貰い受ける事で習得する事が出来る。主な効果はメイルシュトロームでの災いの魔女・ソーンの
絶対無敵の魔法の盾を打ち破る事。その他の場合では召喚したりダメージを与えたり、何故か効果はランダム。
説明書では「神が自分の軽蔑する他の神を攻撃したい時しばしば用いる呪文」となっている。△
[アラビク(ALAVIK)]<人物名>A
WIZUのリルガミン王家の生き残りの片割れの王子。姉はマルグダ王女(妹という説も有る)
魔人ダバルプスに王家を殆どを滅ぼされたアラビクは、姉マルグダと共に奪われたリルガミン王位を取り戻す為、
打倒ダバルプスの旅に出る。ダバルプスに対抗すべく「ダイアモンドの騎士」伝説の武具を集めた二人。
アラビクはその装束をまとい、リルガミン城に攻め上がり、壮絶な戦いの末ついにダバルプスを倒した。
だが、魔人の最期の呪いを受け、絶命したと言われている。△
[アルビシア植民島]<地名>
リルガミンの植民地らしい。Vの「リルガミンの遺産」の時代、ここで大津波が起きて
多大な被害を被る事になるそうな。△
[泡、泡、母さんの手!]<セリフ?>C
Wのソーリィマンの魔術師たちという冒険者たちの、戦闘の前になぜかそう叫んでくる謎の合言葉である。
原文はBUBBLE, BUBBLE, TOIL AND CUDDLEで、直訳「あわ、あわ、精を出して働いて寄り添います」と意味不明。
なので、「母さんの手」は日本語版での意訳である。それもよくわからないが(マザーグース的なものを狙ってる?)。
元ネタはシェイクスピアのマクベス第4幕での女魔法使い達のセリフ、Double, double toil and troubleが目されている。
意味は「面倒揉めごと、もっともっと起これ」。そのまんま使えばいいのに。だめか。△
[アンク(ANKH)]<アイテム>D
アンクとはエジプト十字といわれ、十字の上が楕円の形をしているものを言う。
実はツタンカーメンの名前の中にも入っている(Tut-ankh-amen)言葉で、命の意味があるらしい。
WIZではいわばお守りといったところで、知恵・命・力・祈り・奇跡・若さと種類が6つもある。
ほとんどはSPでそれぞれ名前のとおりのステータスがアップし、装備すればACがひとつ下がる。
ただし奇跡だけは別。魔法もSPも持ってるだけでも恩恵を受ける特別なものとなっている。△
[アンディの幽霊]<人物名>D
XのNPC。実はアンドリュー・グリーンバーグであるとの説が有力。WIZから手を引くという暗示だろうか?
メイルシュトローム地下777階、ゴーストネスト(幽霊達の住家)にいる。金とカードが好き。△
[アンドリュー・グリーンバーグ(Andrew Greenberg)]<人物名>
WIZ創始者の片割れ。主にシナリオ・データベース担当。
WIZはもともとこのグリーンバーグが個人で作ってたものらしい。もう一人の創始者、ロバート・ウッドヘッドとは
同じアメリカ・コーネル大学で出会ったそうで、たまたま趣味(というか目的)が同じだった事からコンビを組んだという。
Tの最後に倒すべき悪の魔術師・ワードナと言う名は、アンドリューの綴りを逆さにしたもの、という話はその筋には超有名。
しかしグリーンバーグはシナリオXでWIZを引退。D.W.ブラッドレーにY以降を託し去ってしまうのだった。
だからこそ、リルガミンシリーズはXで終わってしまうのである。現在はカルフォルニアにいるらしい。△
[イアリシンの宝珠(Orb of Earithin)]<アイテム>B
Vの探索目的となる宝珠。PS版では「大地の宝珠」と表記される。読みはファミコン版より。
森羅万象の理を映し出すといわれ、スペシャルパワーで水晶占いが出来る。エル・ケブレスが守護している。△
[イェティ]<モンスター>D
イェティはヒマラヤ山脈にすむという未確認動物。直立する毛むくじゃらで、雪男のようなイメージを持たれているが、
現地の言葉では「イェ」が「岩」という意なのでイェティは「岩男」「岩の動物」という意味らしい。
実は調査団により正体は割れてしまっているが、ここでは言及を避けておこう。
イェティのいるメイルシュトローム地下6階は、氷の王ロブナがいるためなのか寒い場所のようで、イェティ以外にも
極寒の化け物が多いようだ。麻痺以外はさしたる特徴はないが、何より巨体の化け物、あなどるなかれ。△
[石塚祐子]<人物名>
元WIZ友の会出身。現在はVジャンプで「犬マユゲでいこう」という連載を抱える漫画家になった。
割と幼年誌(大変失礼)の雑誌上で堂々とWIZに突っ走るネタを描く無法者…もとい英雄である。
ドワーフ好きで全部ドワーフだったパーティがあるらしい(ネタに有っただけで定かではない)。△
[石の中にいる]<メッセージ>
誤ってマップ以外の場所に転移した時に現れるメッセージ。もちろん生きていられる筈がない。
この瞬間パーティの全滅は確定するが、ファミコン版ならこのメッセージが出ている時にリセットすればゲームを再開した時
この場所に何故かキャンプを張っており、そこから正確な場所に転移すれば全滅が免れてしまういわゆる『リセット技』ができる。△
[石埜三千穂]<人物名>
ゲームライター。蛙好きな人。WIZに割と肩入れしていてくれた人。
何でここに載せたかというと、ただ単純に好きなライターだからである。今も元気でしょうか。△
[石弓の矢]<罠>
宝箱の罠のひとつ。パーティ全員にランダムダメージが降り注ぐという罠。
ひどい時は50ポイントくらい食らうときもあり、なかなかに侮れない。△
[一撃の巻物]<アイテム>
バディアルの効果のある巻物。一撃、というと威力がありそうなものだが、
まあとどのつまりバディアルであるので、それなりにしか期待できない。△
[一都説]<説>@〜D
T〜Xが全て同じ舞台(リルガミン)で起こったものと見る、大変一般的な考え方。
しかしT、Wでは「リルガミン」と公言しておらず(U、V、Xのみ)、TからU、UからT(PSだけ?)へと
転送できる事などからT、Wは別の舞台と見ている人も実は少数ながらいる(かく言う私がそうだし)。
ちなみにそれを私は「二都説」と呼び、T、Wの「トレボー城」と、U、V、Xの「リルガミン城」と区別している。△
[一方通行の扉]<仕掛け>
迷宮での罠の一つ。その名の通り普通の扉だと思ってくぐって振り返ると扉がなくなる、というもの。
WIZでは初歩的な罠であるが、甘く見ていると退路を断たれ痛い目に合う。といっても通らないと分からないし見た目も
普通の扉と変わらないからどうしようもない。で、もしはまってしまって戻りたい時はどうするか?ベストな方法はその場を動かず、
ぐるぐるとまわり、敵と遭遇して「逃げる」を選ぶこと。戦闘時の「逃げる」現象の、必ず一歩前に戻る、というやつを利用するのだ。
一歩でも動いてしまったらアウトだが。要するに迂闊に一歩進む前に、常々周囲に気を配れということ。△
[いてっ!]<メッセージ>
迷宮の壁にぶつかると出てくるメッセージ。そりゃあ、鎧きているとはいえ壁にぶち当たるのだから、痛いですわよ。△
[いにしえのお守り(Amulet of Cover)]<アイテム>A
ヒーリング能力+3とACの下がるお守り。ところで、名前の綴り「Cover」には「いにしえ」の意味はなく、明らかに意訳。
何故「いにしえ」という名称になったのかはわからないが、例の偉大なる「魔除け」になぞられた名称なのだろうか?
ということで、FC版Vでのみの名称。ちなみにPS版(U)では「救援の護符」となる。△
[イハロン(神聖な願い)]<呪文>D
Xのみの、神聖な願いを叶えるという魔法だが要するにキャラの能力値をひとつ上げてくれるというもの。
しかも唱えれば呪文を忘れてしまう。また覚えなおせばいいのだが。ちなみに1歳若返りも可能。主な目的はそれになりそう。△
[イビルアイズ]<NPC>D
XのNPCで、黒ずくめの悪い魔法使い。メイルシュトロームの地下6階の魔法が効かない部屋に住んでいる。
マッドストンパーの足を永久に痒くしたりマイティ・ヨグを大猿に変えた上ガラスのシリンダーに封じ込めたりと
数多くの被害者がおり、その悪名はなかなかのもの。一応お金と引き換えにルーンのように予言のような助言もしてくれる。
が、彼と対峙する主な目的はマイティ・ヨグを救うため、金のメダリオンを盗むときだろう。怒らせればいうまでもなく戦闘になるが
場所が場所だけに苦戦になる上、もとよりかなりの実力者で手強い相手だ。できるだけ危険をやり過ごすためにも、
盗む盗賊の腕は必須。△
[戒めの指輪]<アイテム>
戒めといわれてもたいしたことはない。僧侶魔法のマニフォが使えるというだけである。
僧侶しか装備できないが、装備しなくても使用できる。壊れる確率が10%で使いやすいとはいえ、微妙な代物。
原作ではしかも指輪ではなく、『マニフォの護符』というまんまの名前だった。ということで、これはファミコン限定の名前なのだ。△
[ヴァンブレイス]<アイテム>D
ヴァンブレイスはSFC版固有名称で、もともとはbracerと表記されていた防具。ブレイスは言わずもがな「brace」と綴り、これはラテン語で
「両腕」という意である。因みに腕輪のブレスレットの「ブレス」も同義。で、「ヴァン(van)」は何かというと英語で軍隊用語にある
前衛・先陣などという意味があり、実際これも戦士系=前衛職業者しか装備できない。つまりは「前衛用の両腕」防具、まあとどのつまり
小手ということだ。装備するとACは−1になる。腕だけの防具だからとはいえ、微妙。ないよりましという感じか。△
[WIZARDRY -Proving Grounds of The Mad Overlord-]<ゲームソフト>
言わずと知れた(?)ウルティマと並ぶ世界最古のコンピューターロールプレイングゲーム。
これのお陰でどれだけの人間の人生を狂わせた事だろうか…
後に3Dダンジョン型と呼ばれる形を取り、ファンタジー世界を背景に、
最大六人のキャラクターを操って、悪の魔術師を倒すのが目的。
多くの人がそのシステムに、ゲーム性に酔い、中毒者が続出。それは現在に続く。
しかし約二十五年の時を経てしても、変わらぬ形を取り続け、支持されるゲームも珍しい。
それだけ始めから完成されたゲーム性であったということだろうか。
1981年6月にデビュー、機種はAppleU(マックのはるか前)。サーテックが販売。
製作者、ロバート・ウッドヘッド、アンドリュー・グリーンバーグ。当時二人は未だ学生だった。
ちなみにコンピューターゲームで初めて箱と言う形で売られたゲームらしい(それ以前は袋だったそうだ)。△
[WIZARDRYV -Legacy of Llylgamyn-]<ゲームソフト>
シナリオUの翌年、大きな変革と共に登場した作品。
まず、画面が現在のウィンドウタイプに変更され、画面全部を使うようになり、文字が読みやすくなった。
以前は狭苦しい感じのするレイアウトで、見づらい事この上なかったという。これは大変喜ばれた変革だったろう。
また、やはりこのVも前のシナリオ、TかUが必要となり、そこからキャラを転送させないとプレイすら出来ないが、
全てが引き継がれる事はない。受け継ぐのは種族・職業・能力値のみで前作のようなただの延長線上ではなくなった。
また、善の戒律(性格)、悪の戒律といった属性によって制限されるフロアが登場し、
善は2階・4階、悪は3階・5階に制限された。ちなみに中立は全てのフロアに入れるが、
回復魔法を司る僧侶の呪文が使えない為、中立だけのパーティでクリアするのはまず難しい。
なればこそ善・悪の両パーティを育てなければならないので、かなり手間取るものとなってしまう。
前作の反省の上で出来ただけあり、きちんとした構成にはなったものの、評判はさほど良いものとは言えなかった。
物語はT・Uの子孫の時代。度重なる自然災害に被害続出。この混乱を収める為には、
災害の真の理由を知らなければならないとリルガミンの賢者たちは決断する。
そこで世の中の森羅万象を映し出すといわれる、巨龍エル・ケブレスの神秘の宝珠・イアリシンにその望みをかけ、
その捜索をかつての冒険者の子孫達に依頼する。1983年5月、AppleUで発売。△
[WIZARDRYU -Knight of Diamonds-]<ゲームソフト>
シナリオTの衝撃的発売からおよそ一年後、エキスパート用として登場したのがこのU。
何がエキスパートかというと、まずレベル13(マスターレベル)でないと地下1階ですら歩けない。
そのくらい敵が強いのだ。また、謎解きもレベル13でないと唱えられないマロール(転移の呪文)が必須。
そしてなにより…Tのキャラクターを転送しないと遊べないのである。「初心者」の事なんて考えてないのだ。
ただ、一年たった割に何もシステムが変わってない。内容的にもただ下へ向かって、アイテムを集めれば終わり。
簡単に続編を手掛けると失敗するというのを体現したシナリオ、と後に呼ばれてしまう。
物語は、精霊神ニルダ(GNILDA)の神秘の杖により、加護を受けていた都市・リルガミン王国が、
内なる敵・ダバルプス(DAVALPUS)により奇襲を受け、王家は殆ど壊滅状態になったのだが、
生き残りの王家姉弟が伝説のダイアモンドの騎士の鎧を揃え、ダバルプスに戦いを挑む。
弟・王子アラビクは戦いには勝ったが、ダバルプスの呪いは王子とその鎧、ニルダの神秘の杖まで飲み込んだ。
その失われたニルダの杖=加護を取り戻すにはダイアモンドの騎士の鎧を集めなければならない…というもの。
1982年4月にサーテックよりAppleU版発売。スタッフリストは表記ナシだがR・ウッドヘッドとA・グリーンバーグ製作で間違いない。△
[WIZARDRY友の会]<雑誌一コーナー>
その昔「ファミコン必勝本」という雑誌があり、それの一コーナーだったWIZ友の会。
ここで掲載された投稿者の何人かはゲーム業界入りしたりしており、その筋でも有名だった事が偲ばれる。
ちなみにWIZ初のゲームボーイ化だった外伝シリーズは、当コーナーでの投書が要因だったともいわれている。(事実かどうかは不明)△
[ウィザードリィの神話学]<サイト>
かつてゲームスタジオHPにあったコーナー。
ずいぶん前になくなったと嘆いてろくに探してませんでしたが今になって見つけたのでありました。遅!
とりあえずこちら。私のつたない解説より何倍も勉強になります。△
[WIZARDRYX -Heart of The Maelstrom-]<ゲームソフト>
Wから一転してやはりもとの冒険者を主人公に戻した本作品がWIZ、事実上の最終作。
というのは、ここで長く伝えられてきたリルガミンの伝説が終了しており、
その上いわゆる「WIZスタイル」がこれ以降登場しない。加えて創始者・グリーンバーグもこの作品で手を引いている。
これ以後、WIZも時代に流されているのか、Yはキャラクタの絵を出したり動く映像を使ったりなど
ビジュアルに力を入れ、また物語性を強めていく傾向に進んでいく。
その過程なのだろう、このXはそれまでのWIZスタイルでありながらNPCに姿を与え、彼等との対話を
謎解きに加えたり、物語性がとても強い。また迷宮もそれまでの20×20のブロックではなく
階によって形が大きく異なり全体的に巨大になった為、複雑化、難解になった。
また泳ぐ技能を加えたり、戦闘役立たずと罵られた盗賊が後方から攻撃できるようになったりと
WIZスタイルでありながら新システムを加える事で大きく変革したシナリオであった。そしてその変革は
日本でのアレンジ・外伝・リニューアル版に長く採用されていく事となる。
物語は城塞都市リルガミンの密かなる、そして最大の危機。リルガミンの宝珠を探索(V)した何年か後。
宝珠を手に入れ、平和を獲得したかと思えたリルガミン。だが混乱は未だ続いていた。
時の王国の賢者たちはその原因を宝珠を崇める集団・ブラザーフッド教団の異変に有ると解いた。
そのブラザーフッド教団の寺院の奥深くで、超自然の魔法の渦にして全ての災害の渦が形成されているという。
この渦を治めるには魔法と自然の調和を保つと言う大魔法使い・ゲートキーパーを頼る他無いが
こともあろうか彼はブラザーフッドの裏切り者・魔女ソーンによってその渦の中に捉えられてしまったらしい。
賢者は冒険者に問う。「世界が魔法の渦に呑まれる前に、災禍の中心に挑む勇気が君に有るか?」
1988年11月、AppleUで発売。△
[WIZARDRYW -The return of Werdna-]<ゲームソフト>
WIZの中でも最も異色で、かつ激烈な難易度で知られるシナリオ。故にトップクラスの悪評お墨付。
何より主人公がTで倒したはずの最後の敵、魔術師ワードナであって冒険者は敵。しかも冒険者かなり強いのだ。
戦闘では先にティルトウェイト唱えたもん勝ち、というような運の要素が強く、生存率が悲しいほど低い。
加えて鬼のような迷宮の罠に、時間制限付いて、その上ヒントらしいものがむちゃくちゃ少なく、ノーヒントも同じなひどい内容。
攻略本なしで解くなんて奇跡に等しい、と凄まじい言われようだった。
しかし発想自体は面白く、モンティ・パイソン(英国コメディ)ネタ的パロディの宝庫に溢れ、
簡単な作品に飽き飽きしていた上級者(何のじゃ)には相当な知識を要する「趣味ゲー」と好まれたらしい。
一説にはむしろ、そういった人々に挑戦するという趣向で、一般人は眼中に無かったようだ、といわれる。
話の概要はワードナが地下墓場から甦り、迷宮を抜けて地上に出、カドルト神から魔除けを奪い返すことが目的。
パソコン雑誌「ソフトーク」ライター、ロー・アダムスがデザイン。創始者の片割れ、ロバート・ウッドヘッド最後のWIZ作品。
サーテックより、1987年11月にAppleUで発売。ちなみにFC(もしくはSFC)への移植版は存在しない。△
[WIZ]<略称>
WIZARDRYの一般的略称。「ウィズ」と読む。だが一部では嫌がられるらしい。△
[WIZ三太郎]<漫画>
「ファミコン必勝本」の「WIZ友の会」の4コマ漫画。主にFC版Vネタ(本当はU)が多かったため、「三太郎」。
作者:作山哲広。この作山と言う人、もとはこの「WIZ友」の常連の投稿者だった。△
[ウィッチ]<モンスター>
女の魔法使いである。女っ気のない迷宮ではプリーステスに並ぶアイドルのような存在と
一部ではいわれている…らしい。見た目も実力も可愛らしい人たち…だからだろうか。△
[ウィルオーウィスプ]<モンスター>
放電する光球。よくファンタジー世界では鬼火、人魂(ひとだま)として扱われているが、
この光球は電撃を発し、冒険者達に攻撃を仕掛けてくる。攻撃力は強くないのだが実体もないので
魔法は効くわけもなく、剣で倒すのもACが低いので大変困難。なのでWIZでは強敵の内に入るが、
破格の経験値がもらえるため、経験値稼ぎに向いている。△
[上田祐司]<声優>
WizardryCDドラマT、ハースニール異聞にて、主人公の仲間の迷子のロード・ユーティの声をあてた声優。
現在はひらがな表記になっている。この頃は声優としてまだ駆け出しだったのだろう、主役の山口氏と共演するのを
本当に楽しみにしていた様で、あとがきではその様子を興奮気味に書き記している。実はWIZ91舞台イベントにも参加しており、
WIZとは割と因果の強い人物なのかもしれない。後の代表作にジャンプの名(迷)作「すごいよ!マサルさん」のマサルなど。△
[うさぎの足*]<アイテム>B
不確定名、奇妙なアイテム。確かに奇妙なものである。装備できるものだが、何が起こるわけでもない。
一応スペシャルパワーでラックを1上げることが出来る。何故ラックがあがるのか何故足なのかそもそもどう装備するものなのか
と言っていたら実はヨーロッパのポピュラーなお守りからきているからとのこと。しかし尻尾ならまだしも足ってのはなにか生々しい。△
[歌姫ブレンダ]<人物名>D
XのNPCの一人。己を「WIZの女神」と称するやばいお姉様。女神の割に大した情報くれないけど。
しかも「スポンサーに頼まれてきた」などとのたまうあたり、見上げた根性の持ち主である。
メイルシュトロームの地下5階、「マンフレッティの店」に主に出入りしている。△
[内海賢二]<声優>
WizardryCDドラマT、ハースニール異聞にて、ライカーガスの声をあてた方。
正直言うと…とってもびびった配役であった。せんべいさん…△
[馬小屋]<施設>
冒険者の宿の中でもっとも粗末な場所、馬小屋。おそらく、その名の通り、雨露をしのげる程度で、
馬用のわらが敷き詰められているぐらいなのだろう。そのため体力は回復せず、せいぜいマジックポイントしか回復しない。
が、それがWIZではそれで充分なのだ。むしろ、この馬小屋の方がおすすめである。と、いうのは年齢に関係するからだ。
WIZでの通常の宿屋では回復するたびに1週間たってしまうが、馬小屋では1日しか経過しない。しかも宿屋では
それだけ宿泊代がかかる一方、馬小屋はいくら泊まってもいっさい無料。そのため、殆どの冒険者は体力回復は呪文で、
その呪文のマジックポイントを回復させるために僧侶のみが馬小屋に泊まる、というヘンな現象が常識になっているのだ。△
[運]<特性値>
運というとどのコンピュータRPGでもその役立ち度はかなり曖昧な特性値だが、敵のブレス攻撃のダメージを半減したり、
迷宮や宝箱の罠から免れたりなどWIZではなかなかに役立つものとなっている。HPの低い後衛陣には是非必要な値だろう。△
[エコノミールーム]<施設>
冒険者の宿のエコノミーである。つまりはまあまあの部屋。3HP回復としょぼくれた効果を一週間に50G払って受けるより、
普通に僧侶の回復魔法受けてた方がお金も節約できるし効率もいいし年も取らない。面倒になる機会など殆どないだろう。△
[エナジードレイン]<特殊攻撃>
モンスターが行う、レベルを吸い取るという特殊な攻撃。主にアンデッド(ゾンビのような不死モンスター)が
繰り出すもの。吸い取られたレベルは、また経験しなおさなければ回復方法がないという、
ある種一番受けるとショッキングな攻撃である。…とはいえ、裏技で回復方法があることはあるが。
一度に奪われるレベルは最大で4(Tのバンパイア・ロード)。かなり厳しい。△
[NPC]<システム>D
ノンプレイヤーキャラクターの略。迷宮内で情報を提供してくれる人を主に指す。△
[エメラルドの袋]<アイテム>
エメラルドの石言葉に「幸運」というのがあるのだが、Wizでは呪われるアイテム。装備するとACが上昇。かつSPを使えば力がひとつ減る。
どこから見てもどうしようもない品なのでさっさと売り飛ばすのがいい。ちなみにSPを使うと宝石の袋になる。△
[エリートクラス]<職業>
何かの職業と何かの職業の能力が合わさって出来ている職業。侍、君主(ロード)、忍者、司教(ビショップ)を指す。
何と何が合わさっているかと言うのは以下の通り。
侍=戦士+メイジ(魔術師)、君主(ロード)=戦士+僧侶、忍者=戦士+盗賊、司教=僧侶+メイジ(魔術師)
である。総じて、成長が遅く、なるための条件が厳しい為、普通は転職にてなる職業である。△
[エル・ケブレス(L'KBRETH)]<モンスター>B
「リルガミンの遺産」に登場。リルガミンの近くの山に住む、平衡の守護者と呼ばれるでっかい龍。
Vでの最終目標、森羅万象を映し出す宝珠・イアリシン(EARITHIN)を守護していると言う。
別にこの龍を倒さなくても宝珠は手に入るのに、倒そうとする人が続出。しかし、WIZ最強モンスターで、絶対に倒せないのだ。
要するに「引っ掛け」である。「善の水晶」と「悪の水晶」を掛け合わせた「中立の水晶」で、イアリシンへの道を通してくれる。
殆どの日本版では「ル・ケブレス」と読まれているが、創始者R・ウッドヘッド氏によればこの呼び方が正しいそうだ。△
[エルフ(Elf)]<種族名>
WIZのXまでの、使用できる5大種族の1つ。言わずと知れた、ファンタジー常連、とんがり耳の妖精と知られた森の種族。
人によっては「髪が緑だ」とか言う人もいる。DQの影響か…?WIZでのエルフのモデルは、トールキン博士の小説
「指輪物語」から来るらしいが、エルフがああいったとんがり耳だと言う解釈は、実はロードス島戦記挿絵の出淵氏の描く
エルフのキャラクター、ディードリッドから広く一般的になったらしい(一説だけど)。それまではさほど「とんがり耳」に固執してなかったそうだ。
知恵と信仰心が高く、魔法使い、僧侶、ビショップ(司教)に向いている。△
[エンジェル]<モンスター>B
天の使い。広く一般的には有翼の姿で考えられ、さらに日本語では清らかで優しいイメージで使われたりする。
だが宗教上での彼らは、「使い」というその存在意味をそのまま表したような姿で描かれるためか、現在のように
子供もしくは女性のようなモチーフではなく、そのほとんどは成年男性で、かつ極めて初期のころは翼すら持ち合わせていなかったという。
ちなみに西洋での有翼のイメージの影響は東洋の天人・飛天などより来ているとのことだが、はっきりした発祥地は不明とされる。
WIZのエンジェルは善の象徴のように扱われており、悪のフロアで善の水晶の護り手となって待ちかまえている。麻痺、無効化と
回復能力、仲間を次々と召喚する上に僧侶の魔法も使うなかなか強力な能力の使い手だが、実はラカニトに弱い。使うべし。△
[遠藤雅伸]<人物名>
(株)ゲームスタジオ代表。
「ゼビウス」「ドルアーガの塔」など、ナムコのFC創世記の名作を手掛けた名ゲームデザイナー。
WIZでは「移植版の極点」と謳われたファミコン版T、U、V、そしてスーファミ版X、Yに携わっている。
また、最新ではゲームボーイ版T、U、Vも「タブー打破担当」として
移植を手掛けているとの事(弐千年十月現在)。
WIZでこそ「移植版の極点」と褒め称えられるが、普通の人がしない事を大胆にしてしまう人である為か、
他のゲームデザインは時々「何を考えてるんだ!」と、どなってしまうものも多い。
特に「ドルアーガ」シリーズの「カイの冒険」(FC)に「ブルークリスタルロッド」(SFC)である。
これは、やった人間にしかわかるものではないが、とにかく「アレ」なのである。
中古屋でこれらを発見した時は注意が必要である。いやほんとに。△
[オーガ]<モンスター>
よく「鬼」という漢字があてられるオーガの出自は北ヨーロッパの伝承といわれる。ある地方ではトロールと同一視していたりするそうだ。
扱われ方は日本の「鬼」とまさしく同じで、人の形をしているものの、野蛮かつ凶暴で残忍で、人肉を食らう化け物として物語に登場し、
しかしそれほど強いわけでもなく最後は粗方正義の味方に打ちのめされてしまう。無論ファンタジーゲームにおける彼らも同様であり、
WIZにおいても序盤のちょっと強めの雑魚といった感じだ。因みにオーガの女性はオーガスというらしい。複数形?△
[オーク]<モンスター>
豚の亜人種。身長は人間よりやや小さめで、この世界と限らず、ファンタジー世界ではお馴染み。
その由来は、古代ローマの死神・オルクスという豚顔の悪魔から、と言う説がある。とても好戦的だが、
大して強くはない。ただ、繁殖力だけは異常に強く、エルフ以外の全ての種を交配して子をなしてしまうらしい。
WIZでは初心者練習用として登場。ファミコン版Uでは君主(オークロード)が出てくるが、これがちょっと重要な役を頂戴している。△
[オーディーンソード]<アイテム>D
北欧神話の最高神な剣。最高神の名前をいただいてるせいなのか、X最高の攻撃力を誇る。
加えて悪魔・竜・精霊に2倍ダメージの、AC低下、毒抵抗、クリティカルつき。これでもか、これでもかとつけられた特殊能力だが、
かえって無節操なイメージがあるのか、村正より実際強いのに印象が薄い。ちなみに元ネタのオーディーンは
タロットの「つるされた男」の元ネタのひとつとも言われる。オーディンだからといってどこかの映画的ゲームのように
ドライビングモードで馬になったりしない。考えたらざんてつけんもおかしい。どうしてこうなるんだ。△
[おおっと]<メッセージ>
何かしようとして失敗するとでてくるメッセージ。基本的に「おおっと」などといってる場合でない事が多い。△
[お金を集める]<コマンド>
宿屋や酒場やお店で使える、文字通りのコマンド。始めのうちは頻繁に使うだろう。身内カンパみたいな。
必要なくなるようになれば冒険者として一流。なかなか道のりが長いが、迷宮で拾ったものを売りまくれば少しは楽になるだろう。
そのためには鑑定能力がある司教が必要だが。△
[オックおばさんの聖なる手榴弾(HHG of Aunty Ock)]<アイテム>C
Wでコズミックキューブ(迷宮の一部)を抜け出す為に不可欠なアイテム。
地下九階の地獄の底で炎の樹になっている宝石のパイナップルらしい(意味不明だがそういう風に説明される)。
なんでまた地獄の底にあるのか手榴弾のくせに樹になってるのは何事かそれよりオックおばさんって何者か?
…と、もう謎だらけのWでも特一の摩訶不思議なもの。実はその答えは「モンティ・パイソン アンド ホーリーグレイル」にある。△
[落とし穴]<仕掛け>
迷宮の罠の一つ。そのまま。落ちればもちろんダメージを受ける、もっともクラシックな罠。
ちなみにこれを回避できるのが魔法使いの呪文・リトフェイトである。△
[斧]<武器>
刃のある鉄に柄をつけた、木を叩き切る道具。ファンタジーでは専ら武器であるが。
だが、WIZでは3作目になってようやく登場するという、ややマニアックな武器のようだ。
よく「ドワーフには斧だ!」といわれる輩がいるが、それはドワーフのモデル「白雪姫」の「7人の小人」が
きこりであり、斧を愛用しているからという事からきて…いるかもしれない。△
[泳ぐ]<技能>D
Xになって色々と出来ることが多くなったが、最たるものがこの"泳ぐ"。
Xではいたるところに深い泉があり、そこを探索するために必要な技能ということである。
この技能はレベルが上がることでは成長しない。実際に泳がなくては永久的に発展しないのだ。
そのため、積極的に泳がせなくてはいけないのだが、普通にこの技能を育てようとするとすぐ溺れてしまう。
で、どうしたらいいのかというと、時間があるなら直前にセーブして少しずつ泳がせる…でもいいが、どうせなら
装備すれば絶対溺れないアイテム、ゴムのアヒルを手に入れてからの方が断然いい。なにより安全で効率がいいのだ。△
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