自転車整備に用いられる工具 2008/3/319製作 |
【もくじ】 |
【参考リンク】 寿サイクルジャーナル > 自転車の汎用及びプロツールのご紹介 【関連リンク】 ・パークツール日本語版【ホーザン】 ・Park Tool Co. (米ミネソタ州) ・サイクルベースあさひ > 自転車専用工具 ・有限会社アイツール(日本製工具販売) ・株式会社ストレート > 自転車用品 ParkTool > ┬ Professional Wheel Truing Stand (TS-2.2) ├ Home Mechanic Wheel Truing Stand (TS-8) └ Wheel Alignment Gauge (WAG-4) ParkTool > Repair Help and Education ┬ Wheel and Rim Truing └ Wheel Dishing (Centering) |
<シマノ専用工具索引> TL-CN23 チェーン切り TL-FC10 コッタレスクランク抜き TL-FC21 ペグスパナ TL-FW30 ボス抜き工具 TL-LR15 ロックリング締付け工具 TL-SR20 スプロケット戻し工具 TL-UN74-S ボトムブラケット取り付け工具 |
空気入れ パンク修理 |
・高圧タンク無し 英式バルブ専用 トンボ口(くち)タイプ ・高圧タンク付き 米式バルブチャック ・TOPEAK(トピーク) JoeBlow Sport(ジョーブロースポーツ)米・仏対応チャック ・Panaracer(パナレーサー) 楽々ポンプゲージ付 米式バルブチャック 左の2本はホームセンターなどで500〜1,000円前後で販売されている金属製空気入れです。丈夫で力が入る形をした標準的なものです。高圧タンク付と高圧タンク無しがあります。 右の2本はTOPEAK "JoeBlow Sport(旧型)"とPanaracer(ナショナルタイヤ株式会社)の楽々ポンプ(ゲージ付)です。本体に空気圧計(エアゲージ)が備わっているので、数値を確認しながら空気を入れることができます。 英式バルブ、米式バルブ、仏式バルブの取り扱いにつきましては、当サイト内のタイヤに空気を入れる 〜バルブの種類と空気入れの使い方〜をご参照ください。 |
【内容】 ・プラスチック製タイヤレバー2本 ・パッチ 3枚 ・サンドペーパー ・ゴムのり ・虫ゴム2本 |
チューブのパンク穴に補修パッチを貼り付けた時、ゴムのりがはみ出てしまう部分があります。そのままでも特に支障はないのですが、再びパンクしてチューブをタイヤから引き出すとき、タイヤの内面とチューブが軽くくっついている場合があります。 パッチを貼って空気漏れがないことを確認した後、ベビーパウダーをパッチ周辺に軽くまぶしてあげると、次回修理するときに楽になります。 また、チューブがべとついている場合に軽くまぶしてあげるとチューブの滑りが良くなり、タイや内部でチューブが偏(かたよ)りにくくなります。 ジョンソン・エンド・ジョンソン社の「ジョンソンベビー ベビーパウダー シェーカータイプ」100g入りが270円前後で販売されています。「シェーカータイプ」は食卓のコショウをサッサッと振るように使えるので便利かつ衛生的です。 |
汎用工具 |
用途や好みにも依りますが、"P.2-100"がスタンダード中のスタンダード的な存在となっています。 サイズ表記の"P"というアルファベットは、プラスネジを発明したアメリカ人Phillips(フィリップス)さんに由来するそうです。 マイナスドライバの"5.5"や"6.5"、"8"という数字は先端部分の幅(mm)を表しています。 |
自転車で主に使用されるのは、8mm、10mm、12mmです。13mmはM8ナットに使用されるので持っていると重宝します。 14mm、15mmは軽快車(ママチャリ)整備には欠かせないサイズです。14mmは前輪車軸の固定ナットに使用します。15mmは後輪車軸の固定ナットに用いられます。 |
自転車では8mmを使う機会が少ないようです。10mmはカセット式スプロケを備えたMTBの「フリー」を外すときに使用します。 1.5mm〜6mmの7本セットが自転車用としてちょうど良さそうです。10mmは必要になり次第用意するというぐらいで間に合いそうです。 |
【六角レンチいろいろ】 六角レンチには「長さ」、「形状」、「ボールポイント」などに関して様々な種類があります。 右の短いものは狭いところで重宝します。また、中央の樹脂グリップのものは早回ししやすいという長所があります。 しかしながら、短いと力が入りにくく、樹脂グリップのものは狭いところでの取り回しがいまいちになりがちです。 「L字型のボールポイント・ロングタイプ 1.5〜6mmの7本セット・ホルダ付き」が最大公約数的な使いやすさを兼ね備えているようです。 |
10mmは軽快車(ママチャリ)の「チェーン引き」を調整するときにあると重宝します。 選ぶポイントはボックス部分に深さがあることです。ボックスが浅いものはナットから飛び出たネジが底付きしてしまいます。 |
ニッパは結束バンド(タイラップ、ジップタイ、インシュロック)の余った部分を切るときに使用します。全長165mmのタイプが使いやすいです。 |
一般に「ワイヤーカッター」は鋼線ワイヤーを切る工具を意味します。また、「ケーブルカッター」は電気配線用の銅線を切るカッターを意味します。つまり、電線切断用の「ケーブルカッター」で鋼線ワイヤーを切ろうとすると刃を傷めてしまいます。 |
2枚の刃が合わさるようにして切るニッパとは、この点で異なっています。 |
自転車専用工具 |
軽快車の前輪の場合は13mmと15mm、後輪は15mmと17mmが用いられる場合が多いようです。しかしながら、必ず実測の上ご確認ください。 玉押し(コーン)の上側に位置するロックナットは通常の厚さのスパナで代用することも可能です。13mmハブスパナ、15mmハブスパナ、17mmコンビネーションレンチの3本が最小限の構成となります。 |
TL-LR15はカセット式スプロケットを備えたMTB・ロードで使用します。 TL-FW30は「フリー」がスプロケット側に備わっている「ボスフリー」(シマノ名:マルチプルフリーホイール)に使用します。具体的には比較的安価なマウンテンバイク、外装変速機付き軽快車・折り畳み車などに使用されます。 |
1、クランク固定ボルトを外す。 2、TL-FC10(赤)をクランクに装着する。 3、TL-FC10の押し出しボルト(黄)をねじ込む。 4、クランク軸(ボトムブラケットシャフト BB軸)が押し出される。 サイクルベースあさひ > TL-FC15 「コッタ」とは機械用語で「くさび栓:平型のくさびの一種」なのだそうです。 ・Yahoo!辞書 「コッタ」 コッタードクランクについては、「Old Bike Blog」(英語)「How to remove crank cotters」で紹介されています。 クサビ「コッタ」を使わないクランクなので「コッタレスクランク」と呼ばれるそうです。クランクの種類については「自転車探検!」サイトの「クランク」の項目に詳しく解説されています。 |
チェーンを位置決め台に乗せ、動かないように上から押さえつけます。 矢(押し出しピン)をチェーンのピン中心に当て、そのまま慎重に押し出します。 |
ノーマルステムとアヘッドステムの構造につきましては、当サイト内の「自転車のヘッド部をグリスアップ」をご覧下さい。 <参考> Wikipedia スレッド式ヘッドセット サイクルベースあさひ >ヘッドパーツの種類とサイズの選び方 >ステムの種類とサイズの選び方 |
上側のロックナットはモンキーレンチで代用することも可能です。 |
SW-1 Green 3.30mm nipple SW-2 Red 3.45mm nipple SW-3 Blue 3.96mm nipple お手持ちのホイールに適合したサイズをお選び下さい。 |
"スプロケット抜き工具 TL-SR20"はカセットスプロケットの取り外すために、"ロックリング締め付け工具TL-LR15"とセットで使用します。ボスフリーには必要ありません。 モンキーレンチはハンドルステムのロックナット締め付けなどに使用するので、開口幅32mm以上のものが使いやすいようです。 プラスチックハンマはノーマルステム(スレッドステム)の取り外し・高さ調整をする際に、衝撃を一発与えて噛み込みを外す作業に使用します。 |
45-48mmはカップアンドコーン型ボトムブラケット(BB)のロックリング調整に使用します。現在主流のカートリッジ式BBには必要ありません。【折り畳み車 使用例】【MTB使用例】 |
車種別使用工具 |
15mmコンビネーションレンチは軽快車の後輪車軸を固定しているナットに使用します。 34-38mmフックスパナはステアリングヘッド部分のベアリング調整に使用しましたが、ヘッドスパナを使用する車種もあります。 45-48mmフックスパナと「薄型イグザクトレンチ」はボトムブラケットのベアリング調整に使用します。ただし、1990年代の軽快車の中には「セレクタ」とよばれるボトムブラケットもあります。これには22mm薄型スパナと22mmスパナを使用します。 ハブスパナに関しては、前輪が13mmと15mm、後輪が15mmと17mmを使用する車種が多いようです。ただし、前輪の15mmスパナと後輪の17mmスパナは外側のロックナットに使うので、通常の厚さのスパナでも代用可能です。 10mmボックスドライバは「チェーン引き」の調整に使用します。 6mm六角レンチとプラスチックハンマはノーマルステム(別名スレッドステム、クイルステム)の調整に使用します。 |
「TL-FW30マルチプルフリー抜き工具」はボスフリー型スプロケットの着脱に使用します。このTL-FW30の二面幅は24mmなので、24mm以上開くモンキーレンチとセットで使用します。 「TL-SR20スプロケット抜き工具」はボスフリーには必要ありません。 ハブスパナに関しては、前輪が13mmと15mm、後輪が15mmと17mmを使用する車種が多いようです。ただし、前輪の15mmスパナと後輪の17mmスパナは外側のロックナットに使うので、通常の厚さのスパナでも代用可能です。 |
カセットスプロケットを交換する際に使用するのが、「TL-SR20スプロケット抜き工具」と「TL-LR15ロックリング締め付け工具」です。 「TL-SR20スプロケット抜き工具」でカセットスプロケットに回り止めし、「TL-LR15ロックリング締め付け工具」でロックリングをゆるめます。TL-LR15は2面幅24mmなので、24mm以上開くモンキーレンチとセットで使用します。 45-48mmフックレンチはスポーツ車では古典的な「カップアンドコーン型ボトムブラケット」に使用します。現在一般的なカートリッジ型BBには使用しません。 当研究所のマウンテンバイクの場合、前ハブの玉押しが13mm、ロックナットが15mm、後ハブの玉押しが15mm、ロックナットが17mmでした。しかしながら、スポーツ車には様々なサイズの組み合わせがあるようなので、事前に実際の寸法を確認する必要がありそうです。 |
計測器具 | |
ノギスは標準的な「バーニア型」、液晶表示の「デジタル型」、指針表示の「ダイヤル型」などの種類があります。 デジタル式は数値で大きく表示されることに加え、任意の場所でゼロリセットした後の変化量も測定できます。短所は電源ON時に"1234.12"というような関係のない数字が表示されることが稀にあり、そのたびにゼロリセットする必要があるくらいです。 |
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ホイール関連工具 | |
詳細につきましては、振れ取り台製作(2010)をご覧下さい。 ParkTool > ┬ Professional Wheel Truing Stand (TS-2.2) ├ Home Mechanic Wheel Truing Stand (TS-8) └ Wheel Alignment Gauge (WAG-4) ParkTool > Repair Help and Education ┬ Wheel and Rim Truing └ Wheel Dishing (Centering) |
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詳細につきましては、リムセンターゲージ製作(2010)をご覧下さい。 |
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株式会社大丸鋲螺製作所(だいまる びょうら せいさくしょ) > ノブスター |
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ケミカル類 | |
油で汚れた部品に効果的です。汚れたグリスにまみれたベアリングなどに使用します。 また、作業終了後にブレーキシューが接するリム(ホイール)側面を、綺麗な布に吹き付けたブレーキクリーナーで拭いておくと安心です。 |
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左は米フィニッシュライン社のテフロングリースです。中央はエーゼットの万能グリースです。右はチェーン用の油です。 油脂につきましては、当サイトの「各種グリスと使用上のヒント」、「自転車のチェーンに使えそうな汎用オイル」をご覧ください。 |
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左の二つが株式会社ストレートのミニ・グリースガンです。 右が80g蛇腹カートリッジ式のグリースガンです。 【関連リンク】 株式会社ストレート > グリースガン ミニタイプ amazon.co.jp > AZ 2ウェイ 80グリースガン G901 |
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2008/4/2補足 | |
また、使い古しの歯ブラシも便利です。 |
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錆で覆われた鉄部品に真鍮ブラシを使うと下地へのダメージが少なく済みます。 |
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真鍮ブラシとワイヤーブラシを上手に使い分けると、錆で真っ赤になってしまった鉄部品も綺麗にすることができます。 こうした金属ブラシは樹脂や塗装面、メッキなどを痛める恐れがありますのでご注意ください。 |
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【もくじ】 |
【参考リンク】 寿サイクルジャーナル > 自転車の汎用及びプロツールのご紹介 【関連リンク】 ・パークツール日本語版【ホーザン】 ・Park Tool Co. (米ミネソタ州) ・サイクルベースあさひ > 自転車専用工具 ・有限会社アイツール(日本製工具販売) ・株式会社ストレート > 自転車用品 ParkTool > ┬ Professional Wheel Truing Stand (TS-2.2) ├ Home Mechanic Wheel Truing Stand (TS-8) └ Wheel Alignment Gauge (WAG-4) ParkTool > Repair Help and Education ┬ Wheel and Rim Truing └ Wheel Dishing (Centering) |
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/ 2008/3/31製作 2012/5/27補足 |
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