言論界の大物が語る韓国の未来図

 韓国言論界の大物が、次世代の指導者に勧める韓国の未来構想をまとめた一冊。

 著者は、政治・教育分野の徹底した改革が非常に大切だと語る。政治分野では、与野党がそろって支持する「社会的市場経済」についてコンセンサスを形成していくことを訴える。

 教育分野では英国の「11プラス」、すなわち小学校卒業を控えた時点で進路を決定する案を検討することを勧めている。また4・19(1960年4月19日。不正選挙に端を発したデモにより、当時の李承晩〈イ・スンマン〉大統領が下野した事件。4月革命)をはじめ、AP通信や東亜日報に勤務していた1960-70年代当時に目にした言論界の様子や、90年代に発表したコラムなども併せて収録した。

 著者は東亜日報編集副局長、時事ジャーナル副主筆や寛勲クラブ初代総務を歴任した人物だ。272ページ、1万5000ウォン(約1270円)。

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