ロシア外務省の極東サハリン州代表部がロシア地理学会に対し、千島列島の名前のない岩礁や小島をロシア風に名付ける運動の一環で、島の一つを旧ソ連の外相の名前にちなみ「グロムイコ島」と命名することを提案した。共同通信が12日、ロシア・インタファクス通信の報道を引用して伝えた。ただし、この島が領有権をめぐり対立している北方領土に含まれる岩礁なのか、北方領土以北の島なのかは不明だという。
今回の提案は、日本が今月7日に北方4島の領有権を訴える「北方領土の日」行事を大々的に開催したことへの対抗措置とみられる。ロシアは日本が返還を要求している北方4島について、これまで日本の地名をロシア風に呼んできた。