VMwareで手っ取り早く社内システムをHAサーバ化してみました (bpstudy#38)

詳細はブログ記事にて
http://www.koemu.com/blog/2010/10/30/bpstudy38/

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(2010年10月29日)

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    「VMwareで手っ取り早く社内システムをHAサーバ化してみました (bpstudy#38)」の内容

    1. 2010/10/29 BPStudy#38@EBISU 303 斎藤 祐⼀一郎 (id:koemu)
    2. 1.  VMware HAを使うと、特別な設定 をしなくても簡単にHA構成が組める よ! ◦  多分VMware以外でも応⽤用できると思います 2.  VMを使うと少数のサーバでも美しく 業務を分けられるようになるよ!   資料は後でblogにアップします 2010/10/29 2 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito
    3. 1.  ⾃自⼰己紹介 2.  VM化以前の状況 3.  システムリプレース時の要求 4.  導⼊入時に⽐比較した構成 5.  現状の構成 6.  導⼊入後のメリット 7.  注意点 8.  今後構築されたい⽅方へ 9.  おわりに 2010/10/29 3 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito
    4.   斎藤 祐⼀一郎 ◦  id: koemu ◦  所属 (株)インタラクティブブレインズ ◦  ARや3Dサーバサイドレンダリングシステ ム構築に関するSEをしています ◦  その傍らで社内の情報システム管理担当 ◦  以前は株式のテクニカル分析に関するシ ステムも組んでました ◦  ⾃自転⾞車車とスキーが好きです 2010/10/29 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito 4
    5. 2010/10/29 5 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito •  他の業務を巻き添えにして⽌止まる •  ⼤大企業のように業務毎にサーバを⽤用意できなかった •  障害切り分けを複雑化させてしまう •  業務の例: DNS, LDAP, WebDAV,メール, ML, SVN, Redmine, Proxy, Reverse Proxy, Web たった3台のサーバに10の業務 •  障害が起きると修理完了まで業務停⽌止 冗⻑⾧長化されていない機材 •  創業期(5年以上前)に買ったものらしい •  昨今のサーバに⽐比べてとても⾮非⼒力力 •  保守部品がないものもあり故障したら修理ほぼ不能 機材の⽼老老朽化と保守切れ
    6. リプレースしないとまずい。 さて、どうするか。 2010/10/29 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito 6
    7.   サーバ本体の可⽤用性を次の通りとした。   基幹のため、データを守るべくパブリッ ククラウドは選定から外れた。   ネットワークを冗⻑⾧長化すると予算をオー バーするので今回はあきらめた。 求められる⽔水準 可⽤用性指標 対象サービス 10分以内に復帰し業務 影響を最⼩小限に抑える 99.950% メール (POP3, SMTP, IMAP), ML, LDAP, DNS 30分程度で復帰できれ ば問題ない業務 99.900% WebDAV, SVN, Redmine 2 3時間程度で復帰で きれば問題ない業務 99.500% リバースプロキシ, プロキシ 2010/10/29 7 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito
    8.   レガシー案 ◦  重要なシステムのみ 冗⻑⾧長化   VM案 ◦  VMware HAで全て 冗⻑⾧長化 冗⻑⾧長化対応 ストレージ メール,ML, LDAP,DNS WebDAV, SVN, Redmine Proxy, Reverse-P, DNS 3Dレンダリング テストサーバ群 Proxy, Reverse-P, DNS 3Dレンダリング テストサーバ群 冗⻑⾧長化対応 ストレージ VMware vSphere 4 VMware vCenter 2010/10/29 8 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito
    9. 台数が変わらない。 2010/10/29 9 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito
    10.   ⼩小規模⽤用のEssential Plusは、ホスト3台分 セットで、OEM価格だと33万円だった。 (保守費⽤用は別途いるけど27万円/5年)   マシン1台分のコストを上乗せすれば、 VMwareのHA構成が組めることがわかった。 2010/10/29 10 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito
    11. VM案で決定 価格はマシン1台分しか変わらないし やれることが増える 2010/10/29 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito 11
    12. 運⽤用中の仮想サーバ   業務毎に仮想サーバを分けている。   運⽤用状況をわかりやすくするため、2 台のうち1台のみを通常は利⽤用。⽚片⽅方 はホットスタンバイ(⾊色が薄いサーバ)。 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito 12 DNS, LDAP WebDAV Redmine SVN メール, ML 経理DB 開発⽤用 テストサーバ群 VMware vCenter (管理専⽤用) 2010/10/29
    13.   機種: IBM BladeCenter S + HS22   OS: Ubuntu Linux 10.04 LTS   CPU: Xeon L5518 x 2   RAM: 24GB   NIC: 4枚刺し (2枚1組のBonding)   ローカルHDD: RAID1 72GB x 2 ◦  イメージは共有HDDにあるので⼩小さくてOK   共有HDD: RAID5 147GB x 11 (+予備1) ◦  共有SASタイプ コントローラ冗⻑⾧長化済 ◦  ⼀一杯HDDがあると書き込みが分散して相対的に 速くなる ◦  アレイ構築に1⽇日かかるのにびっくり 2010/10/29 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito 13
    14.   下記はある平⽇日の全VMのCPU負荷を重ねた グラフである   7台動いているが超余裕 200%いかない ◦  上限は1,600%(16スレッド)なので注意   ⽐比較的重たいのはメール・ML⽤用仮想サーバ 2010/10/29 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito 14
    15.   下記はある平⽇日のメール・ML⽤用仮想 サーバのLoad Average(以下LA)である   先ほどのグラフと同じ⽇日のデータ   以前のマシンだとLAは1を常に超えてい たが現状は最⼤大0.4 2010/10/29 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito 15
    16. 内容 後 前 ハード障害 待機系にフェイルオーバ してすぐに復帰可能 修理するまで復帰不可能 ミドル障害 他の業務を巻き込まなく なり影響範囲が限定 Apacheが落ちると多く を巻き込んで被害甚⼤大 障害切り分け 原則1サーバ1業務のため 障害切り分けが楽 複数のサービスがうごめ きどれが原因か探るのが ⾯面倒 マシン調達 直ちに準備可能 逐次買う必要があった メンテナンス IDCに⾏行行かなくてもOSイ ンストールやメンテがで き作業時間短縮可能 OSインストールはIDCで ⾏行行う必要あり 構築 イメージテンプレート化 で即座に⽴立立ち上げ 同じような作業を繰り返 す必要あり(OSインス トールなど) 2010/10/29 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito 16
    17.   好きなOSをチョイスできる ◦  パブリッククラウドではOSが限定される   イメージのテンプレート化でさくさく作業可能 ◦  2ヶ⽉月で全システムを移⾏行行完了   マシン調達の⼿手間とリードタイムからの解放 ◦  さらば稟議書! ◦  場所や電源の確保も考えなくてよくなる ◦  固定資産が増えないので経理の⼈人やB/Sにも優しい (と思う)   VMイメージのメリット ◦  万⼀一の場合はディスクイメージごと丸ごとロール バックできる。スナップショットも活⽤用する。 ◦  ミドルウェア アップデート試験がやりやすい。 2010/10/29 17 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito
    18.   VMware HA ≠ 完全無停⽌止。⼀一度マシンが 停⽌止して、再起動することで復帰となる。 ◦  完全無停⽌止(FT)はべらぼうに⾼高い ◦  機材障害からのみ守れると思うべき ◦  ミドルウェアの障害対策(MySQL等)は複数の仮 想サーバを⽤用意し回避するのが⼿手っ取り早い ◦  いずれにしても障害時試験はすること   サーバをいっぱいあげたくてもグローバルIP が枯渇して叶わないことがある。 ◦  外部公開にはリバースProxyも活⽤用   ホストが4台以上になるときは、ライセンス は全て買い直し。 ◦  そんなに増やす頃にはもっと儲かってるだろう 2010/10/29 18 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito
    19.   ディスクとRAM容量 ◦  これらが多いほどたくさんの仮想サーバがあげられる。 ◦  ただ、仮想サーバを⼊入れすぎるとCPUやI/Oのパワーが⾜足 りなくなって持て余す可能性あり。バランスもある。   ⽴立立ち上げる仮想サーバの注意 ◦  連続⾼高負荷(バッチ等)がかかるサーバは仮想化から除外す ることも考慮する。他の仮想サーバに影響が出る。 ◦  GPUを使う仮想サーバは今のところ無理。   共有ディスクの構築 ◦  コントローラはケチってはダメ。I/Oパフォーマンスに悪 影響。Write Backキャッシュ必須。 ◦  SAS(3Gb)とiSCSI(1Gb)では、SASのほうがスループッ ト・レイテンシともに良好であった。⼩小規模ならSASも⼀一 考の価値あり。   VMはベンダーからOEM提供があると安く調達可能 2010/10/29 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito 19
    20.   運⽤用の悩みが解消できた ◦  仮想化で障害の悩みはずいぶんと解消可能   中⼩小企業におけるプライベートクラウド の可能性 ◦  中⼩小企業はこれまで多くサーバを買えなかっ たが、仮想化することで業務細分化ができる ようになる。⼤大企業の仮想化とは逆。   パブリッククラウドで動く仮想サーバの 挙動についても想像がつくようになる ◦  思ったほど速くないのは⾃自分のサーバは重い 仮想マシンばかりのクラスタだった、とか… 2010/10/29 20 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito
    21. 2010/10/29 21 Copyright(C) 2010 Yuichiro Saito

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