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PC遠隔操作 犯人逮捕、しかしサイバー捜査失敗

2013/2/13 7:00
<リアル世界に出なけりゃOKと…>

「模倣犯が出やしないか?」――。
 遠隔操作ウイルスの犯人が捕まった。が、結局サイバー捜査がうまくいかなかったことが明らかになり、こんな心配をしている人もいるだろう。

 逮捕された片山祐輔容疑者(30)は学習院の付属高校を卒業して東京電機大に入学、4年で中退してコンピューターの専門学校に進んだITの専門家だ。技術者として派遣されていた東京・港区のIT関連会社のパソコン(PC)を使って遠隔操作したとみられている。

 昨年7月以降、4人の誤認逮捕者を出したこの事件。逮捕の決め手になったのは片山の前科と行動だった。05年にレコード会社社員の殺害予告事件を起こして実刑判決を受け、今年1月に江の島の野良猫に手がかりの首輪をはめるという行動に出たのだ。

「警察は怪しい人物としてリストアップしていたし、江の島の防犯カメラには片山が猫と接触する映像が残っていた。ネット世界からリアル世界に姿を現したことでボロを出しました」(捜査事情通)

 片山は「Tor」(トーア)という技術を使っていた。これは世界中に散在する無数の中継サーバーを経由するツール。足跡が残らないので捜査当局が犯人にたどりつくのは不可能といわれる。実際、当局は米FBIにも協力もあおいだが、発信者である片山の特定には結びつかなかった。

 気になるのは今後のPCマニアの動きだ。
「Torと遠隔操作ウイルスはネット上で入手可能。模倣犯が出てくるのは間違いありません」と言うのはメディア評論家の木村宏之氏だ。
「模倣犯は、警察がネット上で犯人を特定できるかを注目していたはず。結論は不可能というものでした。現実世界に出てくるなど、余計なことをしなければ捕まる心配がないのです。今後は他人を誹謗(ひぼう)中傷したがっている連中が悪さをするでしょう」

 殺害や爆発の予告のほかに、さまざまな手口が出てきそうだ。
「たとえばあるサイトにワナを仕掛け、クリックしたとたんにコンサートのチケット予約サイトに予約が入るよう設定することもできる。結果として人気のないコンサートがあっという間に売り切れになります。中央省庁のHPを改ざんすることも可能です。極端な話、防衛省や警察庁などのHPのデータに手を加えて当局を緊急事態に追い込むかもしれません」(木村宏之氏)

 今回の犯人逮捕は、危険なネット社会の幕開けかもしれない。

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