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監督の叱責受けた当日に… 高校野球部マネジャーが自殺

 【藤原学思】岡山県立岡山操山(そうざん)高校(岡山市中区浜)の野球部マネジャーで、監督に繰り返し叱られていた2年生の男子生徒(当時16)が昨年7月、自殺していたことが県教委や同校への取材でわかった。県教委は調査の結果、両親に「行き過ぎと言われても仕方のない指導や発言があった」と文書で回答したが「自殺と指導の因果関係がはっきりしない」として公表していなかった。

 県教委や同校によると、生徒は選手として野球部に入部し、昨年6月11日に退部。7月23日にマネジャーとして復帰したが、同26日朝、岡山市内で自殺しているのが見つかった。前夜に亡くなったとみられる。遺書はなかったという。

 両親からの要請で、県教委は昨年10〜11月の3日間、部員に聞き取り調査をした。その結果、生徒は復帰の日のミーティングで監督から「マネジャーなら黒板くらい書け」と怒られ、自殺当日も「声を出せ」と注意されていた。練習後も本塁付近に1人呼ばれて叱られ、帰宅途中、同級生に「俺はマネジャーじゃない。ただ存在するだけ」と話したという。

 また男子生徒は部員に対し、部を一度辞めた理由を「先生に怒られるのが嫌。野球がおもしろくない」と説明、復帰した時は「マネジャーなら叱られない」と話したという。部員らによると、監督は練習中に「殺す」などの言葉を使ったり、パイプ椅子をふりかざしたりすることがあり、「チーム全体にビクビクしているところがあった」という。

 監督は県教委に「厳しい指導や叱責(しっせき)は指導の一環」と弁明。11月中旬に監督を交代した。同校の広本勝裕校長は「結果として行き過ぎた指導がなかったとは言えない」としながら「指導と自殺の因果関係は分からない」。これに対し、両親は「責任感の強い子だった。『もう辞められない』と思い、監督に叱られて追い詰められたのではないか。なぜ息子が死ななければならなかったのか、第三者による調査で自殺と指導の因果関係についてもっと具体的に検証してほしい」と話している。

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