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【グラニュース】


ケネディ、開幕黄信号

2013年2月13日 紙面から

練習を先に終え、1人でストレッチをする名古屋・ケネディ=タイ・チェンマイで(佐伯友章撮影)

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 【チェンマイ(タイ)木村尚公】腰の手術明けでスロー調整を続けている名古屋グランパスのFWジョシュア・ケネディ(30)が、3月2日のJリーグ開幕に間に合わない可能性が出てきた。12日は今キャンプで初めて一部のメニューで全体練習に合流したが、腰に痛みがあるようでプレーは抑えめ。「開幕? 遅れても仕方ない」と弱気な言葉も飛び出した。

 頼りのケネディに開幕黄信号が点灯してしまった。キャンプでは一人だけ完全別メニューで調整。12日午前に部分的にチームメートと同じメニューをこなしたが、動き自体は本来のものとは程遠い。ジャンプは避け、シュートも3割程度の力にセーブした。

 「ジャンプはまだ怖い。きょうは実験だった。明日の朝になって体にどんなダメージが残っているか」とケネディの表情は曇りがち。おっかなびっくり体を動かすのがやっとで、夕方からの練習には姿を現さなかった。

 昨季は腰痛で不完全燃焼に終わった。11月には腰痛の権威とされる名医を頼って手術に踏み切った。以来、慎重にリハビリを重ねてきたが、術後3カ月たった今も「腰には痛みが残っている」状態。全力でプレーすることができない。

 1月末の時点でキャンプ中に100%  近くまでコンディションを上げると語っていたが、現状ではほとんど不可能になった。17日に寒い日本へ戻り、さらに調整が滞る可能性すらある。復帰計画の大幅な遅れは避けられそうにない。

 「昨年は痛みがあっても試合に出ざるを得ないときがあったけど、今は健康を取り戻すのを第一に考えたい。開幕から1〜2週間、いや、3週間遅れても仕方ないと思っている」とケネディ。開幕よりも、コンディションを万全に戻すことを優先したいと語った。

 昨年はケネディの不振に引きずられるようにしてチームも下降線をたどった。今季は代役を務められる矢野が加入したとはいえ、10、11年の得点王と同じレベルの活躍を望むのは酷。ケネディが開幕から不在となれば打撃は大きい。グランパスに暗雲が漂ってきた。

 

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