【楽天】マー君、球種バレてる！？マギーに洗礼弾食らった

紅白戦を２回１失点と不安が残る内容だった田中

　◆紅白戦　白組０―５紅組＝７回特別ルール＝（１２日・久米島野球場）　ＷＢＣ日本代表のエースとして期待される楽天の田中将大投手（２４）に１２日、新たな課題が浮かび上がった。

　紅白戦に初登板し、２回２安打１失点。「仕上がりは順調」と上々の内容だったが、マギーに一発を浴びた場面に問題があった。「ジョーンズがベンチから（コース、球種を）教えていて、気付きながら投げたけど、力不足でした。国際大会では有り得ること」と、早急な対策に乗り出す考えだ。

　打たれた瞬間に分かる特大の一発。苦笑いを浮かべるしかなかった。日本では、捕手の構えなどを見てベンチから指示を送ることは、アグリーメント（試合協定事項）で禁じられているが、ジョーンズは「ベンチからアドバイスするのは普通のこと。あのときは、追い込まれて真っすぐが来ることは分かっていたから」と説明。国際試合となるＷＢＣ本番では想定される事態だけに「（捕手の）岡島もコーチから『フェイントを入れるように』と言われていた。バッテリーで気付いて、やっていかないと」。１５日から始まる宮崎強化合宿から、対策を練っていく。

　ジョーンズとの初対戦も実現した。初回２死２塁。追い込んでから２球粘られ、最後は四球を許した。メジャー４３４発男は、変化球の曲がりの早さを指摘。「最後のスプリットは良かったけれど、その前のスプリットとスライダーは、手から離れてすぐ（球種が）分かるから、それを（田中に）言った」

　妻でタレントの里田まい（２８）と両親も観戦に訪れた今季の実戦初登板は、最速１４６キロをマークするなど好材料も。だが、田中自身も現段階の変化球の精度は自覚するところだ。「超一流から言ってもらえて、課題が明確になった」。第２ラウンドでの対戦が見込まれるオランダ代表候補の助っ人の言葉を力に、先発が見込まれる３月２日の初戦・ブラジル戦（ヤフオクＤ）まで改善に取り組んでいく。