WBC日本代表の山本浩二監督(66)が、代表候補3捕手全員の当確を明言した。12日は宮崎県日南市南郷の西武キャンプを視察。ブルペンで動きを確かめた炭谷銀仁朗(25)と、巨人・阿部慎之助(33)、ヤクルト・相川亮二(36)の3人捕手制で本番に臨むことが確定した。
15日からの代表合宿を前に、捕手陣は早くも最終メンバーが確定した。「この3人? そう。だから3人を選んでるわけやからな」。山本監督が明言した。捕手は阿部、相川、そしてこの日視察した炭谷。「ケガがなければ」という条件付きながら、現在の3人で本番を迎えることになった。
WBCの日本代表は過去2大会とも捕手は3人が登録された。今回も「そうなる」と山本監督。今大会の候補は当初から阿部、相川、炭谷の3人だけだった。故障なども想定し、首脳陣の間では他の捕手を加えるプランもあったようだが、ここまで3捕手が順調。そのまま、当確となった。
3人の役割は明確だ。阿部は打撃も4番、主将という中核。相川には「阿部のバックアップを」と、山本監督は正捕手のサポート役として位置づけている。炭谷についてはラッキーボーイとしての働きに期待している。昨年11月16日のキューバ戦で、右腕のペドロソから左中間へソロ本塁打。約3カ月後のこの日、山本監督は炭谷と屋内練習場で顔を合わせると「よう、ホームランバッター!」と、握手を交わした。
捕手としての動きもじっくり見た。涌井と牧田の候補2投手が投球しなかったものの、ブルペンへ。左腕・菊池の投球を受ける炭谷に視線を注いだ。阿部と相川の兄貴分に弟分の炭谷。万全の捕手3人で勝負に挑む。 (生駒泰大)
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