NHK広島県のニュース　広島放送局

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“正直に答えて”遺族が訴え

おととし８月、広島市のお好み焼き店を兼ねた住宅で、６０代の夫婦を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われている無職の男の裁判員裁判で、亡くなった夫婦の息子が「被告には、どうしてこのような犯行に及んだのか正直に答えてほしい」などと涙ながらに訴えました。
この裁判は、住所不定、無職の竹中誠司被告（２５）がおととし８月、広島市中区江波二本松のお好み焼き店を兼ねた住宅に盗み目的で侵入し、谷口忠男さん（当時６４）と妻の英子さん（当時６１）を包丁で刺すなどして殺害した罪のほか、山口県や島根県などで起こしたとされる詐欺や窃盗などの罪に問われているものです。
１２日の裁判では、亡くなった２人の次男が証人として証言しました。
このなかで次男は、検察官からこれまでの被告の法廷での印象や言いたいことを質問され、「２人の命を奪っていて何も思わないのか。どうしてこのような犯行に及んだのか正直に答えてほしい」などと涙ながらに訴えました。
また、事件直後に竹中被告と会ったという知人女性は「竹中被告は当時、片手に包帯を巻き、右耳には血がべったりとついていて、いつもより元気がなかった」と当時の様子を証言しました。
裁判は被告が犯人かどうかを最大の争点に審理が行われ、判決は来月１３日に言い渡される予定です。

02月13日　07時25分

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