外出禁止令が出ている藤浪クン 息抜きは長風呂とミスチル
【野球】
普段はあまり感情を表に出さないルーキーの藤浪晋太郎クン(18)も、この時ばかりは笑顔がはじけた。
7日は初のキャンプ休日。メディアのネタづくりに一役買うことになり、ドラフト4位の小豆畑真也(24=西濃運輸)と選手宿舎の露天風呂で入浴シーンを撮影した。約50人の報道陣に囲まれる中、腰にタオルを巻いただけの格好で現れると、カメラマンにパシャパシャと裸体を撮られてもご機嫌だった。
それもそのはず。
2人は大の風呂好き。キャンプ中も先に練習を終えた藤浪が小豆畑の帰りを待って、よく一緒に風呂に行く。ホテルの自室にあるバスは197センチと長身の藤浪には狭すぎるため、一度も入っていないという。毎日、大浴場の湯船に漬かってキャンプの疲れをとっているんだとか。
「小豆畑さん以外にも松田さんや岩本さんとも入ったりします。時間は大体、20、30分、長いときは1時間ぐらい入っていることもあります」(藤浪)
夜は、ほぼ1日おきに階下の小豆畑部屋を訪ねる。「自分が藤浪のピッチングをブルペンで見ていた時なんかは、『どうでしたか』と、聞いてくる」(小豆畑)というから、研究熱心。
ちなみに小豆畑の言葉を借りると藤浪部屋は、「生活感があって合理的に物が配置されている」そうだ。つまり、散らかっているのだろう。
もうひとつのリラックス法が「ミスターチルドレン」。わざわざ家から宿舎にミニコンポを持ち込んで、部屋でミスチルを聴いている。寝るのは0時ぐらいだそうだ。
藤浪と若手選手数人はトラブルを防ぐため、キャンプ中の外出が禁止されている。先輩が一緒だったり、事前に申請すれば許可が下りるそうだが、実際には外出は難しいようだ。
この日も「特に予定はないので、(ホテル内の室内練習場で)少し体を動かそうかと思っています」と藤浪。ストレスは大浴場に漬かって発散するしかない。