帰ってきた暗黒式雑記群


巫女いっぱい、120人

 凛とした静謐を内包する、荘厳なる光輝の白と根源にして赫灼たる緋。巫女には世界を体現するロマンがある。
――ミコーノフ・ハカマスキー

 昨日つーか今朝、フジテレビの不定期深夜番組「NONFIX」を見る。
 タイトルはズバリ、「120人の巫女」。石川県は羽咋市の気多大社が年末年始に公募する義勇軍の巫女を取り上げたドキュメンタリーである。ドキッ、巫女さんだらけの初詣大会。
 ボランティアの巫女軍団はその名も、しあわせむすめと書いて「幸娘」(ゆきむすめ)。全国(さすがに半数は原住民)からの応募を書類選考によるオーディションで勝ち抜いて集まった120人である。彼女たちは、それぞれ番号が割り振られ、「幸娘××番、どこのだれそれ」と呼ばれる。そのまま芸能界に殴り込みがかけられそうだ。
 番組では120人のうち何人かにスポットを当てて、彼女たちのご奉仕期間を追った。おぉ、つまり、新兵が霊験あらたかな神域で働くうちに、3日後にはいっぱしの巫女さんになる過程を捉える、と。今時の娘さんが、「能登に降る純白の雪のように清らかな心で新しい年の幸せを願う」ようになる、と。巫女にはなぁ、ただの女郎には無い迫力ってヤツがあるんだ、オーラだ……っ。
 んで、睡眠時間を削って(だって3時間後にはアギト見なきゃならないんだもん)、テレビの前で正座していたのですが……。
 結論、最後までオーラは出ませんでした。ちぇー。
 つー訳で、この番組、見所は現地集合した巫女の群れが海岸で禊ぎを受けるところです。120人の巫女大隊が宮内から参道を下って(みんなでマラソン、やっぱ宗教関係って体育会系だ)、海岸へ。打ち寄せる冬の日本海の荒波(そんなに荒れてなかったが)に足を突っ込んで、祝詞をあげる。
 海岸にズラーッと一列に並び、画面に収まりきらない白と緋色。砂浜を走る巫女さんの列(黒く歪んで真っ赤に燃える、かどうかは知らんが)。
 ……シュールだ。これが修行僧かなら気にならないのに、巫女だと大爆笑ポイントになるのは何故だろう?

02/01/20  代


お前は今、泣いていい!(注、「男泣き」ではありません)

 今週の「週刊SPA!」の「泣けるエロゲー」特集を読む。
 内容は、カンタンな状況説明と幾つかのタイトルの紹介、(オタク的)識者の対談、あとAV女優に「加奈」をやらせてみる実験。大々的にページを取った特集でもないので、さして目新しい事も頓珍漢な発言も無かった。「泣けるエロゲーテキスト」の源流を探ってけば、そりゃ「ごんぎつね」とかにいくわな。論旨の賛否はともかく、元々エロゲーに対してそれなりの造詣を持つ人間にしか理解できない中身だったのではあるまいか。パンピーにはエロゲーで「泣こう」が「抜こう」がおんなじだしねェ。
 しかし、毎度この手の話は難しい。ストレートに正鵠を貫こうとすれば身も蓋も無い話にしかならんし、事の是非や貴賎を論点にせずに事象のみ捉えれば、やはり何処か空々しい空気が漂う。「泣きゲー」の解体と説明を試みた時に、エロゲーの変異体と断定した段階で既に真実から遠ざかってしまうのだが、他人様に説明する以上、そこから始めなくてはならぬ。
 「泣けるエロゲー」を論じるとはどういう事なのか。ゲームに感動して涙を流すに至るメカニズムを解析する事か。はたまた、性的欲求の充足を二の次にしたタイトル群が1つのジャンルを形成しうるに至った理由を解説する事か。それこそ本気で「泣きゲー」普及の実態に迫ろうとするなら、テキスト分析のみならず画像の記号認識だの音楽が心理に及ぼす影響だの、業界や市場の成り立ちや構造だの論を張る上で考慮に入れなければならぬポイントは多岐膨大。論文が書けそうですよ。
 個人的には、比較文学論より現象論に徹して、作品の内部構造より産業としての外部構造を分析した方が、非エロゲーマーに説明する分にはまだ有効なのではと考える。つまり、「何故、泣けるか」より「何故、あるのかor増えたか」ね。ぶっちゃけた話、エロゲーがエロゲーとしての必然的進化の果てに「泣き」を獲得した訳ではなく、高品質な平面美少女主体でちったあまともなテキストを持つゲームが成立する場はエロゲー市場しかなかった訳だ。
 あと、「泣きゲー」という括り方の遠因にはユーザー側の語彙の貧困もあると思う。己を鑑みても、プラス方向への感情の揺さぶりを「燃える」とのみ表現する事は毛嫌いしてなるべく避けてきたが、「泣ける」は無自覚に使ってきたし。
 もっとも結局のところ、理解させる事は出来ても、納得はさせられないんじゃよな。もともとの存在が「未常識」なもんだし。常識って理屈じゃねーし。「エロゲーで『泣ける』なんてウソだ! みんなエロエロなCGを見るのにもっともらしい理由が欲しいだけなんじゃよぉ!」とか言った方が納得してもらえるような気がする。
 とはいえ、快適なエロゲーマーライフを送るためには、常に「何故、エロゲーをやるのか」の理論武装は整えておきたいもの。特にティーンエイジの方は、せめて親にばれた時に言い逃れが出来る程度のヤツを。まぁ、禁萌法が施行されるまでの命だけどさ。

02/01/18  代


知る人ぞ知る

 12日付朝日新聞朝刊茨城版で、地方自治体のホームページについての記事があった。そのうち一番の目玉だったのが明野町のページ。すなわち、バーチャルネット公務員あけのちゃんである。
 わしゃ、ぜんぜん知らんかったが、このあけのちゃん、バーチャル職員としての職歴も長く(ぼちぼち4年)、けっこうな有名人らしい。見た事ある人も多いのでわ? 明野町役場課企画財政課をして「自治体には似つかわしくない」と言わしめるイメージキャラとは如何なものか? つー訳で、せっかくだから明野町のページにアクセス。その御姿を拝ませて頂く事にする。
 んで、こちらが彼女のお部屋。期待を裏切らない「30年ぐらい前のマンガ」っぷりである(ただしデザイン元は「近年流行のアニメ調」と鼻息が荒い)。
 昔は日記とかがあったようだが、現在ではプロフィールとギャラリーが残るのみ、あら残念。プロフィールによれば22〜31歳のようだが、今後、リアルタイムで年を取っていくのか、どこぞの対戦格闘のキャラクターどものように一定年齢を過ぎると年齢が固定されてしまうのか興味深い。それはそれとして、あけのちゃんよ、金を使いたくない気持ちは判るが、図書館でネットに入るのは止めた方がイイと思うぞ。
 件の新聞記事によれば、親しみやすいキャラを配したおかげか評判は上々、オリジナルテレカも好評だったし、サイトへのアクセス数は月2000ヒット程度に及ぶと言う。この数字が多いのか少ないのかは良く判らんが。
 んで、ちょいと気になって、この数日間の明野町ページのカウンターの推移を見てみた。結果、12日から今日までで、概ね1日に90ちょい。ありゃ、ほとんど変動がないではないの。地方版とは言え、大新聞に取り上げられてカウンター増加が数十? 数字の多寡だけで比較は出来ないが、新聞の影響力は個人サイトのリンク以下か。それとも、フィーバー期を既に終えていたからか?
 かなり昔に、どこぞで読んだネットアイドルの(かなり怪しい)定義は「写真や日記を公開」していて「1日のカウンターが100以上」だそうだが、いろんなバーチャルネットアイドルが存在するようになった今こそ、あけのちゃんもコンテンツを復活させてバーチャルネットアイドルとして日の目を浴びて欲しいですね。明野町にはどうでもいい話であろうが。

02/01/16  代


冬眠、暁を覚えず

 ええかげん1月も中旬に突入というのに、どうもいまいち本調子が出ません。そりゃ、先週までほとんど「ヨガの眠り」状態だったので、やっとこさ年始ボケが始まったようなもんですが。
 とりあえずボチボチと昨冬コミケでの釣果に触手を伸ばし始めたトコロであります。計画的にコトを進めないと、何のゲームを積んでいたのかすら忘れてしまう。一つ積んでは父(?)のため〜。

 つー訳で、既に半月経ちましたが、行って来ました、冬コミ。夏に死にかけた反省を生かして、コンディション・装備を整えて出かけたので、今回は特に命の危険(笑)を感じませんでしたが、もしも天気が荒れていたらヤバかったような気もします。発想として間違っているのは重々承知ながら、やっぱサークル入場したいですな。なにより健康のために。
 そういや、帰りに展示場駅前でケンカ(つーか、一方がインネンをつけていた。例の乱闘事件とは別件のハズ)をしている若人がいました。改札待ち行列の人の輪のまさにド真ん中で。よくもまぁ、100人以上の衆人監視かつ総じて披露困憊テンション低空飛行のオーラが漂う中で、あぁも周囲の眼を全くものともせずに盛り上がれるものだと感心しました。これが若さか……。熱い、熱すぎるぜ、ボーイ。

 それはともかく、
 まずは主目的の2本。
・エンジェレイズ シータ(OHBA堂
 「エンジェレイズ」アペンドディスク。キャラ、新モード等色々追加のお買い得ディスクのうえ、アップデート後でも旧バージョンが選択できる嬉しい仕様。
 まぁ、追加要素はたいてい難易度増なのでありますが。まずは新キャラ、シータ嬢でまともにクリアするあたりから始めますか。

・妖月綺譚(Keio Digital Vertex
 「月姫」の横スクロールACT。「スーパーマリオ」と「魔界村」と「悪魔城ドラキュラ」を足して3で割らない古き良きアクションゲーム。穴に落ちたら、即死ィーッ。
 β版だと死んだ時に骨になったという噂を聞いたような気もします。できれば、そのままにしておいて欲しかったナリよ。せっかくのオールドファッションなんだし。

 そして、うろうろしているウチに偶然、入手した大物。
・エターナルファイターゼロ(黄昏フロンティア
 ご存知、おねかの格闘。たまたま売り場の前を通った時に客がやけに少なかったので買ってしまいましたが、どうやらβ版だったようです。それを知ったのは金を払って商品を受け取った後。事前に情報を取ってなかったのが悪いんだけど、なんか騙された気分だ。
 つーても、わしゃサユリストじゃないので文句ないです。えぇ、みさき先輩さえいれば。

・BROKEN THUNDER(雑音工房ノイズ
 「サンダーフォース6」のサントラ(こういう言い方が適切かどうか不安だが)。ホントーに運良く遭遇できたー本。どうも最終放出品だったようです。
 聴きドコロはやはり「ハイパーデュエル」改なんだろうけど、個人的には「風の丘公園にて」のアレンジが一番気になったりして。

 んで、カタログを見てミョーに気になったのが、
 コレ
 いや、コレよばわりは失礼か。
・魁!!埋葬機関イチゴ味ふぉうまるはうと
 「月姫」の同人誌つーかペーパークラフトというか。メカさっちんの「ツインテールカッター」がイイ味出してました。次は是非、ジオラマセットを作って欲しい。「ジャブローに散る」みたいなヤツ。

02/01/12  代


迎春

 とっくの昔に松の内も過ぎてしまいましたが一応、
 新年あけましておめでとうございます。暗黒式1024より、初春のお喜びを申し上げ奉ります。本年もご愛顧のほど、何卒宜しくお願いいたします。

 みなさんはどのようなお正月を過ごされたでありましょうか? 拙者は「祖父さん祖母さん孝行につきあえ」との指令が下り、大晦日から元旦にかけて温泉宿に行って参りました。いざ、到着してみると、コレがなかなか立派なホテルです。ゼンゼン関係ありませんが、某「鶴来屋」を思い出してしまうのはエロゲーマーの哀しい性ですな。
 さて、温泉宿と言えばゲームコーナー。避難ルートの次にチェックすべき重要項目であります。館内案内のチラシにも「最新ゲームから、ちょっとなつかしめのものまで盛りだくさん」などと自信ありげです。足を運ばぬわけにはいきますまい。
 んで、その実態は……、
 「スパU」「キンターズ98」「パズルボブル2」等々。
 つまらんッ! そりゃ、たしかに「ちょっとなつかしめ」だが、こういう時の「ちょっと」ってのは「ちょっとHな福袋」の「ちょっと」と同義で「とても」以上「凄く」未満であるべきでしょうがっ。とは言え、これは愚痴っても詮無き事。とりあえず「ASOU」でもやろうかと思ったその時、影にもう一台、筐体を発見。その場所で、岩手の山奥の温泉で、ひっそりと稼動していた、そのゲームは。
 「サイオニクスオスカー」(データイースト、1987年)
 そうですッ。こういうのを期待していたのですッ。「地上最強の武器。精神兵器『OSCAR』出現!」 投げろ、グレネード。這えよ、ミサイル。つー訳で、2001年が終わり2002年が始まるその瞬間、拙者は「サイオニクスオスカー」やってました。無論、クリアなんぞ出来ませんでしたが。
 そのせいか正月2日の夜、初夢を見ました。「サイオニクスオスカー」の夢です。「バンガイオー」とか「レイノス」が混じった奇妙に豪華な「サイオニクスオスカー」がそこにありました。目が覚めて、半ば寝ぼけた状態で先ほどの夢を思い返し、「あー、アレがアーケード版で温泉にあったヤツはファミコン版であったかー」
 そんなはずがあるかーッ!
 気がつくまでに3日かかりました。いやー、その間、人にこの話しなくて良かったよ、ホント。

02/01/10  代


よいお年を

 2001年も、もう終わりです。
 拙者の場合、今年は「月姫」で始まって「ICO」で終わった一年でした。

 しかし、思い返して見るに、今年も人様に頂いてばかりの一年でした。来年こそは誰かに何かを与えられるような年にしたいものです。
 つー訳で、しばらく自分を見つめなおす旅に出ます、有明経由(笑)で。

 では、みなさん、よいお年を。

01/12/29  代


正確には19ARMS

セブンブレイズ /コナミ /プレイステーション2 /アクション
 「ZIPANG」という映画を憶えておられるであろうか? 90年の公開で、監督は林海象。「この世は黄金で出来ている」「横に回転する物体は全て飛ぶ」「演出に困ったらネガポジ反転」の3つの法則からなるバカ特撮時代劇である。
 7本の刀を操る賞金首「地獄極楽丸」と、その首を狙う賞金稼ぎ「鉄砲お百合」の痛快娯楽活劇、と見せかけて、金粉ショーが炸裂だの、刺青土人が恋がどうーしたこーしただの(しかも相手はオバハンだ)と、見ている人間に「これでいいのか」と世の無常を感じさせずにはいられないチョー大作だ。
 さして邦画史に名を残すわけでなし、「あー、そんなんもあったのぅ」とひっそりと消えていくはずだった、この「ZIPANG」だが、どういうことか唐突にPS2用ACTとして復活を果たすことになる。まぁ、発売から1年が経った今、ゲームの方の評価も「あー、そんなんもあったのぅ」だが。
 さて、そのゲーム版「セブンブレイズ(7BLADES)」であるが、極楽丸とお百合ができてるトコロを見ると映画の後の話らしい(辻褄が合わん点もあるが)。舞台は寛永十七年(つーか、この時点で既に「ZIPANG」ではない)の長崎。謎のキングギドラ戦車(首一本)の噂を聞きつけた極楽丸一党が長崎へ向かうところから物語は始まる。
 ゲームシステムは特に捻りのない3DゴンポリACTで、ぶっちゃけた話、「ライジングザン2001」。某スーパーウルトラセクシィヒーローの能力を刀(極楽丸)と銃(お百合)に分割した感じだ。「ハッスルタイム」もあるでよ。複数武器を任意で持ち替えつつ戦う超多数相手のブッタ斬り(滅多撃ち)ACT。「ZIPANG」冒頭での百人斬りのように、通った後ろに死屍累々の山が積みあがるのがミソだ。とはいえ、「精緻に構築された3Dフィールド内での自由戦闘」ではなく、むしろ「ゲーム内コースとして作られたフィールドをゴールに向かって走る」のがゲーム進行の主旨になる(ここらへんが「ライジングザン」)。
 率直なハナシ、もはや「ブッタ斬り」でも「一対超多」でも、もっと優れたゲームは他にあるので、純粋にACTを期待すると肩透かしは必死である。峠の茶屋の決闘から、長崎の宿での捕り方の群れとの大乱闘まではエセ時代活劇としてイイ感じだったのだが、その後の海岸線マラソンでいきなりだれるんじゃよ、このゲーム。ただし、武器、連続攻撃の組み立てや射撃の位置取り、視点等、取り組み方を意識してみると、戦術には意外と幅がある(フツーに殴ってる方が強いのは、ここだけの秘密だ)。
 客観的に見て、「セブンブレイズ」は明確にストーリー主導のゲームであり、エンディングを迎えての実感は「やった」よりも「観た」だ(良い意味でも悪い意味でも)。「ZIPANG」を観ている必要はないが、知識があった方が面白いのも確か。バカ法則は健在だし、オープニングの徳川の手裏剣爆撃機だけで大笑いできる。つーか、アレが元になっているのを知ってれば、変な期待をせんでしょ。
 使用キャラによってシナリオが異なり、実質的に極楽丸が表ルートでお百合が裏と言える。お百合シナリオは極楽丸シナリオをダシにして作られており、ストーリーの補完とノリの変化でけっこう楽しめる。お百合ルート終盤戦に「セブンブレイズ」のほぼ総てがあると言っても過言ではない。どっちもベタだし、いまさら新しい刺激を受けるような話ではないのだが、正しく表→裏の順番で二つ合わせてみるとなんかおもろいもんを観たような気になるから不思議だ。流れるムービー自体は同じでも、ラストの「あばよ」の深みが違ってくる。
 システマティックにゲームを楽しもうとしても、深みがある映画を求めても、おそらく「セブンブレイズ」は何も返してはくれない。インチキ和風伝奇活劇をゲーム上で、つまりパッド握って画面見る形で享受するつもりで臨むのが、このゲームとの正しい付き合い方である。インチキが過ぎるような気もするが、オレ的にはギリギリOK。反則も5秒以内なら合法なのだ。
 ちなみに、クリア後のおまけで敵キャラでのプレイが可能になる(ムービーは変化なし)。漢だったら「野犬」でクリアだッ! ラスボス戦が燃えるッ!
「野良犬が……ッ」
「うるせぇ、この幕府の犬がァ!」
 んで、戦うのは犬。これがホントのドッグファイト。

01/12/27  代


定食より皿一品

 現在、上映中の「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」が、なんとなく気になります。劇場に足を運ぶに吝かではないのですが、一つ重大な問題が。併映の「ハム太郎」は観たくないでござるよ。もはや1時間の苦行に耐える根性はありません。どうして(多少なりとも)お子様置いてけぼりのゴジラ作った時に限って、こういうのと組ませるかな、東宝は。
 昔と違って最近の映画館はどこもかしこも入れ替え方式。あまつさえ、上映順は「ハム太郎→ゴジラ」だから、ゴジラだけ観て途中で帰る事も出来ねェ。
 あぁ、なんとかして「ハム太郎」を観ずに「ゴジラ」だけ観るエレガントなアイデアはないものか。「ビデオを待つ」というのが一番賢いような気がするが、たぶんビデオが出る頃には「観たい」欲がスパーッと無くなっているような気がするのでござるよ。

 同じく、
 来月発売の「ねこねこファンディスク」が気になります、「バルドバレねこ」だけがッ。「バルドバレット」のシステムでねこねこソフトのキャラを戦わせるロボACT(おそらく、バルバレ・サバイバルと同様システムと推測する)らしく、おまけに「バルドバレット」のオープニングムービーをキャラ差し替えで再現とあれば、バルド者としてはどうしても触手が伸びます。
 が、やはり重大な問題が。拙者、ねこねこソフトのゲームは全くやった事が無いのでござるよ。今から手を出す金も暇も無いし。
 あぁ、なんとかして「バルドバレねこ」だけ遊ぶエレガントな(以下、略)。

 つーか、ケロQの「ニ重箱」も「砦に帰す」だけあればいいんだよなー。これだけ1500円ぐらいで売ってくれんもんかのぅ。

01/12/23  代


アーユーヘルシング?

 なんかここんとこ、ずっとビミョーに風邪をひいた状態です。ふだんは寝込んだりするほどではなくても、ちょっとバランスが崩れるとすぐクラクラするのよね。マジで美味いもん食いつつ療養生活したい。みなさんは風邪など召されていませぬか?

>機動戦士ガンダム アンリミテッド
 「連邦VS.ジオン」を購入すべく一念発起してゲーム屋に向かう。おーし、オレのガンタンクが1年戦争を駆け抜けるぜ! 燃えあがれ、立ちあがれ、甦るガンタンク、キミよ、悟れ。
 ……のはずだったのに何故、わたくしは女の子の手を引いて城の中を逃げ回っているのでしょうか? ♪イコはまだ〜13だから〜、センチメンタルジャーニー お年玉(笑)で買うつもりだったんじゃがなー。
 結局、「連ジ」は先週、人様のヤツをさんざん遊び倒したので後回しにしました。
 このゲーム、全機CPU委任で観戦モードが一番おもろいような気もします。いろいろやってみましたが、オススメは「黒海沿岸」で「ビグザムVS.アッガイ×3」。黎明の丘陵地帯を席巻する「恐怖! 機動ビグザム」に健気に挑む小兵軍団。運良くカメラワークの遠近切り換えがバッチリ決まると、怪獣映画の如きスペクタクル画像が楽しめます。CPUレベルにかなり差をつけないとアッガイ勝てないけど。
 また、ガンタンク復権運動家といたしましては「オレの求めるガンタンクはまだ遠い」のですが、「連ジ」のヤツは結構使えるのでとりあえず満足。あとはパイロットの名前と機体カラーさえ変えられればのぅ。どうして8文字しか入らないんだ。あと1文字あれば「マリオン・ウェルチ」でいけるのに。ニュータイプをぶち殺すEXAM搭載のガンタンク。オレ様ビジョン完璧、パーフェクト。なぜって邪教徒だから。
 んで、しばらく遊んで、開眼。「ゾックを選んで、遠距離から『味方ごと』撃つ」、コレだッ!
「貴様のソイルは決まった!
 闇に浮かぶ怪奇の目玉、クリスタルピンク。
 全てを引き裂く灼熱の鋼鉄、ダークオレンジ。
 水面に映るみどろの恐怖、パールグリーン。
 召還獣、ゾック!」

 そういや、ガンダムといえば、

不思議学園・ゲル・ググ
 いや、中身はガンダムとは全く関係ないんだけど。
 こちらの(おそらく)一発ネタです。
 最初のネタにニヤリ。そーいや、こんなのもあったわな。流石、コレとかコレの人だ。

01/12/22  代


電話は二番

巫女一番 /ティンクルベル /WIN95(フリーウェア) /アクション
 生の巫女さんにはオーラがあるらしい。書き出しが前回と同じだが、今度はマジよ、マジっ。信じられないと思ったら、(特にシーズンオフに)神社に赴いてみよう。明らかに漂う気配が違うからサー。オーラ力ですよ、オーラ。思うに、「フルーツバスケット」でのコスチューム議論の際、巫女に言及が無かったのは、その神秘性が装束のみで語るべきものではないからではなかろうか。青い柿、赤く塗ったら甘いんか?(←メイドだろうが看護婦だろうが何でもそうだ、バカモン)
 巫女さんの魅力については今度ゆっくり語るとして、今回はフリーウェアの巫女さん対戦格闘「巫女一番」を取り上げたい。情報入手先はValkyrieさんのところの掲示板から。
 「巫女一番」略してミコイチ(カレー屋みたいだ……)はこちらで製作・配布している対戦格闘で、アスキーの対戦格闘ツクールで製作されたゲームである。現在、配布されているのはライト版で、近日中にキャラ・イベントを追加した完全版(フリー)と18禁バージョン(シェア)が公開される模様。「巫女が2人しかおらんではないか」という声もあるが、そこはそれ、「ストU」だって全員が路上生活者だった訳ではないではないの。
 グラフィックは丸め、柔らかめでイイ感じ。巫女コンビのやる気があるのかないのか良く判らん構えがラブリーである。対戦格闘フォーマット上で女の子を動かすゲームとしてまとめ方にそつがない。
 対戦格闘としては、アスキーのツクールでどの程度の事が出来るのか良く判らんので評価しにくいのだが、諸々の平面対戦格闘の基本位置に収まっていると見ていいだろう。わしゃ、最接近(拡大)時のキャラの大きさとか含めて、なんとなく「龍虎の拳」を思い出したが。
 最近流行りの「高速で零距離に接近、小連打からのチェーン多段コンボ」型ではなく、距離を考えて攻撃を繋げていくタイプのゲームか。まぁ、キャラにもよるわな。配置必殺技と連携でタコ殴りコンボの奴とかもいるし。1つのキャラを求道的に突き詰めていくよりは、全部のキャラを満遍なく動かす方が面白さが見えてくる。(師弟関係らしい巫女2人はともかく)各キャラの基本戦術や動きにはきちんとバリーエーションがつけられているし、もとより、こういうゲームで血道を上げて戦ってどうします?
 現在のライト版ではボス(と思われるヤツ)以外のキャラで戦うだけだが、これが完全版ではどう化けるのか、完成が待ち遠しい1本であります。

01/12/20  代


♪お金さえあれば〜、何でも手に入る〜

プリティクライシス セカンド /インスパイア /WIN95(18禁) /金策アドベンチャー(?)
 生の皇室にはオーラがあるらしい。ウソかホントかは知らんが。純度高く積み重ねられた血統と環境には、一種独特の力が少なからず宿るという事か。それを尊ぶべきかの是非はともかく。
 さて、内親王ネタとしては時期を外したが、今回は「プリティクライシス セカンド」(公式に則って「PR2nd」と略す。つーか、「プリクラ」って言うの禁止。あたしも昔、言っていたような気もするが、反省しました)。「貴族のゲームを作らせたら日本一」のインスパイアの(現時点で)最新作である。ホントは差分を待つつもりだったが、もうえぇわ。
 インスパイアのゲームには不思議な「間」がある。起伏と縁無く穏やかで柔和な空気の中に身を置いているはずなのに、同時に張り詰めた緊張を感じる。息苦しいまでの緊迫を以って画面に惹きつけられる。そして、通常ゲーム進行から一枚絵表示イベントに移る時、明らかに場を支配する空気が変化する。まさに思わず息を呑むのだ。だが、それは「劇的」な変化ゆえの出来事ではない。場を構成する要素に、やはり大きな揺れは無い。おそらくは、ここのゲームが結ぶ世界の像が美し過ぎるからではないか。穢れなく美し過ぎるが故に脆く儚く、心奪われた次の瞬簡に崩れ去る不安を生む。だから、眼を離せなくなる。
 ……なるのだが、「PR2nd」は従来のやつと比べると、ここらへんがちょいと弱い(笑)。もともとインスパイアのゲームは「出来のいいゲーム」「面白いゲーム」の定義を豪快に外して存在し、「俺は好きだが、他人には薦められん」的なヤツばっかだが、今回はさらにそれが大きい。シナリオが最終的なテーマに沿って個々のイベントを紡いでいくような形ではないのでエンディング後の余韻が少ない。何より、イベント発生時期とゲーム進行のバランスがいつもに増して整っていないので(ゲームオーバー回避措置なのは判るが)、テンポが悪い。プレイ状況を普通に考えれば「かったるい」の一言に尽きる。
 ……尽きるのだが、このゲームを駄作扱いして吐き捨てる事はオレには出来ない。キャラ萌えをさっぴても魅力溢れるゲームだと思う。やっぱし人には薦めんが(笑)。
 物語は、前作「プリティクライシス」の時間面での後編。ゲームシステム、主人公を一新。家出してきた隣国の皇女様オリヴィースのバイト生活をミニゲームで綴る貯蓄型金策ADVである。目標金額は48週間までに金貨200枚。前作主人公の辺境士官の年収数年分である。まぁ、金貯めんのはカンタン(砂金取りを数回)だけどね。
 つーか、このゲームを「ミニゲームで金稼ぐ」ゲームだと考えるから痛い目を見る。なぜなら、「PR2nd」の「ミニゲーム」は「ゲーム」じゃないから。ミニゲームは配膳のバイト、倉庫番、魚釣り、砂金取り、射的の5種あるが、このうち「所定ルールに則って、勝利条件の達成や高スコア取得を狙う遊戯」としての体裁を持つのは倉庫番と射的だけである。あとは「浮きを投げてひたすら待つ」とか「川に入って皿を振る」など(いずれもボタンを押すのみだ)、テクニックもへったくれもあったものではない。
 ただし、配膳にせよ砂金取りにせよ、妙に「それ」をやった気になるので、(プレイヤーがゲーム終了を目指して)金を稼ぐためにミニゲームをやるのではなく、「オリヴィースが一日をその行為で費やした」ものとして臨むと味が出てくる。日常と非日常、動と静の境目となる時間がそこに訪れる。悪くない。 
 いや、拙者は砂金取りで大当たりポイントに出くわして砂金がビシバシ取れるだけでココロが癒されるんじゃが。

01/12/18  代


頭痛いので、はよ寝ます

 ひとつだけ、
 某所のネタを盗用かつ改竄。OKSGさん、ごめんなさい。

>アギト最終回
 戦いは終わった。
 激闘の末、アギトの会は黒ダミアンの首を取る。だが、補欠の身ながら勝利に最も貢献したG3−X、氷川誠は致命傷を負ってしまう。

木野ッチ「我々のアギトの力を分け与えれば持ち直すかもしれん」
(偽)津上「よーし、みんな、10万アギトずつだ! 俺たちからのささやかな気持ちです。受け取ってください、氷川さん!」
葦原「げっ、パワーが入らない!?」
氷川「だって、僕は人間だから……」「アギトになりたかった……。アギトになって正義のために働きたかった……。でも、津上さんたちと一緒に戦って気づいたんです。たとえ人間でも不屈のアギト魂を持っていればアギトのように戦えるって……」

 氷川さん……、あなたは俺たちアギト以上に、アギト魂を持った人でした……っ。

 あー、ちきしょう。コレを自分で思いついてりゃなぁ。
「アンノウンは水に弱い。風に弱い。そして音にも弱い! サツカンの雄叫びーっ!」
(パトサイレンが)フオンフオンフオン……。

01/12/13  代


真説・場繋ぎ

>連ジDX
 「連邦VS.ジオンDX」が気になったので(何処がって、Gアーマーが)、例によってゲーム屋でボケーっとデモを眺めたのですが……、
(永井一郎のナレーションで)「宇宙世紀0079。人類が増えすぎた人口を……」(んで、ガンダムのアップでタイトル)♪ジャッ、チャチャチャチャーっ、チャーチャーっ
 ……なんか萎えた。わしゃ、こういうノリはもう飽きたよ。ギレン演説とか哀・戦士とか。
 どうしてガンダムのゲームは、原作のストーリーや要素をぶっちぎりで無視するヤツか、自虐を感じさせるまでに(多少、歪ませて)トレースするヤツの両極端しかないのでしょうか? 私はもう少し右脳を刺激してくれるガンダムが欲しい。
 今回は価格調査にのみ留めて帰りました。まー、結局、いつか買うような気もするけど。

>超絶倫人
 皆さんは「爆田博士」というキャラクターを憶えているでしょうか? そう、「ベラボーマン」の爆田博士です。独特のアバンギャルドなお姿で、私たちのココロに(文字通り)その姿を焼き付けていった彼ですが、先日、なんと私の近所のコンビニに勤務している事実を発見しました。
 いや、そのコンビニのバイトの髪型が爆田ヘアーなだけなんですけど。もうなんちゅーか、ぜひステッキを縦に振りながら、「わしが爆田博士だ」とか言って欲しい。
 つーか、笑いをこらえるのにタイヘンで、もうそのコンビニに行けないじゃないか。どうしてくれるッ。

>遊戯王
 発表以来、その破壊的なまでのカッコ悪さで嫌な予感が絶えない来年の仮面ライダー、「仮面ライダーリュウキ」でありますが、どうも噂ではカードからデジモンを出して戦うようです。うーむ、遊戯王ライダー。
「ハッハッハー、リュウキボーイ!(以下、略)」
 ああ、さしもの仮面ライダーも時代の流れには勝てなかったのね……。最近のお子様は自分が苦労するのはもとより他人が苦労するのも嫌なのね……。出したデジモンが殴られたら自分も痛い、ってんなら少しは納得もするが。もはや「カードキャプターリュウキ」にならないように祈るだけだ。
 どうせカードで戦うなら、「皇帝・市民・奴隷」の3種類のカードで戦うようにすればいいのに。奴隷<市民<皇帝<奴隷で。なんなら限定ジャンケンでもいい。
 ざわざわ……っ、ざわざわ……っ。

01/12/11  代


つーか、何よりキャラが萌えない

ザナック ネオ /コンパイル /プレイステーション /シューティング
 どうせ語らない「一点萌え」なら、近年のサクセスあたりを見習って欲しい。
 それはさておき、
 あえて挑発的な物言いをするなら「年寄りが若い奴らを蔑んで悦に浸るゲーム」である。古参ファンが「最近の連中は『ZANAC』の何たるかも知らねぇ」と嬉しそうに愚痴るわけだ。だから、楽しくてしょうがないよ、「ザナック ネオ」は。思うに、「ザナックエターナル」とか言って、旧作とリメイク決定版のカップリング移植にしとけば、みんな問題なかったんとちゃうか。そうすりゃ下手に新作だと思って手を出しても火傷しなくて済む。
 「旧ザナック」の面白さとは何だったのか、そして今、それらの何を望むのか? 答えは人それぞれで、出てきた結果にピントがずれてしまった者は5000円でファミコン版を買った気になるしかないのである。
 2001年も残りあと僅かになった現在、かつてのように「みなが高難度STGに挑戦し、それをクリアする事が(ゲーマー内では)万人に認められるステータスだった時代」では既になく、「高速スクロール」などはもはや演出にもならない。別に「ネオ」がつまらないわけではない。だが、このゲームを、結局「旧ザナック」への賛美になる言葉以外で誉める事は難しい。
 たしかに「旧」の魅力を発展継承させた連爆ボム・通常弾相殺モードを得て、「弾避け」ではない攻撃型「弾消し」STGの醍醐味はますます健在だ。このゲームが「ネオ」ではなく「改」だったなら問題ない。しかし、この21世紀、32ビット機で遊ぶ「ザナック」としては少々、物足りなくはないか? まさか、この期に及んで「連続ヒット」や「倍率スコア」が新しい「ザナック」の魅力だとでも?
 「ザナック」が遊びたければ「ザナック」で遊ぶ。旧作を超える何かを付与してこそ新作であろう。初見、初プレイで衝撃を与えずして、なにが「ネオ」か。正直、「もう一度、『ザナック』を」ではなく、「新しい『ザナック』」を期待していた身としては、「温故知新の『知新』が足りないんと違うか?」と思う。まぁ、隠し0号機の素薔薇しいまでの凶悪さには笑ったけどね。 
 あー、あとアレですな。このゲームは「2人同時プレイ」がいいですね。面白いとかじゃなくて、ためになる。
 「ザナック ネオ」は2人でやると当社比で16倍は難易度が下がります。たぶん1人でやると中盤戦止まりの人でも楽勝でクリア出来るのではあるまいか。しかも、他のゲームのようにパワーアップを奪い合ったり、パターンに致命的な狂いが生じたり、最大ロックオンを減らされたりする事も無い。お互いに助け合い、かばい合い、友情の大切さというものをボクらのココロに感じさせてくれます。キミは1人じゃない。ダ、ダ、ダッシュ、キミと明日へ、蒼く輝く地球を守りたい。今だ、合体攻撃だッ! 攻防一体「ザナック×ザナック」!(←2号機が2番を取って、重なるだけ)

01/12/08  代


♪まだ届かない理想と現実

仮面ライダーアギト /バンダイ /プレイステーション /アクション
 それぇでも〜、走り出す〜
 なんちゅーか、主題歌のココのフレーズがこのゲームの総てを表しているような気がするナリよ。という訳で、プレステのポリゴン対戦ACT「MASKEDRIDER AGITΩ」のお話。戦うキミは美しい〜(←マスク違い)
 アギトには概ね3種類のファンがいる。すなわち「正しいお客様である小さな子供たち」「旧ライダー世代の大きな子供たち」「ライダーには何の思い入れも無いが何故か『アギト』だけは見ているダメなオトナたち」だ。この三者全てに対してゲームを提供する場合、いったい何処に主眼を置けばいいのか? メインターゲットは外せない以上、発売時期はクリスマス前。仮面ライダーである事に必然があるゲームを作り、しかも随所に(アギト特有の)ネタをちりばめ、非特撮畑のファンをニヤリとさせなければならない。結局、どこかで妥協さざるを得ないのだが、では何処に落とし所を置くか。
 PS版「アギト」はこれらの課題を「(時期的に許す限りの)キャラクター総登場で、理屈なしに殴り合う対戦」でクリアする道を選んでいる。ストーリーや設定の事はとりあえず忘れて(カード集めという形で補完している)、とにかくキングオブアギトを目指してボテ繰り合うのだ。ルールむよう。いきのこったやつのかちだ。目覚めよ、その魂。
 ただし、実際に対戦格闘として見た「アギト」はどうかと言えば、取り組む姿勢によってその評価がガラリと変わりそうな感じである。その気になれば、それなりに奥深く遊べると言うか。
 基本は1ボタン連打&必殺技ボタンの単純操作で、コンピューターと戦うならば「敵の攻撃をガード→必殺技」で事足りる。実際、取り説にはこの程度の操作しか記述が無い。ところが現実にはボタン連打だけでは出ない技(連携含む)が数多い(このへん取り説にゼンゼン書いてないのが困りもんだ)。
 また、このゲームのダッシュはボタン方式で、しかも高性能。ショート・ロングなど各ジャンプと合わせ駆使する事で、どの局面からでも間合い内への踏み込み(または離脱)が可能だ。さらに「×ボタンを押してダッシュ、押しっぱなしで防御(防御はレバー背面方向でも可)」という仕様なので、ガード後に一発操作でダッシュ移動に移れる。すなわち敵の虚を突き、一気に接近する高速機動戦が展開される。防御からの攻撃移行に比すと、攻撃終了後の隙は致命的に大きいのでキャラクターを使いこなせる者同士なら読み合いも白熱すると思われる。快速近接打撃戦がアギト的に正しいかどうかはこの際、忘れる事にして。
 もっとも、そもそもの仕様や前提が、公正なルール上での対戦を想定したものではないので、本気で対戦格闘やりたい人間が本気で手を出してもお互いのためにならん。つーか、一番の問題は自分と同程度に戦える実力の対戦相手がいるか、つー事じゃ(無論、そいつも「アギト」好きなのは言うまでもない)。
 とはいえ、異様に出来のいい(画面写真だと実写取り込みと見紛うばかりの)ポリゴンモデルが異様に軽快に動く様だけでもファンなら一見の価値ありか。特にG3系列は、そりゃもう右手も痺れようってもんだ。(わかっちゃいるんだが……)これであとは木野っちさえいればなぁ。

 さぁて、来週の「アギトさん」は〜、
「アギト、免許停止」
「ギルス、はじめてのおつかい」
「G3−X、リストラされる?」
 の3本です。また見てくださいね〜。
 アギトは俺一人でいい……。
 ムハーっ。

01/12/06  代


花(十六弁八重表菊)の慶事

 どこぞの国の万世一系の皇室に内親王が爆誕されました。
 周囲の期待をよそに、というか、ある意味、期待通りに女児。よくもまぁ、見事に女ばかりが連続で産まれるものよと感心。いっそのこと、産まれた子供は「今日から、この子は男だぁ!」(窓の外にカミナリがバリバリーッ)とでもしたらどうか、薔薇は薔薇は気高く咲ぁいて〜。
 ちなみに、拙者は女子天皇には反対です。なぜなら、この手の「ファンタジー」は一度ルールを逸脱すると成立しなくなるから。過去の女帝の場合は(建前として)系統保持のための暫定処置なので除外。
 そういや、皇太子がもし性同一性障害だった場合は皇位継承権はどうなるんですかね? 現人神の神性は肉体、意識のどちらに宿るんかいな。まぁ、基本的にどうでもいい話ではあるが。
 内親王誕生のニュースを聞いて拙者が、「宮内庁病院では同じ日に妃殿下の他に5人の妊婦が赤ん坊を出産、その晩に病院が火事になって、赤ん坊取り違え疑惑が。十数年後、東宮フェニックス、同マリポーサ(以下略)を名乗る皇太子候補と皇位継承を賭けて戦う事(負けたニセ皇太子の返り血で白いマントに日の丸を染める)になったら面白いのぅ」などと、世が世なら不敬罪でしょっぴかれそうな事を連想したのは、ココだけの秘密である。

 内親王と言えば、こちらの内親王様のアップデートファイルはさっぱり更新されんのぅ。11月初旬が11月中になり、気がつけばもう師走に突入じゃよ……。

01/12/04  代


ウイルスが来た

 おとといあたりからポコポコとウイルス付きメールが来ます。どうも、今、話題のコレらしいです。
 そこで昨日、Chonさんにご助力を仰いで(謝々)、ちょいちょいと対策を講じました。はぁ……、でも感染は防げても、ウイルスメールが来る事自体は止められないんだよなー。貰って嬉しくない添付ファイル付きの容量のでかいメールを着信せにゃならんのは、非繋ぎ放題、5分(深夜7分)10円の限界に挑みながらネットに接続している身としてはダメージが大きいっす。来月分の電話請求書が怖いわよ。つーか、今んところ、電話代が深刻です(世間的に見れば微々たるもんでしょうが)。
 実は今年の頭にウイルスバスター2001を入れたところ、「MIDIファイルを鳴らすとハングアップする」謎の怪現象が勃発。この、ゲーマーとしては致命的な問題のため、アンチウイルスソフトを入れることに躊躇して現在に至るのですが、流石に今回でノーガード戦法「ウイルス対策は『神に祈る』のみ」は止めにしようと思いました。被害者のみならず、知らず知らずのうちに加害者になってしまうのはご免被りたいですしねぇ。
 結局、昨日はウイルス云々のせいで、せっかく買った新作ゲームに殆ど手をつけられませんでした。さて、気を取り直して、今日こそ「ザナック」やるかっ!
 ……そういや「ザナック」だから、サブウエポンが0〜7番で8つあるんだよな、コレ。今回、自機も増えてるから、パーフェクトに忘れている旧版と合わせて、性能・使い所を覚えなきゃならんのが4機計32個(正確にはもっと多い)か。……ふーっ、「アギト」の方、先にやるか!(笑)
 嗚呼、神様。RPG・SLGをやる体力のみならず、ACT・STGをやる集中力も尽きたら、ボクはいったい何のゲームをやればいいんでしょうか?

01/12/01  代


これでいいのか?

 ここんとこ、巡回しているサイトの幾つかが、閉鎖したり休止したり毒を吐くようになったりと、ネットで発言する事の難しさを今更ながら痛感する日々。オレも消してしまいたい過去が腐るほどあるしのぅ。
 全ての人間が不快感を抱かない主張が存在するとは思わないし、その必要もないとは思うが、どんな形であれ他者を害して是とする法もまた無く、しかし、ともすれば読み手に不快感を与えかねないその部分にこそ、著述者の主張の長所が宿る場合もあり、一概に否定も肯定も出来ず、「芸風」という言葉で甘んじていいのかと思い悩むことしきり。やっぱ、「なるべく気を使って、それでも怒られらたら謝る」あたりまえの結論しかないのかのぅ。だが、「謝るぐらいなら最初からやるな」とも言えるし……。

 まぁムズカシイことはさておき、いつもの調子に戻して、(←それがイカンという話あり)

>大河の一滴
 来年のNHK大河ドラマは前田利家らしい。タイトルから想像するに、こんな感じかいな?

・2002年NHK大河ドラマ「噂の大名 利家とまつ
 前田利家(国広富之)は軟弱な新米戦国大名。だが、その恋女房まつ(松崎しげる)の「お前なんか男じゃねェーッ。男女のトシコ、トシコ、トシコーッ!」の掛け声で、耳をピクピク動かし、性格が変貌。超人的能力を発揮し、立身出世を遂げていく戦国浪漫活劇。

 冗談はおいといても、来年の見所は「前田慶次がどういう扱いになるか」ですな。「花の慶次」読んだ人間なら、たぶん爆笑必死。集英社なり新潮社なりが便乗して再販かけたりしたら、なお笑える。

>ペガサス幻想(ファンタジェスタ)
 先日のニュースでJリーグのチームの殆どは経営難という話をしていた。一部を除き、各チームで存続のために色々苦労があるらしい。
 拙者、「サッカー? 『キャプテン翼』と『コスモスストライカー』以外はみんな同じだ、同じっ」な人間なので、別にJリーグなんざなくなっても一向に困らんが、それでも代表チームはあった方が便利な気がする。
 で、あれば、大量の孤児を全世界にばら撒いて修行させればいい。100人ばら撒けば10人帰ってくるハズだから、(そのうち使える奴は5人としても)220人放出すれば最強チームが作れる計算になる。
 サッカー協会の偉い人に220人隠し子を作らせて、世界中に修行に出させよう。その際、監督はその人の娘(義理)で。これでワールドカップもイタダキだ!
 問題はギリシャも中国もロシアもあんましサッカー強くないことだが。

01/11/29  代


大後悔時代

 あぁー、やっぱしジャンプの「グランバガン」は来週で終わってしまうんじゃろうか? もし、そうなれば、計11週、見事なまでの打ち切りエンドでござるよ。こういうマンガって、今のジャンプには貴重だと思うんじゃがのぅ。主人公が躊躇なく人を殺すトコロが(笑)。他にも、主人公が「無節操に分不相応な野望を抱えたガキ」とか「DNAに定められた血の勇者さま」じゃないとことか。
 読んでいない人のためにちょっと解説しとくと、「グランバガン」は以下のような内容です。、
 豊臣秀吉が、まだ木下……じゃなくて、もう豊臣秀吉だった頃。漂着した毛唐から、白紙の世界地図を貰った主人公の侍……いや浪人が地図の空白を埋めるべく外洋航海を始め、なりゆきからイギリス王室の諜報員になってスペイン艦隊とボテ繰り合う。主人公の馬眼は(右目だけ)改造人間で、イギリス諜報部のシェイクスピアの手による謎の義眼が搭載されています。
「オレの体は一体どうなってしまったんだ……?」
「速く動く物の残像が見えるようにしたんだよ」
「地味過ぎーっ」
 結局、最後まで「海洋冒険」がやりたいのか「戦闘アクション」がやりたいのか「インチキ歴史ロマン」がやりたいのか、さっぱりわからん漫画ではあったが。「サラディナーサ」と「海皇記」から出し殻(悪いところでも可)を取り出して、ジャンプテイストつーか「ガンブレイズウエスト」を加えて一夜漬けにすると「グランバガン」になる? 
 イロイロと欠点がある漫画で、なにより最大の欠点は面白くない事だ(笑)。だが、ただつまらない漫画は腐るほどあるが、「グランバガン」みたいに「もちっと何とかすれば面白くなるなずのつまらなさ」に溢れる漫画はめったにないので、せめて、あと10週ぐらいは読んでみたかったんじゃが……。いや、続けば続いたで申し分ないけど。この際、次回いきなり無敵艦隊と戦っても許す。まぁ、「いまさら日本刀最強は止めれ」(「サムライソード」は日本刀ではなくて、超金属「サムライニュウム合金」で出来ているのでOK、という説もある)とか「インチキ居合なのはいいから、もちっとカッコいいインチキをだなー」とか言いたいことは山ほどあるのでござるが。
 つーか、今週の新連載みたいなの始めるくらいなら、マジで「グランバガン」続けてくれ。アレ、「オレ様エセ和風伝奇規定」に豪快に引っかかんのよ。脳内アンパイアが大声で「アウトーッ!」を叫びましたわ、えぇ。思わず吉牛コピペジェネレータで何か作りたくなったくらいだ。そりゃ、「お前の好きなようになれば名作かよー」つーのは承知しとるけどね。

01/11/27  代


連休CHU!

 CHU×2、CHU×2、CHU×3イェ〜イ!と。
 さて今日は「ゲームの日」でありますが、みなさんゲームで遊んでいるでしょうか? 23日はもう終わり? ふっ、翌日の朝飯を食うまでは「今日」なのですよ。オールナイトトゥギャザー、今夜は眠らせないぜ、ベイベー? ←こんな事をしているとロクなオトナになれません

>夜のゲーム
 噂のイロモノSTG「Rez」が気になったので、ゲーム屋へ足を運ぶ。都合良くデモ機に入っていたので、金出す前にちょいとプレーイ。
 んで、買わずに帰りました(笑)。なんとなく言わんとする所は判ったのですが、コレに6000円出すならば、ゲーマーとして先にやっておくべきゲームがたくさんあるように思えます。
 事前にイロイロ語られていた「映像と音、操作感覚のシンクロが生む快感が云々」はその通りでしたが、逆にいえば実機に触れて初めて見えてくる想像以上の面白さがなかった(ような気がした)のが値崩れ待ちリスト入りの要因ですわ。
 思うに、このゲームはデモプレイをやらせてはいけないような気がします。買ってしまえば、元を取るために腰を据えて遊ばざるを得ないし、そうなれば見えてくるものも多いはず。が、十数分ちょっちょいと遊ぶと、「Rez」独特の勘所が見えたような気になるので、実際はココからがスタートであるにもかかわらず、金出してまでそれ以上やらんでいいと思ってしまうんですな。

>コズミック・ファンタジー補足
 前回は美しくまとめたかったので書きませんでしたが、テレネットには是非、このゲームをリメイクして欲しいものです。ビジュアルノベル、ウインドウズ、18禁でっ(テレネットのゲームは毛色を変えて作り直して欲しいヤツが多い。「ストライダー飛竜2」みたいなブッタ斬りACTで「夢幻戦士ヴァリス」とか。あー、「魔物ハンター舞」でいいのか)。
 当然、マルチエンド。「3」に出てきたタイムマシンを使って、「2」開始前の20年前に戻ってやりなおし。ラスボス様がやってくる前に「犯られる前に犯ってやらぁーッ」とファイナルフュージョン。んで、ラスボス様に向かって言ってやる。
「わからないのか? ラーラはすでに私のものなのだよ」
 ありゃー、おかしいなー。これでは正義も悪も変わらんではないか。

01/11/23  代


アンバランスゾーン 発動編

コズミックファンタジーストーリーズ /日本テレネット /メガCD /ロールプレイング
[前回までのあらすじ]
 数多くの遺恨を残し、コズミックハンター・ユウの戦いは終わった。だが、真の恐怖は今だその片鱗すらも我々の前に現してはいなかったのである。

 つー訳で、続きです。1をクリアしたので、お次は2、「冒険少年バン」編が始まります。
 まずは前半戦。現地人主人公のバンが幼馴染のラーラとラブコメ未満のベタベタ状態でスタート。が、実はラーラは何処ぞの王家の血を引いていて、しかも彼女を娶った者はもれなく完璧超人になれるという特典付き。これを狙ってラスボス様であらせられるガラムがラーラ誘拐を強行する。「娶った」だの「結ばれた」だのと表現しちょりますが、その実態はみなさんご想像の通り、「『こどもはBボタンを押してね』の2人だけのセレモニー」(バーイ、ファミコンゴルゴ)だ。陰と陽が合一してクンダリーニチャクラが全開(先着1名様)する訳ですな。
 当然、ラーラを奪還すべく、バンはガラムのアジトに殴り込みをかけるが、時すでに遅し。
「わからないのか? ラーラはすでに私のものなのだよ」
「てめぇー、ラーラに何をしたぁーっ!」
「ふふふ、この世にナニ以外にどんなナニがあるというのだね?」
 あぁー、その女にはオレが先に目をつけていたのに。よもや、他人に先に手をつけられるとは。この後、「ちくしょう、許せねぇ!」とばかりに戦闘に雪崩れ込むが、パーフェクトに返り討ち。バンは20年後の未来に跳ばされて第1部は幕を閉じる。さぁー、後半戦いってみようー!
 んで、20年後。物語は新米コズミックハンターのリムが御当地にやってくる場面に移る。宇宙船から降り立ち、まずは最寄りの町へ……と行きたいところだが、到達できねぇ。敵が強くて、戦闘に勝てんのだ。スタート地点から町(セーブポイント)まで2、3画面分。その距離を生き延びる事が出来ねぇ。一対多でタコ殴りにされる前作の悪夢再び。しかも今度はスタート直後なのでレベル上げで解決も出来ん。さらに、ここでやられると再開は直前のセーブデータ、すなわち第1部ラスボスダンジョン突入前からだ。
「わからないのか? ラーラはすでに……」
 それはさっき聞いた。
 再チャレンジしたが、どうしても町に入れない。あの橋は遠すぎたんだ……。さらに数回のリトライの末、一服のち、結論。
 オレはプライドを捨てるぞッ、ジョジョーッ!
 コマンド入力、デバッグモード起動! これで敵が出現しない上にマップの移動制限が無くなる。まさに無人の野を征くが如し、って実際、無人だが。つーか、コレを使ってしかテストプレイしてねぇだろ、おい。
 こうして、やっとこさ最初の町に入ったわけだが、戦闘に勝てん現実には変わりがなく、当面は戦闘なしモードのままでゲームを進めざるを得ない(そりゃ、なんとかならん事もないが。人生、しなくていい苦労はしないに限る)。ところが貧乏性ゆえ、全然敵を表示させないままでは、どうにも値段分ゲームを遊んだ気にならない。HPが0のままでも死なないゾンビモードもあるが、画面表示が赤いままになるので目に悪く、却下。
 が、そんな拙者の思惑を知ってか、中盤戦のあたりで「敵の攻撃を『完全反射』する防具」などという「これ、最強。ただしゲームがつまらなくなる。素人にはオススメできない」素薔薇しいアイテムが登場。無論、即座に装着。デバッグモード解除。戦闘がつまらなくてもいいんだ、だってもともと面白く(以下、検閲)。あー、後はエンディングまでハイパーグッドスピードです。だって、負ける要素がないんですもの。
 と、まぁ、なかなか散々な「コズミックファンタジー」メガCD版だが、不思議とプレイ後の後味は悪くなかった。どうしてか? それはこのゲームの総ては「2」ラスボス戦後の最後のデモにあるからである。
 20年後の未来に跳ばされたバンは、リムやユウたちと合流して、再びガラムに挑む。決戦直前、ラーラとの束の間の再会。誓う勝利と未来。だが、激闘を制し、戻ってきたバンの前にはラーラの姿はなかった。なぜなら、ラーラはもうずっと以前に帰らぬ人になっていたから。 
 もう手の届かないところへ行ってしまったはずの彼女。それでも確かにここにいた彼女。その幻との一瞬の邂逅。
 そして時を経て、手渡される「ラスト・レター」。

「バン、私はいつも、あなたの夢を見ます。
 真っ青な空に浮かぶ白い雲。そよ風になびく緑の草原をあなたと一緒に駆け抜ける夢です。
 そして、シュラの木の下で二人して懐かしい思い出話をするの。
 バン、私はもう、あなたに会う事は出来ないでしょう。でも、どうか悲しまないで。
 あなたはあなたらしく、いつまでも夢を追い続けて生きて欲しい。
 だって……、
 それが、私の大好きだったバンの生き方なんですもの」

 あー、許す許す。バランスとかシステムの事は全部忘れたよ、あたしは。

01/11/22  代


アンバランスゾーン 接触編

コズミック・ファンタジーストーリーズ /日本テレネット /メガCD /ロールプレイング
 先週は思わず取り乱してしまい、たいへん見苦しいところをお見せしました。なにぶん、突然の事だったもので。では、気を取りなおして、今回のお題はメガCDの……、メガ……CDの……うう……、ごめんなさい、わたし、もう泣かないって決めたのに……。
 冗談はさておき、今回はメガCD思い出のRPGから「コズミック・ファンタジーストーリーズ」であります。こいつはPCエンジンCDロムロムの人気(と言っていいよなぁ?)RPGの1と2のカップリング移植で、発売は92年3月(オリジナルからは2年遅れ)。普通のメガドライバーなら「シャイニングフォース」(一部、「ピットファイター」)で遊んでいた頃にひっそりと発売された。最終評価はメガドラ全体でも三十傑、メガCDならば五指に入ろうかというほどだ。無論、下からだが。
 「コズミック・ファンタジー」といえば、外宇宙からファンタジー惑星にやってきた調査員が現地で(異性の)相棒を拾って帰るRPGで、必ずヒロインが脱ぐ上に3以降は乳首まで見せる素薔薇しいゲームである。実にPCエンジン、テレネット的で感動の嵐。で、そのメガCD版であるが、「タイトルは知っていて興味はあるけどPCエンジンを持っていない」「メガCDユーザー」という尋常ではない狭さのターゲットに向けて作られたチョー大作である。その第一の特徴は「ゲームバランスが無い」ことだ。悪いんじゃなくて、無い。いや、上には上が幾らでもいるが、こいつも21世紀に語り継ぐに相応しいタイトルではありましょうよ。
 プレイヤーはまず1、「冒険少年ユウ」編(詳細はこちら)から始める。内容は概ね昔のRPGだから、フツーに進展。ところが、中盤戦のイベントでヒロイン様がさらわれ、お付きのロボまで故障、いきなり主人公は単独行を強いられる場面になる。
 問題はこの単独行にある。このゲームは「殴った、殴られた」の単純戦闘なので、一対多の場合、どうしても敵の攻撃を受ける。敵が4匹出てくれば、例え一撃で敵を倒せたとしても、残りの敵に戦闘終了までに6回殴られるのだ。消耗に回復が追いつかず、はっきし言って、次のセーブポイント到達は不可能(逃走用アイテムはあるが、根本的解決にはならない)。ちなみに、ここまでかなりダラダラやっててレベルには余裕があり、イベント直前の面子が揃って行動している時までは全く戦闘に負ける要素がなかったが、それでも全く通用しない。基本パーティープレイ、時々単独行動自体は別に珍しい話ではないが、メガCD版は戦闘力の落差が激し過ぎる。戦闘は数だよ、アニキ。
 しょうがないので、全滅イベント直前まで戻って、3〜4日間レベル上げのみに没頭。(たしか)30レベル相当のパワーアップを果たし、ダメージを1〜2点まで抑える不死身の体を作り上げた。怒りは肉体を鋼鉄の鎧と化すのだ! 使用前と使用後ではまさに別人。執念……、俺を変えたのは貴様が教えた執念だ。どんなに少なく見積もっても総プレイ時間の3分の1はここで費やしたはず。しかし、ココから先はラディカルグッドスピード! ラスボスなんて小指でちょん、よ。
 そして、(何も生まなかった)過酷な戦いは終わった……。
 だが、この時、私はまだ知らなかったのです。この後、さらなる苦行が待ち受けていた事を……。

 あー。なんか思ったより長くなったので次回に続く。

00/11/20  代


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