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大阪市立桜宮高の体罰問題で、橋下徹市長(43)は12日、緊急会見し、市教育委員会事務局の顧問(桜宮高改革担当)に、バレーボール女子日本代表元監督の柳本晶一氏(61)を招へいすることを発表した。この日行われた教育委員による会議で了承された。18日付の発令で、任期は3年。チームをアテネ、北京と2度の五輪に導いた手腕で、スポーツ指導の在り方を抜本的に改革する。
この日午前、急きょ行われた会見で、橋下市長はバレーボール女子日本代表元監督の柳本氏の起用という大胆な改革プランを発表した。「桜宮高の改革に力を貸してもらうには、これ以上ない最高の人選」と期待を寄せた。
会見に同席した柳本氏は「立て直しは難局かもしれないが乗り越えたい。保護者、生徒、教員の全てが幸せになる手伝いができればいい」と改革に意欲。18日付の発令で、任期は3年。橋下市長の意向もあり、市教委は当初、柳本氏に常勤の校長就任を打診したが、多忙で現職との兼ね合いがつかず非常勤顧問の肩書となった。
柳本氏は、04年アテネ、08年北京五輪で日本代表を率いて、昨年のロンドン五輪で28年ぶりの銅メダルを獲得した日本女子バレー復活への礎を築いた。「私自身は旧態依然とした体罰の中で選手時代を過ごしたが、それでは選手は伸びないと気づいた。自立した選手を育てないと世界では太刀打ちできない」と話し、監督就任を機に指導法を見直したという。
厳しい指導で高校日本一になったチームからは日本代表に選出される選手が少ないなど、いわゆる“燃え尽き症候群”の実態を知り、「選手を変えてあげられるのは指導者」と体罰を排除。個人の自立を尊重し、食生活から見直すなど科学的かつ合理的な練習法を取り入れ、選手との信頼関係を築いた。
橋下市長によると、柳本氏は「GMみたいな立場になる。(桜宮高)立て直しの最高責任者」となり、今後はできる限り同校に足を運んで実態を把握し、問題点などを協議。よりよい改革プランを提案し、体罰に頼らないスポーツ指導の在り方を目指す。市教委は来年度に桜宮高の新しいスポーツ専門科設置を目標にしており、スポーツ教育の抜本的改革に向け、力強い“助っ人”となる。
◆柳本 晶一(やなぎもと・しょういち)1951年6月5日、大阪市生まれ。61歳。大阪商大付属高から70年に帝人三原、新日鉄でプレー。85年にタイ代表監督。86年から日新製鋼で選手兼監督。97年Vリーグ女子・東洋紡監督。03年に日本女子代表監督就任。10年に朝原宣治(陸上)らとアスリートネットワークを設立し、現在は日本アスリート会議議長を務める。
(2013年2月13日06時04分 スポーツ報知)
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