石原氏「暴走老人です」　復帰後初質問は「独演会」に

衆院予算委で質問する石原慎太郎氏 Photo By 共同

　日本維新の会の石原慎太郎共同代表は１２日、国会議員復帰後初めて予算委員会の質問に立った。だが、テーマごとに持論を展開し安倍晋三首相らを追及する場面もなく、今後の連携に向けた布石かとも見える「独演会」となった。

　冒頭で「浦島太郎のように１８年ぶりに戻ってきた暴走老人です」と切り出した石原氏は、憲法廃棄、天皇陛下の靖国神社参拝、会計制度への複式簿記導入などの自説を、持ち時間１１０分の大半を使って披露した。

　沖縄県・尖閣諸島に関して昨年、当時の野田佳彦前首相と会談し漁船待避施設建設を求めた際、野田氏が「ステップ・バイ・ステップ（段階を踏んで）でしょう」と拒否する一方で、エネルギー確保のため太陽光パネル設置を逆提案したことを暴露。北朝鮮による拉致問題では「２００人近い人が拉致されて、中には殺されている（人もいる）」と言い切った。