2006年10月06日
◆東京競馬場にアハルテケがやって来た!
京王線「府中競馬正門前」駅からの通路も完成したようだ。
その入り口に登場したのが、写真のような金色の馬。
しばらくブルーシートで覆われていたので、どんな馬なのかなあと想像するだけだったが、三日ほど前、ついにその全貌が明らかになった(というほどの大げさなもんじゃないけど)。
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最初これを見たときには、ほんとビックリした。
な、なんなんだ、これは。。。と絶句。
キンピカの馬なんて安っぽ過ぎるゥゥゥ。
歴史のある古都に、いきなりピンク色のラブホテルが建ったときのような気分になった。
なんていう馬?
と、プレートを確認した私は二度ビックリ!
『アハルテケ』と書いてある。
この像を見て、「アハルテケっていつ頃のダービー馬なの?」
なんて言いだす人がきっと現れそう(簡単な解説は付いてますが)。
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アハルテケは馬名ではない。
馬にもいろんな種類があって、アハルテケもその中のひとつ。
トルクメニスタン(旧ソビエト連邦)原産で、金属質の光沢を放つ金色の毛並みから、黄金の馬と呼ばれたりする(もちろん他の毛色もある)。
長い歴史を持ち、その優れた資質(耐久性、暑さに強い)と美しさで、純血アラブと並んで非常にファンの多い馬だ。
じつは私も憧れの馬である。
一度でいいから見てみたいとずっと思っていたのだが、こんなかたちでご対面するとはなあ。。。
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それにしてもこの金色はあんまりだ。
なんとかしてほしい。
強烈に目立つから待ち合わせの場所としては最高かもしれないが、なんだか気恥ずかしい。
まあそんなのは私の趣味の問題だからどうでもいいんだけど。
疑問に思うのは、なぜアハルテケなのかという点だ。
ここは日本を代表する競馬場である。
日本の競馬に貢献した馬を飾るのが当然だろう。
どこの国のどんな競馬場でも、それは同じはずだ。
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人間と馬との歴史を(馬に寄せるさまざまな思いを)象徴するようなこの黄金のアハルテケに、JRAは競馬の文化性・普遍性を仮託したかったのだと思う。
それはつまり、JRAが「競馬」をどのように認識し、どういう方向にもって行きたいのかの現れでもある。
そのビジョンはたぶん正しい。
でもアハルテケを飾るような安易な発想ではなく(安易だと思う。JRAは自画自賛してるかもしれないが)、日本の競走馬の像をもってくるような確固としたものがなければ、いつまでたってもそれは理想のまま終るだろう。
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とはいえ。
私はアハルテケそのものは大好きなので、それは単純にうれしい。
でもやっぱり、この金色が。。。
もう少し色あせると、ちょうどいい感じになるかも。
競馬ファンは明日の東京開催から目にすることになる。
像は府中競馬正門駅のまん前です。
一見の価値はあるかと。。。
カップルで行かれる方は、アハルテケのうんちくを仕入れておいて、彼女に話してあげるといいことがあるかもしれませんね。