NHK宮城県のニュース 仙台放送局
石巻半島部の過疎化対策を
石巻市の半島部で津波で家を失ったおよそ3000世帯のうち、集落があった場所の近くに造成される団地に住むことを希望する世帯が全体の3割に満たないことが市の調査で明らかになり、市は震災をきっかけに半島部で過疎化が急速に進むおそれがあるとして対策を急ぐことにしています。
石巻市は津波で家を失った人たちの住宅を確保するため、内陸や高台に住宅地を造成して集団で移転してもらう計画を進めており、このうち旧雄勝町や牡鹿半島など半島部に住んでいたおよそ3000世帯を対象に意向を最終的に確認する調査を去年11月に実施しました。この調査の結果を12日、亀山紘市長が発表しました。それによりますと、震災前に集落があった場所の近くに造成する団地に住みたいと答えたのは27.9%にあたる832世帯にとどまりました。一方、市外への移転を希望する世帯が17.6%に上るなど多くの世帯が市外や市内の別の地域に移転したいと答えたということです。
市は今回の結果を受けて、集団移転先で住宅地の造成を始めることにしていますが、亀山市長は「このままでは過疎化がますます進んでしまう。半島部に住んでいた方に戻ってきてもらうための政策を進めないといけない」と述べて、半島部の過疎化対策を急ぐ考えを示しました。
02月12日 19時41分
マイエリアの登録方法
表示したい都道府県を最大2つまで登録することができます。
- 未登録の場合は「登録」ボタンをクリックします。
- 登録したい都道府県を地図から選択します。
- 確認ボタンをクリックすると登録が完了します。
※登録した都道府県を変更するには「変更」ボタンをクリックします。