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事件
【PCなりすまし 翻弄された警察】(中)補足1カ月、直接証拠捜す 「まだ、逮捕はできない」
2013.2.13 00:08
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平成17年、ネット掲示板に殺害予告を書き込んだ事件で警視庁に逮捕された際、「自宅で回線を使ったら捕まると思い、自宅から離れた場所で書き込んだ。だから、警察が自宅に来たときはショックだった」などと供述していたという。合同捜査本部の関係者は「東京近郊に住む30歳前後という“プロファイリング(犯人像分析結果)”とも一致していたんだ」と打ち明ける。
使用されたPCのソフトやメールに登場したゲームソフトの販売時期から、30歳前後と分析。東京都の最高峰である雲取山に記録媒体を埋めたと示唆し、犯行声明で「suicide(自殺)」のスペルを間違えたとした「suica」が、JR東日本発行の電子マネーと同じスペルだったことなどから、東京近郊の住人と判断していたのだ。
接続履歴積み上げ
「防犯カメラの映像を、お借りしたい」
1月11日、刑事が片山容疑者の住む東京都江東区のマンションを訪れ、建物に設置されたカメラ24台の録画映像を回収していった。
神奈川県藤沢市の江の島に設置された防犯カメラの映像から、1月も中旬に入ったばかりの段階で、既に片山容疑者の存在を割り出していた合同捜査本部は、PCを遠隔操作したという直接的な証拠が見つからないまま、片山容疑者の姿を逮捕まで、1カ月近くも“捕捉”し続けていたのだ。
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