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【社会】

PC遠隔操作 猫の撮影日を偽装か かく乱狙い工作?

 パソコンの遠隔操作事件で、威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社社員片山祐輔容疑者(30)=東京都江東区=が一月三日に江の島(神奈川県藤沢市)を訪れる一方、真犯人を名乗る人物から報道機関などに送られたメールのリンク先に出てくる写真は翌四日付の新聞と写っていたことが捜査関係者への取材で分かった。江の島では記憶媒体が取り付けられた猫が見つかっている。警視庁などの合同捜査本部は、偽装工作をした疑いがあるとみて調べている。

 捜査関係者によると、片山容疑者は三日午後三時ごろ、江の島で猫に近づく姿が防犯カメラに写っていた。その後、片山容疑者が売却した携帯電話を捜査本部が調べたところ、この猫の画像が一時保存されていた。捜査本部は、猫に記憶媒体付きの首輪を装着し、携帯電話で写真も撮ったとみている。

 一方、真犯人を名乗る人物が報道機関などに送った一月五日未明のメールで、リンク先のクイズを解き進めて出てくる写真には、四日付の神奈川新聞の上に記憶媒体付きの猫の首輪が写っていた。このため、捜査本部は一時、猫に記憶媒体が付けられたのは四日とみていた。

 捜査本部は、片山容疑者があらかじめ複数の首輪や記憶媒体を準備し、真犯人の住所が神奈川県内と思わせるため、四日の神奈川新聞を購入した上で写真を撮ったとみている。

 片山容疑者は、名古屋市内の会社のパソコンを遠隔操作し、都内で開催された漫画イベントでの大量殺人を予告したとして、威力業務妨害容疑で逮捕された。調べに「全く身に覚えはありません」と容疑を否認している。

 

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