三菱地所や阪急電鉄など12社は16日、JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた」の「グランフロント大阪」に開業する商業エリアの概要を発表した。梅田地区で比較的手薄な30~40歳代の男性向け店舗を充実させ、幅広い顧客層を呼び込む。初年度に2500万人の来場を見込み、400億円の売り上げを目指す。
商業エリアは4月26日に開業する。店舗面積は約4万4000平方メートルで、都心部の駅に直結する商業施設としては国内最大規模という。衣料や生活雑貨、飲食店など266店舗をそろえる。「無印良品」の西日本旗艦店や「紀伊国屋書店」など、大型店を中心に誘致した。日本初出店はインテリア雑貨を扱う「ZARA HOME」など3店舗。
飲食店は午前4時まで営業するゾーン「ウメキタフロア」を設け、周辺で働くビジネスマンの需要に応える。600席を超える「世界のビール博物館&世界のワイン博物館」(1100平方メートル)では、世界中から集めた250種類以上のビールや200種類以上のワインが楽しめる。
周辺には昨年11月に増床開業した阪急うめだ本店やファッションビルのルクアなど競合店も多い。1店舗あたりの面積を周辺百貨店や駅ビルより多く確保。旗艦店を誘致するなど差別化を図った。「カップルや家族連れにも来ていただきたい」(阪急電鉄の杉山健博常務)という。顧客囲い込みのため、独自の会員カードも発行する。
紀伊国屋書店、グランフロント、無印良品、阪急電鉄、ウメキタフロア、三菱地所、杉山健博、ZARA、ルクア
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