大阪・高2自殺:桜宮高、体罰の顧問を懲戒免職 市教委、自殺との関連認定
毎日新聞 2013年02月12日 東京夕刊
大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の男子生徒(当時17歳)が自殺した問題で、市教育委員会は12日、自殺の前日に体罰を加えた顧問の男性教諭(47)を懲戒免職処分にする方針を固めた。市教委は、顧問の体罰を「暴力行為」と位置付け、自殺との因果関係があったと判断した。同日の教育委員会会議で最終決定し、午後にも公表する。体罰による懲戒免職は全国でも異例で、今後の同種事案の処分にも影響を及ぼしそうだ。体罰を容認してきた風土や組織の改革の在り方が、今後の焦点となる。
生徒は昨年12月23日、自宅で首をつっているのを母親に発見された。前日に、練習試合時に顧問から30〜40発たたかれたことや、主将の続投を希望すると「殴られてもええねんな」と言われたことなどを母親に明かしていた。一方、顧問は市教委に「8〜10発たたいた」と説明している。
市教委の要請を受け弁護士9人でつくる外部監察チームが顧問から事情聴取し、他の教諭や生徒らにも事実関係を確認した。その結果、自殺直前の顧問の暴力行為が自殺の要因になったと認定、「極めて重い処分が妥当」と報告書に記載した。【津久井達】