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【社会】

飯田の変死は殺人 同居おばの元交際相手死亡

2013年2月11日 09時00分

 長野県飯田市毛賀の住宅で9日夕、死亡しているのが見つかった男性は10日、県警の調べで、この家に住む職業不詳鹿島田淳さん(19)と分かった。県警は、刺し傷があることなどから殺人事件と断定、飯田署に捜査本部を設置した。

 鹿島田さんと同居していた30代のおばの元交際相手が同日朝、車内で死んでいるのが確認されており、事件への関与を調べている。

 捜査本部によると、9日午後3時ごろ、おばから「元交際相手の男に殴られ、車で連れ回された」と110番があった。飯田署員が市内で、顔にけがをしたおばと、おばの子どもを保護したが、男は乗用車で逃走した。

 同6時すぎ、おばと子どもが署員とともに家に戻ったところ、血を流して倒れている鹿島田さんを発見した。頭部などに刺し傷が複数箇所あり、うつぶせの状態で掛け布団がかけられていた。

 また10日午前、元交際相手の男の車が、現場から約12キロ離れた同県泰阜村の山中で見つかり、車内で男が死亡していた。燃えた練炭が車内にあったことから、捜査本部は自殺とみている。

 捜査本部や関係者の話を総合すると、鹿島田さんは1年ほど前に群馬県の親元を離れ、おばと子ども1人の計3人で暮らしていた。元交際相手とも面識があった。

 おばは以前から元交際相手の暴行を受けており、5日午前4時ごろには「家に火をつける。会って話したいという電話があった」と110番していた。飯田署は、ストーカー規制法に基づき男に電話で警告するとともに、おばの自宅などに一時署員を張り込ませるなどしていた。

 おばと子ども、鹿島田さんの3人は数日前から、家と男の知らない避難場所を行き来していたという。

 鹿島田さんは、事件前日の8日、友人におばと元交際相手のトラブルについて相談し、「何が起こるか分からない」と話していた。

(中日新聞)

 

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