東京電力は12日、大型の原発2基分に相当する出力260万キロワット分の火力発電所の新増設に向けた入札を、今月15日から実施すると発表した。5月24日まで応募を受け付け、7月下旬にも落札者を決定する。
入札するのは火力発電設備を設置・運営する事業者で、東電は電力を購入する。上限価格は1キロワット時当たり9.53円で、燃料の調達が容易でコストも安い石炭火力を想定している。
石炭火力は二酸化炭素(CO2)の排出量が多いとして、環境省が入札の延期を求めており、経済産業省と調整している。このため、東電は環境省が所管する環境影響評価で発電所建設が遅れた場合は、補償金を求めない方針だ。