■PC遠隔操作事件 誤認逮捕の男性の父親、怒りあらわに
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10日、大きな動きがあったパソコンの遠隔操作事件です。一連の事件では、大阪のアニメ演出家の男性らが誤認逮捕されましたが、男性の父親がVOICEの取材に応じ、当時の捜査と新たな容疑者に対し、怒りをあらわにしました。
東京のIT関連会社社員、片山祐輔容疑者(30)。
10日、警視庁や大阪府警などの合同捜査本部が威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
捜査は難航していましたが、片山容疑者がネコの首輪に記録媒体を付けるなどした様子が防犯カメラに映っていて、逮捕の決め手の1つとなりました。
「やっと捕まった。捕まらんと思っていたからね」(誤認逮捕されたアニメ演出家の父親)
安堵の表情を浮かべるのは、アニメ演出家の男性の父親。
息子は去年8月、一連の事件に絡み、「日本橋の歩行者天国で無差別殺人する」と大阪市役所のホームページに書き込んだとして、大阪府警に誤認逮捕されました。
「息子のパソコンが書き込みに使われた」というのが逮捕理由でしたが、息子は当初から容疑を否認しました。
「初めから息子はそんなことしているとは思わないし、本人(息子)はキョトンとしていた。自分がやっていないのに急に逮捕された…」(誤認逮捕されたアニメ演出家の父親)
その後、パソコンがウイルスに感染し遠隔操作されていたことがわかり、息子は釈放されましたが、身柄の拘束は27日間に及びました。
警察の取調べは一方的だったといいます。
「(警察は)『やったんわかってんのやから、白状せえ』の一点張り。(息子には)『絶対やったなんか言うな』と、『やってないもんはやってないと言え』と。本人(息子)もつらかったのか、体調をものすごく崩した」(誤認逮捕されたアニメ演出家の父親)
10日、新たに逮捕された片山容疑者に対し父親は改めて憤りを露わにする一方で、片山容疑者が息子と同じように容疑を否認していることから、「捜査は慎重に」と警察に注文を付けます。
「(片山容疑者には)ちゃんと説明してほしい。道理にかなわないことしたらアカン。迷惑かけたらアカンよ、人生で。否認しているのはウチと一緒で、誤認逮捕したらアカンで、警察も」(誤認逮捕されたアニメ演出家の父親)
4人もの無実の逮捕者を出した今回の事件。
今度こそ真相は解明されるのか、警察の威信がかかっています。 (02/11 19:41)
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