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レスリング 2020年五輪から「除外」候補に
2月12日 20時39分

レスリング 2020年五輪から「除外」候補に

IOC=国際オリンピック委員会は、夏のオリンピックで実施する競技について、12日、理事会で検討し、レスリングが2020年のオリンピックから外れる候補になりました。
最終的には9月のIOC総会で決まります。

IOCは、2020年のオリンピックに向けて、現在、行われている競技から1つを除外し、野球とソフトボールや空手などの候補から1つを採用することを検討しています。
スイスのローザンヌで12日、始まった理事会では、去年のロンドンオリンピックで行われた26の競技のうち、今後のオリンピックで実施する「中核競技」について話し合いました。
その結果、「中核」として25の競技を9月のIOC総会に提案することを決め、ここからレスリングが外れました。
今後は、レスリングを含めて、5月の理事会で2020年のオリンピックで新たに加える1つの競技を検討しますが、今回、中核競技からはずれたことで、厳しい状況となりました。
2020年のオリンピックで実施する競技は、最終的には9月のIOC総会で決まります。

“人気や国際性など考慮”

IOC=国際オリンピック委員会のマーク・アダムス広報部長は、レスリングが中核競技から外れた理由について、「人気、国際性、男女の選手の比率などを考慮して、理事会で協議した結果、最終的に投票で決まった」と話しました。
           

レスリングは“お家芸”

レスリングは、東京オリンピックで金メダル5個を獲得した日本のお家芸です。
日本が世界に名だたるレスリング大国と言われるようになったのは、現在の「日本レスリング協会」の会長を長年にわたって務めた八田一朗氏の指導がありました。
その指導法は、「八田イズム」と呼ばれ、スパルタと言われるほどの猛練習に、「夢の中でも勝て」という精神面の強化も加えた指導で、日本のレスリング強化の基盤になっています。
日本は、去年行われたロンドンオリンピックでは男子1個、女子3個の合わせて4個の金メダルを獲得しました。
女子55キロ級で、オリンピック3連覇を果たした吉田沙保里選手は、世界選手権と合わせて13連覇を果たし、国民栄誉賞を受賞しています。
一方で日本レスリング協会のホームページには、11日付けで「レスリングは生き残れるか」と題して、IOC=国際オリンピック委員会の理事会で、オリンピック競技から除外されるかどうか、協会として注目しているニュースを掲載していました。

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