日本ハムの中田翔外野手(23)は、WBC日本代表合宿へ向けて弾みをつけることができなかった。11日、名護で韓国・ハンファとの練習試合。これが合宿入りまでの最後の実戦だったが、2打数無安打。反省の言葉しか出てこなかった。
「今日は全然ダメ。積極的に打っていく自分の良さを出そうと思っていたのに、できていなかった。甘い球を簡単に見送ってしまったり。修正していきたい」
相手はWBC組とは無関係の投手。すでに韓国の代表合宿は始まっており、今沖縄にいる韓国チームは代表に入れなかった選手ばかり。それでも無安打とは…。最後は空振り三振に終わったことには心残りも。
1次ラウンドは別組ながら、2次ラウンドで顔を合わせる可能性があるWBCの宿敵。“格下”に封じられたまま終わるのは、さすがにバツも悪い。意地の一打をもくろんだところ、5回裏終了時点で雨が強くなり、コールドゲームになった。
合宿でアピールするためにも、少しでも多く実戦経験を積んでおきたい時に、途中で打ち切り。これには「天気のことだからしかたない。2打席も3打席も一緒でしょ」とサバサバとしたもの。
この試合を終えて台湾代表の合宿へ移動するチームメートの陽岱鋼からは「28人に残れるように頑張れよ」と、ハッパを掛けられた。
「岱(だい)さんは代表入りを確実にしているけど…。自分は落ちるとか落ちないとかはあまり考えず、最後まで頑張るだけ。落ちたら落ちたで、それが自分の力だったと認めなきゃいけない」。腹をくくって、侍ジャパン入りへ挑む。 (竹村和佳子)
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