宮崎キャンプを終え、引き揚げる村田=サンマリンスタジアム宮崎で(市川和宏撮影)
|
 |
右手中指の爪を負傷している巨人の村田修一内野手(32)が11日、日本代表合宿への強行参加を表明した。9日の練習中に爪を割った村田はフリー打撃を再開したものの、紅白戦の出場は回避。手負いの状態で15日からの合宿になだれ込むことになった。
日の丸にかける思いがほとばしった。練習中、原監督と会談した村田は代表合宿への参加を直訴した。「とりあえず合宿には参加する、したいという意向は伝えました。思ったより投げられるし、打てる」。村田の熱意に押された原監督も「おまえに任せると伝えた。修一は(WBC出場に)使命感を持っている」と32歳の背中を押した。
この日は中指にテーピングをして2日ぶりのフリー打撃に臨み、2発の柵越え。日本代表の山本監督の前で回復をアピールしたが、守備の際のスローイングはまだ軽め。本人は「7、8割の力で投げられた。合宿中に投げられるようになればいい」と語ったが、万全の状態で合宿に臨むのは難しい状況だ。
さらに本戦のメンバー入りも楽観視できない。レギュラー格のソフトバンク・松田に加え、阪神・鳥谷、中日・井端と三塁手候補は多い。ただでさえ厳しい戦いにハンディを背負って臨むことになるが、自身2度目のWBCにかける村田の決意は固かった。(臼杵秀之)
この記事を印刷する