PC遠隔操作事件 押収PCに自作も 遠隔操作ウイルスも作成か
パソコンの遠隔操作事件で、逮捕された男の自宅から押収されたパソコンに自作のものが含まれていたことがわかり、警視庁などは、IT技術に精通した男が、遠隔操作ウイルスも作成したとみて調べている。
警視庁などの捜査本部は10日、片山祐輔容疑者(30)の東京・江東区の自宅を家宅捜索し、4台のパソコンを押収したが、このうちの2台は、自分で作ったものだったという。
片山容疑者が勤めていたIT関連会社社長は「(片山容疑者の印象は)とにかくパソコンと触れたい、四六時中。家に帰っても、PCをいじってれば満足みたいな」と話した。
捜査本部は、一連の事件に使われた遠隔操作ウイルスは、オリジナルのものとみていて、IT技術に精通した片山容疑者が、自分でウイルスを作成していたものとみている。
また、片山容疑者はIT関連会社に勤務し、プログラマーとして不動産関連会社に派遣されていたが、派遣先の会社のパソコンには、犯行に使われた匿名化ソフトに接続した形跡があったという。
一連の犯行予告の書き込みやメールは、平日の日中に集中していて、捜査本部は、片山容疑者が勤務中に遠隔操作を繰り返していたとみて、会社から押収したパソコンの解析を進めている。