【チェンマイ(タイ)木村尚公】名古屋グランパスは11日、キャンプで唯一の休日を過ごした。FW玉田圭司(32)ら8選手はチェンマイ近郊で象乗りを体験するなどしてリフレッシュ。現在J通算85ゴールを記録している玉田は、今シーズン中の大台「100ゴール」達成を目標に掲げた。
初めてのゾウ乗りを前に、玉田が「緊張してきたよ」と子どものようにはしゃいだ。チェンマイから車で30分ほどの「メーサー象調教センター」。ショーなどを楽しんだ後のハイライトが“乗ゾウ”体験。体高3メートル以上あろうかというゾウの背に揺られ、「こわいけど、メチャメチャ楽しい」と笑顔だった。
巨大なゾウとふれ合った玉田は今シーズン、偉大な記録に挑戦する。J史上11人目となる通算100ゴールだ。現在85得点。シーズン最多得点は11年の14ゴールで、大台到達と自己記録更新を同時に目指すことになる。
玉田は「100ゴールというのは何人も達成している記録じゃない。自分にとってはいいモチベーションになる」と語る。ハードルは高いが、この一年のターゲットとして追い求める決意だ。
調整は順調そのもの。昨季は左足首手術の影響で5得点に終わったが、傷が癒えた今、本来のリズミカルな高速ドリブルがよみがえっている。練習を見守っている久米GMが「玉田はキレキレだね」と舌を巻くほどだ。
10日のチェンマイFCとの練習試合ではトップ下に入って再三決定機を演出した。「チャンスはつくれていた。守備の仕方は徹底されていない面があるけど、チームも自分ももう少し上げていければ、いい感じになる」。上げ潮の手応えがある。
「チームとして昨年は悪すぎたから、今年は勝たないといけない。自分のゴールもいいけど、まずは勝利だね」。優勝と100ゴールを同時に成し遂げたとき、玉田が真のレジェンドの仲間入りを果たす。
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