2000/09/25(Mon) ゲーム感想文@書淫、或いは失われた夢の物語
さてAir終った、次は何やろう? と近所のパソゲー屋に遊びに行った時、店のオッチャンが「書淫買ってください。いいらしいですよ。」と薦めてきました。
もちろん売れ残っているから薦めてきているのですが、"いい"の根拠として某メ●ストアを取りだして私に見せると、一人だけ9点付けて絶賛してました。
それは根拠になるのかよ....と思いつつも興味を持ったことは事実ですから購入してしまったわけですね。
なんだか店に金を貢いでいるだけのような気もしますけど(笑)
ちょっとだけ解説
Forceっていうところが7/15日に発売したえろげー。
コマンド選択式のノベル系? というにはちょっと短めだけどそうといえばそうな感じのアドベンチャーゲーム。
「書淫」と「失われた夢の物語」の二つのシナリオを行き来するのが特徴です。
落とせるキャラは3キャラ。でも最終的には1つの大きな話にまとまりますよ、と。
これは…驚き。
ものすごくまともに、しかもよくできた作りです。
どうして「書淫」と「失われた夢の物語」の二つがあるのか。
ただのオムニバスという事ではなく微妙に絡み合っているし、双方の話の歩み寄り方も巧いです。
二つのシナリオの間を埋める存在として特定エンディングを見ることで出現するサブストーリーも、一つ見たら即ネタバレということもなく、興味をつなぎ止めるのに一役買ってますね。
そしてミステリのように内容を理解した際に感じる「話が繋がった!」という達成感が味わえてしまいます。
文体もこのゲームの雰囲気にトゥーマッチ。
なんてこったい、おもしれーじゃねーですか。
ゲーム自体はそれほど長くないです。
ただしエンディングルートをさっさと発見できればの話なんだけど....
片方が仕事で女性を犯す鬼畜シナリオ、もう片方が恋愛シナリオ、で、双方に推理ものの要素が含まれる、というのがおおまかな構成。
ところがどちらのシナリオも鬼畜、恋愛としての要素が足りてなくて、推理ものの要素の方がやや強め。
中途半端な感が否めないのですが、ところがシナリオを進めていくと二つのシナリオの外側から別要素が注入されていき、その中途半端さが逆に最終的なオチを際だたせているのです。
わざとなんだか結果的にそうなったのかよくわからないですけどね....
ちょっと嫌な点は、ゲーム難易度がなかなか高くて、どういう選択肢を選んでいけばいいのか多少わかりづらいってのがありますね。
ま、メッセージスキップすればあっという間ですから、そこはトライ & エラーで頑張るしかないですけど。
横槍ストーリーが入るところまで進められないと多分飽きます....
変わり種システムとして「メモ機能」ってのが面白いです。
ゲーム中のテキストをシステムで用意したテキストファイルに保存したりできちゃう。
ヒントになりそうなものはメモっておくことができちゃいます。
実際にはこれを使用しなくてもクリアできますが、あると役に立つし、なによりゲームに浸るギミックとして成功しているのが良いですね。
オレ結論
メ●ストアもたまには役立ちますね(笑)
これほど普通に遊べるゲームだとは思っておらずに購入してましたから、本当に驚きでしたわ。
あ、そうそう、推理ものっぽい雰囲気と要素はありますが、実際に「謎はすべて解けた!」とかやらないですよ。
トリックを見破るとかではないのでその辺は勘違いしないでくださいね。
もう少し難易度が低いとありがたかったんだけどなぁ....
関連Website
Force