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独 り 言 (2012年11月分)
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2012年11月30日(金)
東京都知事選が告示された。 立候補者は、スマイル党のマック赤坂氏に、発明家のドクター中松氏、ロックミュージシャンのトクマ氏に…… さあ、東京都の明日を託せる人は、誰かな? 政見放送を一生懸命見なくっちゃ。 夕べ寝る前に抗生物質をガンガンに飲んだので風邪の症状は治まっているが、だるさだけは残っている。 (月末なのに、やばいなあ) などと思いつつネットをふらふら。 衆議院選挙関係のニュース。 〈減税日本に離党届を出して日本維新の会へ入党する意向を表明した小林興起前衆院議員が、維新側から公認を断られて、 また減税日本に戻って、愛知13区で出馬する方向で調整中〉 ついに愛知県まで流れて行ったか。 この人は、元自民党の議員で、小泉内閣で財務副大臣だった人なのだが、郵政選挙で刺客の小池百合子氏にやっつけられて 「新党日本」→「国民新党」→「民主党」と、流れ流れていまどこにいるのかと思っていたら……。 小林さん、最近まで東京10区(豊島区とか練馬の辺り)の議員さんだったので、近所のお祭りとかでよく見かけた。 12月の末には演説会をやる予定で、石原前都知事と並んでニッコリ笑ったポスターが街中に貼ってあるんだけど、あれは どうするのかな? 小林さんの公認を断った日本維新の会の現党首は石原さん。 並んでポスター写真撮ったばかりの相手に公認を断られるとは思っていなかっただろうな、小林さんも。 こういう相手を信じるから、小林さんは政治家として甘いと思うし、こういうことをやるから、私は石原慎太郎の人間性が嫌いだ。 夕方。 寒いので夕食はコトコト煮込み系のシチュー。 材料を鍋に放り込んで、とろ火にして、あとは放置。 (私には、料理に対する愛情はないぞ!) ……出来上がったものは、案の定、不味い。 市販のルーを使って、レシピ通りに作って、こんな味にしてしまうというのも、ある意味「芸」かも??? 夜。 寒いので、さっさと寝る。
2012年11月29日(木)
夕べ寝付きが良かったのは、パソコン用メガネのお陰か? 確かに目は疲れにくい気がする。 目を閉じた時の眼球の奥のチリチリする感じが減った。 ニュース。 medical Daily(電子版)11月23日付の記事。 〈Implant Lets Blind Eyes “See” Braille〉 〔直訳〕インプラントは盲人にブライユを「見」させる。 なんだこれ? Implant インプラント? 植え込まれたもの? Braille 知らない単語だ。 ググる…… Brailleとは??? ルイ・ブライユが考案した点字。 ブライユ式点字のこと。 要するに、あの6つの点で出来ている「点字」のことね。 〈For the first time, blind people could read street signs with a device that translates letters into Braille and beams the results directly onto a person's eye.〉 「文字を点字に変換し、その結果を人間の目へ直接放射する装置によって、盲人が初めて街路標識を読むことができた」 で、いいのか? どんな仕組みなのかと言えば…… 〈The complicated device uses a camera attached to a pair of glasses, a small processor to convert the signal of the camera into electrical stimulation, and a microchip with electrodes attached directly to the person's retina.〉 「その複合装置には、眼鏡に取り付けられたカメラ、カメラの信号を電気刺激に変換する小型プロセッサー、そして電極が 人間の網膜に直接取り付けられたマイクロチップが使われている」 〈we bypassed the camera that is the usual input for the implant and directly stimulated the retina. Instead of feeling the Braille on the tips of his fingers, the patient could see the patterns we projected and then read individual letters in less than a second with up to 89% accuracy," lead author of the paper Thomas Lauritzen said in a press release.〉 「我々は通常の入力装置であるカメラの代わりにインプラントで直接網膜を刺激した。患者は指先で点字を感じる代わりに 我々が映したパターンを見ることができた。そして最高89%の精度で1秒未満でそれぞれの文字を読んだ」 つまり、この「インプラント」は、具体的に言うと「網膜に取り付けられた電極」のことか。 たとえば「A」という文字をカメラが認識すると、それを装置が「A」を表す点字に変換して網膜に取り付けられた電極に送る。 すると盲人には「A」を意味する点字が「見える」という仕組みのようだ。 盲人が道を歩きながら「街路標識を読む」ことが可能になるという技術。 この技術の対象となるのは、網膜はダメになったがニューロンはちゃんと機能しているという患者であるらしい。 ある意味面白いのだけれど「iPS細胞とかで新しい網膜を作っちゃった方が早くないか?」とツッコミを入れてみる。 それにしても、英語キライ! 読むのにものすごく時間がかかる。 午後。 いろいろと予定があったのだが、昼頃から出始めたクシャミが止まらなくなる。 (何かのアレルギーかな?) と、甘く見ていたら熱まで出て来た。 これは、風邪か? 今年の風邪は、非常に変。 しつこすぎる。 2ヶ月近くも症状が続き、ときどき悪化するというタチの悪いもの。 夕方。 熱が上がり、完全にダウンして動けなくなってしまった。 しょうがないので、このまま寝る。
2012年11月28日(水)
朝。 寒いし暗いなと思ったら、曇り空に見えた空から、どうやら霧雨が降っているようだ。 昼過ぎにドラッグストアに買い物に寄ったら「パソコン用メガネ」というものが売っていた。 LEDディスプレイのブルーライトを50%カットするものなのだとかで、1980円。 試しに買ってみる。 帰宅。 『陰陽師 酔月の巻』(夢枕獏 文藝春秋)を読む。 「陰陽師シリーズ」最新刊の短編集。 初期の頃と変わって、源博雅との会話に敬語を使うことの多くなった(傍に人がいる時だけだが)安倍晴明が微笑ましい。 それにしても先の帝の御孫の身分にありながら、陰陽師風情にタメ口を叩かれて怒らない博雅卿の器の大きさ……。(笑) 中の1編「新山月記」。 タイトルから分かる通り、中島敦の短編小説「山月記」を下敷きにした作品。 その元ネタである「山月記」が、そもそも唐の李景亮の撰による「人虎伝」を下敷きにしているというのは、高校の国語の 授業で教わった人もいるかと思う。 あらすじは、自分の詩の才能にやたらに高いプライドを持っていた男が虎になってしまい、たまたま道で会った旧友に自作 の詩を託すというもの。 こんな詩。 偶因狂疾成殊類 思いがけず狂気の病に襲われ人外のモノと成ってしまった 災患相仍不可逃 病の災難は避けようがない 今日爪牙誰敢敵 今は爪と牙とで無敵だが 当時声跡共相高 昔は名声と実績で誉れ高かった俺 我為異物蓬茅下 その俺がケダモノになって草の下にいて 君已乗?気勢豪 君の方は大物になって車の上にいる 此夕渓山対明月 俺は今夜のように山峡を照らす名月を見ても 不成長嘯但成? 謳う代わりに吠え声を出すだけなのだ この詩は中島敦のオリジナルではなく、元の「人虎伝」にあった詩。 我らが夢枕獏先生の「新山月記」は、「陰陽師」シリーズの中の1遍なので、虎に変身した男が「人虎伝」や「山月記」の 李徴ではなく、橘季孝という平安時代の日本人ということになっている。 しかし、全体の筋は「人虎伝」や「山月記」と同じなので、この変身虎男は、旧友に自作の詩を披露する話の流れとなる。 橘季孝が李徴の詩として有名な作品を「自作の詩」として披露してしまってはパクリである。 季孝の作として、オリジナルの漢詩を作るとか? でも、季孝は「詩人として名高い平安貴族」という設定だぞ。 そういう人物の渾身の作となる漢詩をオリジナルで作るって??? と、ハラハラドキドキしながら読み進めていると…… そう来たか! 短編のオチを言ってしまうのは無粋なのでやめておくが、ひとことだけ。 「なんと……」じゃねえよ!(笑) 私のハラハラドキドキを返せ! 夕方。 2号くんが部屋に来る。 「書道の先生にこんなものを渡されたのだが」 と、何か文字の書かれた半紙を持って来る。 大学の書道の時間中、先生がふと寄って来て、 「紙を1枚くれないか?」 と、言って何か書き付けて渡されたのだそうだが、それが読めないらしい。 「お前、字も読めないのか?」 と、受け取ってみたら、私も読めない。 「えーと、これはだなあ……」 などと言いつつ、受け取った半紙を縦にしたり横にしたり写メに撮ったり……(←意味ナシ) 見れば達筆だが最初から2番目の文字は「人」、そのすぐ下の文字は「西」、やや離れたところに「月」そしてよく見れば 小さく書き添えられた中に「李白」の文字が見える。 つまり、李白の詩の中で、2番目の文字が「人」三番目の文字が「西」、少し離れて「月」の字が出て来るものを思い出せ ば良い訳だ。 (長さから見て「絶句」かな?) ということは、コレか。 故人西辞黄鶴楼 旧友が西の黄鶴楼を出て 烟花三月下揚州 花霞にけぶるこの3月に揚州へと下って行く 孤帆遠影碧空尽 遠くポツンと見えた船の帆がやがて水平線に消えると 唯見長江天際流 あとはただ揚子江が天地の境を流れるのが見えるだけ 李白の有名な七言絶句「黄鶴楼送孟浩然之広陵」である。 (字が読めなくても詩は読める) 字が読めた振りをして、 「こんなの読まれへんのアホやん。これは〈コジンニシノカタコウカクロウヲジシ……〉って読むんですぅ〜」 と、2号くんの前で勝ち誇る私なのだった。 ところで、さっき読んだ『陰陽師 酔月の巻』も、漢詩が出て来る話が目立ったな。 いまブームなのか、漢詩? 夕刊の記事。 〈「火星に移住8万人」今世紀前半目指す〉 〈米ベンチャー・スペースX社の創業者で最高経営責任者のイーロン・マスク氏は27日までに、地球から火星に8万人を 移住させる将来構想を明らかにした〉 〈火星への飛行費用は1人50万ドル(約4100万円)と見積もっている〉 「今世紀前半」か…… じゃあ21世紀後半を舞台にした物語では、すでに人類は火星に住んでいるという設定になるのかな? 夜。 今日は少し目の疲れが楽なような気がする。 効いたか「パソコン用メガネ」? 寝る。
2012年11月27日(火)
今日は良い天気。 でも寒い。 朝から湯船にお湯を張って体を温めてから、始動! 雑用系を片付け、ギターの練習。 (ギターって、こんな音のする楽器じゃないはずなのに、なんで私が弾くと「ベンベン」と鳴るんだろう?) 午後。 名刺が切れたので発注がてら、リブロに寄る。 『できるかなゴーゴー!』(西原理恵子 扶桑社)を買う。 西原理恵子さんがバンドに挑戦してギターを習うという話。 「Fとはギターをひくために左指をツイスターゲームのような信じられない型に固定する基本型」 と、いう「Fコード」が説明されていた。 もっと複雑に言うと、「F」とは…… 「人差し指で1フレットの1弦から6弦までを全部押さえた状態、つまり〈完全に指を伸ばした状態〉にしながら、中指で 2フレットの3弦を、薬指で3フレットの5弦を、小指で3フレットの4弦を〈指を立てた状態〉で押さえる形」 ……のこと。 やってみれば分かるが、人差し指をまっすぐに伸ばしながら他の指を立てて、この状態で全ての指に力を入れるというのは 大変に難しい。 人差し指が曲がってしまうか、その他の指の力が抜ける。 ギターを考えた人は、なんでこんな変なことをしないと演奏が出来ない楽器を作ってしまったのだろう? 西原理恵子さんに大いに共感する。 夕方。 せっかく出かけたのだからと、いろいろ歩き回っているうちに日が暮れたので帰りかけたら、1号くんから電話。 誘われて飲みに行く。 帰宅。 ニュースを見たら、ミドリムシの養殖でCO2削減とか言っていた「ユーグレナ」が、12月月20日に東証マザーズ市場に 新規株式上場するのだとか。 ここの社長の出雲さんって、元ライブドアのひとだよね? (堀江さんは、牢屋の中で元気かなあ) いろいろと面白そうな会社なので、注目してみる。 寝る。
2012年11月26日(月)
朝から空が薄暗く、外は雨。 昼過ぎにテレビをつけたら法廷ものみたいな洋画をやっていて、ミステリーかと思ったらホラーだった。 「ディアボロス」 生徒に性的虐待をしたとして訴えられた教師の無実を晴らそうと弁護していた弁護士(キアヌ・リーブス)は、裁判の途中で 被告が無実ではないということに気づいてしまう。 悩んだ末に、そのまま弁護を続けることを選択した彼は、その腕を買われてニューヨークの大きな弁護士事務所にスカウトさ れるのだが…… さっくり言うと、悪魔が世界を征服するために弁護士を味方にして悪者をどんどん釈放させてしまおうとするというお話。 この設定で、コメディじゃなくシリアス・ホラーなのだ。 「弁護士は悪者」というのは、アメリカでは常識なのか? 夕方。 新橋でSF大会のスタッフ会議。 道に迷って電話したら、思いっきり行き過ぎていた。 会場は、廃校になった小学校の校舎なのだとかで、会議室は元の教室。 部屋に入ろうとして中にいるかっぱさんの微妙な笑顔に気づき、身を引いたら上から黒板消しが落ちて来た。 とりにてぃさんが「教室の戸に挟んだ黒板消しは、本当に教師の頭を直撃するのか?」の実験中だったのである。 そのとりにてぃさんが、 「私は観なかったんだけど……」 と、勧めてくれた(?)のが、「ゾンビアス」(井口昇監督)という映画。 とりあえずノパソを使って予告編をYouTubeで観る。 美少女が汲み取り便所でウ○コをしていると、下からゾンビの手が伸びて来て…… (「アス」というのは、つまり “ass” のようだ) ……あまり観たいという気にならなかったな。 会議の方はと言えば、それはイロイロ、イロイロイロイロ……あるようだが、ともかく大会が開けないと困るので、その辺 をなんとかしようというところでまとまった。 会場の隣の居酒屋で軽く飲んで解散。 帰宅して、寝る。
2012年11月25日(日)
朝。 御近所のニュース。 防犯カメラの映像によれば、板橋で強盗殺人を働いた男が21日に池袋駅前のコンビニのATMに立ち寄ったらしい。 嫌だなあ、どこのコンビニだろう? 池袋駅東口のすぐ前は家電の量販店や飲食店が建ち並ぶ通りで、西口も駅前はやはり飲食店の多い場所だ。 (「駅前のコンビニ」というのは、どれを差すのだろう?) コンビニの防犯カメラと聞いて思い出したのは、前に知人のコンビニ店員から聞いた話。 とあるコンビニに家出少女の父親が警察官と一緒にやって来た。 自分の娘のポスターを店に貼らせて欲しいと言うのだ。 込み入った話になりそうなので、店長は2人を連れて店の奥の事務室へ。 そこでは防犯カメラの映像が見られるようになっていて、画面を覗き込んだ父親、 「ああ、やはり娘はこの店にやって来たことがあるのですね。ここに映っている」 それを聞いた店長。 「これ、リアルタイムの映像ですが?」 ……という訳で、無事に娘の「捕獲」に成功! コンビニの防犯カメラ、侮り難しという話。 昼。 アマゾンから「こどもの一生」のDVDが届いたので、観る。 金儲けのために離れ小島を買収しようとこっそり下見にやって来た社長とその秘書。 島には灯台と心を病んだ人たちのための療養施設しかない。 社長と秘書は患者に成り済まして療養施設に入り込むが、そこでは催眠術で患者を「こども」の精神状態に戻すという特殊 な治療が行われていて…… DVDは、1998年に上演されたもの。 先日劇場で観た「2012年バージョン」と比べると、脚本に遊びの部分が多い。 何より出演者の息が合っている。 (やっぱりコント会話のセリフは、前のセリフの終わりに次のセリフの頭が被るぐらいがいいなあ) 1998年版の演出では、小型のブラウン管式モニターとプロジェクターを使って行っていた演出が、2012年版では、 大型の液晶モニターに変わっていた。 これは機械の進化。 ちなみに、1998年版のコンピューターは、当時喫茶店などで見かけたゲーム機に近い外見をしていたが、2012年版 ではMacBook. 午後。 小説版の『こどもの一生』(中島らも 集英社文庫)を読む。 この作品は2002年2月号から(いろいろあって)2003年9月号まで「小説すばる」に連載されたもの。 改めて本にまとまったものを読み返して気がついたのだが、「コンピューター」が「MAC」になっているな。 マックユーザーだったのか、らもさん? ついでなので『中島らも戯曲集I こどもの一生/ベイビーさん』(中島らも 論創社)も読む。 1990年の一番最初に上演されたときの台本。 本当にどうでもいいことなのだが、いま気がついた。 出て来る「若い女の子」の名前が、 1990年版 花柳嵐月 ミミ 1992年版 花柳嵐月 かれん 1998年版 淳子 ユミ 2002年(小説) 龍善寺静 EMI 2012年版 淳子 ユミ と、変わっている。 その時代毎の「イマドキの女の子」の名前なのか? 面白いのは花柳嵐月。 彼女は、中島らもが最初に書いた脚本では作法の家元、小説版では韓国流作法道家元、と両方とも「作法の家元」であるの に対し、1998年版と2012年版では、それぞれ「家電メーカーの苦情処理係」「家電量販店の店員」と、比較的普通 の職業に変わっている。 さらにもうひとりの女性の方も、中島らもの書いた1990年版では天才シンガー、小説版でも流行歌手。 それが、1998年版ではかつてのアイドル、2012年版ではついに田舎の植物園のガイドになってしまった。 つまり中島らもが「華やかな成功者に見える女性」として描いた人物が「地味でさえない女」に変更されているのだ。 これは、元の台本を書いたらもさんと、潤色を担当した桝野幸宏氏の「強いストレスを感じているべき女性」のイメージの 違いか。 これ、わかぎえふ氏が潤色した「リリパット・アーミー版」というのもあったそうだ。 観たかった。 ……と、「こどもの一生」と遊んでいるうちに1日が終わってしまった。 (いいのか、こんな生活で?) コインランドリーにGパンを放り込んで、近所の定食屋で食事。 家に帰って、寝る。
2012年11月24日(土)
空は晴れているし、今日は池袋の勤労福祉会館でまつりがある。 吹き矢の講習会でも新会員募集のための体験講座をやっているので賑やかしに出かけ、帰りに焼き鳥コーナーに寄ったら、 1パック500円のナゲットが2個で500円。 焼き鳥も100円引き。 ほとんど投げ売りである。 買って帰って食べて納得。 (なぜ焼き鳥のようなシンプルな料理を、ここまで不味く作れるのだ?) 夕方から新宿でゲーム・クリエイター関係の人たちのパーティーがあったので、なぜか参加。 渋谷で道を知らないのに教えようとする通行人のせいで道に迷ったという話をして、 「渋谷の街を歩いている男は、信用できんですな」 と、言ったら、M上さんに、 「渋谷系男子を代表してお詫びします」 と、お詫びされてしまった。 「M上さんは、渋谷系男子だったのですか?」 と、聞くと、 「ええ、いままで隠していましたが」 すごい! 完璧に隠していたんだ。 (私はてっきり秋葉系男子だとばっかり……すっかり騙されていた) 朴さんという在日韓国人の方にお会いしたので、 「朴ろ美さんとは親戚ですか?」 と聞いたら、 「さあ、分かりません」 とのこと。 「朴」という名字は多いのだそうだ。 10時半ぐらいまで飲んで、帰宅。 寝る。
2012年11月23日(金)
雨。 激しい雨音に外出する気にもなれなれず、昨日劇場で買った「こどもの一生」のパンフレットを読む。 出演者や演出家の座談会が載っていたのだが、出演者の中に中島らもの著作を読んだこともなければ、以前に上演されたこの 作品の舞台も観たことがないという人がひとりだけいた。 名作として何度も上演された作品だったので、これは驚いた。 役を貰ってからでもいいから、勉強せえや! ……なんとなく勢いで1998年版の「こどもの一生」のDVDをアマゾンに発注してしまう。 朝刊。 文化面の〈乗り物絵本、収集と郷愁〉というタイトルのコラムに、 〈本の挿絵の原画は通常、出版社に渡した後、作家の手元に戻って来ることはない〉 と書かれていたのを読んで、びっくり。 (そう言えば、前に漫画の原稿紛失訴訟で揉めた出版社は、絵本の出版でも有名なところだったなあ) 作家の手元に戻さなくて良い絵本の原画の感覚で、漫画原稿を扱ってしまったのだろうか? 午後。 YouTobeの生中継で「冨田勲新制作「イーハトーヴ」交響曲世界初演公演」を聴く。 合唱付きのオーケストラ演奏なのだが、ソロパートを歌う「歌手」が、初音ミクなのだ。 回線の混雑で、ところどころ途切れてしまったのは残念だが、オーケストラの指揮棒に合わせて歌う初音ミクの姿と歌声は、 十分に堪能出来た。 すごい技術だ。 今回の公演のための特別仕様とは言え、ボカロって生演奏が出来るんだね。 昨日観た「こどもの一生」が、共通認識された虚構の現実化。 平たく言えば、みんなが信じれば嘘も本当になるという話だったが、初音ミクという虚構の存在が、次第に現実のものとして 受け入れられていっている、そのこと自体が興味深い。 (らもさんが生きていたら、この現実をどんな作品に描いただろう?) 夕方。 芋を買いに近所の八百屋に行ったら、休みだった。 きっと勤労に感謝していたのだろう。 スーパーは開いていたので、そこで芋を買って蒸かして食べる。 夜。 1号くんから「くそつまんねえ本買った!読む?」というメールが来たので、どれほど「くそつまんねえ」のかと借りて読ん でみる。 『ツナグ』(辻村深月 新潮社) タチトルにある「ツナグ」は、死んだ人にまた会いたいという人間のために、1度だけ死者と生者を再会させる仕事をしてい る者のこと。 (こりゃ、1号くんが読んでつまんないはずだ) まず、済んだことにウジウジと悩んで「自分のこれまでの生き方に自信が持てない」だの「死んだ人にもう1度会いたい」だの と言っている人間を「超ウゼェ!」と思う方にはお勧めできない作品。 そういう人間ばっかり出て来る。 21歳、人生これから、アクセル全開、過去なんてバックミラーの中の出来事……の1号くんが読んで面白いわけがない。 話としては、現在の自分に否定的だたったり、過去にこだわってウジウジしている人間の前に不思議な少年「ツナグ」が現れ て死者と会わせてくれるという話。 この「ツナグ」、こんな不思議な力を持っているのだから超自然的な何者かが少年の姿をして現れているとかそんなものなの かと思っていたら、ちゃんと学校に通っていて、家族がいて、自分もいろいろ悩んでいて……と妙に人間臭い。 こんな普通の人間が、こんな力を持たされたらどうかしてしまうのではないのかと思うのだが、その辺は完全にスルー。 なんでこんな力を持った人間がいるのかというような問題にも触れていない。 そして、この力を使った「仕事」は、なぜかボランティア。(笑) 一番謎なのは、こんな力を持った人間がその辺にいたら、絶対に誰かが嗅ぎ付けて正体が分かってしまいそうなものなのだが 別にそういうことは起こらない。 そういうことをしようという人間がいないから。 ものすごい力を持ちながら、それで利益を得ようとしない「ツナグ」と、調べれば簡単に分かる「ツナグ」の正体を暴こうな どと発想しない人間だけが出て来る話。 なんだろうねえ、サンマで言ったら脂を完全に抜いて上品な吸い物にしちゃった感じ。 皿にのせてもまだジュウジュウいっているような脂ぎったタイプの人間から見たら、「何こいつ?」的な人間たち。 読者を選ぶ作品。 自分自身で積み重ね、作り上げて来た今の自分というものがなぜか嫌いで、「こんな嫌な自分」を変えてくれる何かが現れて くれるのを待っているというタイプの人にはお勧め。 自分の意志で自分の人生を普通に選択し、納得して今を生きている人が読んだらウザイだろうと思う。 さて、寝ようか。
2012年11月22日(木)
午前中。 履歴書を書いてから、ついでに溜まっていてスパムの削除作業。 気がついたら1時間近く経っていた。 なんで毎日毎日こんなハンパない量のスパムが送られて来るのか? 昼。 「CSI:NY」を観ていたら「ランジェリー・フットボール」なるスポーツが出て来た。 その名の通り、ランジェリー姿のお姉ちゃんたちがアメフトをやるというもので、いくらなんでもこんなアホなスポーツが 現実にあるはずがないと調べてみたら、アメリカには実在するらしい。 アメリカ、ちょっと行きたくなったぞ。(笑) 午後。 モーリスにじゃれる。 音が変か、リズムが変かのどっちか。 これ、たぶん両方合ってないと「曲」とは言わないのだろうなあ。 音楽の道は険しい。 夕方。 渋谷のパルコに「こどもの一生」を観に行く予定だったので、家を出ようとしたら携帯が見当たらない。 コートのポケットの中に発見するまで、無駄にドタバタしてしまう。 出がけにそんな感じで電車に乗り遅れ、18時50分の待ち合わせの予定が渋谷駅に着いたのが18時40分。 普通ならそれでも余裕のはずなのだが、そこは方向オンチ。 毎度のことながら道に迷う。 目的地はパルコ劇場。 誰でも知っているような場所なので、ちょっと油断していた。 道が分からなかったら誰かその辺の人に聞けばいいと思っていたのだ。 ところが…… 渋谷って、怖い。 よく地方に住んでいる人が「東京って怖い」と言うのを、池袋に住んでいる私は「なんでだ?」と思っていたのだが、渋谷 は本当に侮れない。 怖い。 普通、人に道を聞く時は、その街に住んでいる人に聞くもの。 他所から来て通りを歩いている人に聞いても分からないからだ。 しかし、渋谷は…… 通りを歩いている人が全員「他所から来た人」だ! 「ひと目で分かる地元民」っぽい人がぜんぜん歩いていない。 そして、さらに恐ろしい事に渋谷の街で道を聞かれた「他所から来た人」は、なぜか自分が「他所から来た人」だと正直に 答えない。 知らない道を教えようとして、嘘を教える。(特に彼女連れの男は要注意!) 5人の通行人に道を聞き、全員が別の方角を答えたぞ、マジで! お陰でこっちは道を行ったり来たり、ギリギリで劇場に飛び込んだ時には、待ち合わせ相手のきいちゃんはすでに席に着いていた。 どうにか上演には間に合ったものの、まさか自分が渋谷の人混みの中を全力疾走で、あっちこっち丁稚する羽目になるとは 思わなかった。 さて、「こどもの一生」。 中嶋らもが脚本を書いた伝説のホラー演劇である。 ネタバレになってしまうから言えないが、初演の時には「彼」が出た瞬間に客席から本気の悲鳴が聞こえたそうだ。 で、今回の再演(再再演?)なのだが、正直言って、ちょっとガッカリ。 どうも役者の息が合っていない。 「ボケつっこみ」が、「ボケ」「つっこみ」になっている感じ? 終演後、食事をしながらきいちゃん(初演の時の舞台を観ている)に聞いたら、 「脚本を縁台風にアレンジしていたようだが、前の方が良かった」 という感想。 私も「関西のノリと勢い」を「理屈」で整理してしまっているような印象を受けた。 話をきちんと説明し過ぎて「得体の知れない者の恐怖」が消えてしまったのだ。 地下鉄で帰宅。 寝る。
2012年11月21日(水)
朝。 面白いニュースを探していたら、BBCニュースのサイト(2012年11月13日の記事)に、 〈Vegetative patient Scott Routley says 'I'm not in pain' 〉 というのを見つけた。 直訳すると、 〈植物状態の患者スコット・ロートレイ、「私は痛くない」と言う〉 英語は苦手なのだが、興味深そうな記事なので無理をして読む。 ええと…… カナダのスコット・ロートレイさんは12年前に事故で脳に大きな損傷を負ったのだそうだ。 何の反応も示さないのでてっきり植物状態なのかと思われていたのだが…… 〈But the British neuroscientist Prof Adrian Owen - who led the team at the Brain and Mind Institute, University of Western Ontario - said Mr Routley was clearly not vegetative. "Scott has been able to show he has a conscious, thinking mind. We have scanned him several times and his pattern of brain activity shows he is clearly choosing to answer our questions. We believe he knows who and where he is."〉 つまり…… 〈しかし英国の神経学者であるエイドリアン・オーエン 教授――西オンタリオ大学の脳精神学会でチームを導いた ―― は ロートレイ氏は明らかに植物状態ではないと言った。 「スコットは、自分に自覚的に考える知性があることを示すことができた。我々は彼を数回スキャンしたが、彼の脳の活動 パターンは明らかに彼が我々の質問への答えの方を選んでいることを示した。我々は彼が自分が誰で、そしてどこにいるの かを知っていると信じている」〉 ……で、いいのかな? 〈Scott Routley, 39, was asked questions while having his brain activity scanned in an fMRI machine.〉 〈スコット・ロートレイ(39)は、脳の活動をfMRIマシンでスキャンされながら質問をされた〉 ……とあるので、どうもfMRIで患者の脳の活動パターンをスキャンしながら「イエス」と「ノー」で答えられる質問を したら、ちゃんと筋の通った返事が戻って来たということらしい。 だからこの患者の脳はちゃんと生きていてコミュニケーションが可能なのだと、そんな感じの話か。 脳のスキャンで考えてていることが分かるようになるという技術は、脳は正常なのに筋肉を動かすことが出来ない病気の人 には重要なものになるだろうな。 (そして「マイノリティ・リポート」っぽくてちょっと面白い) もうひとつ、これは日本語のニュース。 〈脊髄を損傷して足が全く動かなくなった患者を対象に、大阪大学医学部は患者の鼻の神経組織を移植して傷ついた部分を 再生する治療を、来年3月にも先進医療として始める〉(日経電子版2012年11月20日) これは神経の損傷が原因で体が動かせなくなった患者さんにとって朗報。 ちょっと疲れたので、エンタメ系のニュースへ。 〈渋谷慶一郎と演出家の岡田利規(チェルフィッチュ)による新作オペラ公演「THE END」に、ファッションブランドのル イ・ヴィトンが協力〉 オペラに登場する初音ミクの衣装を、ルイ・ヴィトンのアーティスティックディレクターであるマーク・ジェイコブスさんが デザインしたのだそうだ。 衣装デザインをルイ・ヴィトンがやるようになったか、ボーカロイド。 そしてそれ以前に、生身の人間が一切登場せず、全てボーカロイドで行うオペラが上演されるということが驚きだ。 最初にボーカロイドがテレビで紹介されたとき、 「ボーカロイドによる作曲は変態オタクのキモチワルイ趣味。ボーカロイドなんかで作曲をする奴は人生の敗残者」 というような扱いであったことを思い返すと、これはすごいことだ。 午後。 思い出したようにギターの練習。 部屋の隅で埃を被っていたモーリスに、 「ごめんね。決して君のことを忘れていた訳じゃないから」 と、声を掛けつつ久しぶりにチューニングする。 (ギターを愛するのは「変態」だろうか?) 夕食。 スーパーで牡蛎を買って来て、鍋にぶち込みポン酢で食す。 夜。 テレビで「ターミネーター3」を観る。 どうも時間枠の関係でかなりカットされたという印象だが、それでも十分に面白い。 「ターミネーター3」ストーリー 未来からやって来たターミネーターの助けを借りて、人類が「スカイネット」という機械に支配される未来を回避した後の ジョン・コナーは、青年に成長したものの無目的な日々を送っていた。 (ちなみにこの未来を回避しなかったならば、彼は人類の指導者として機械と戦っているはずだった) ところが、そこへ再びターミネーターがやって来る。 機械に支配される人類の未来は「回避された」のではなく先に延ばされただけだったのだ。 人類を救うために、ジョン・コナーは再び大活躍…… 2003年製作のSF映画。 面白い。 何が面白いかと言って、常識外れに強いターミネーターが、法律も何も無視して暴れ回るところ。 警官隊も何もひとりでバンバンやっつけちゃうのだから、ひたすら痛快。 おまけにターミネーターは不死身なので殺されても平気、すぐに復活しちゃう。 脳味噌を空っぽに出来る、こういう娯楽映画っていいな。 ところでいま知ったのだが、この更に続編である「ターミネーター4」が製作されたとき、主演のターミネーターを演じて いたアーノルド・シュワルツェネッガーはすでに俳優を引退していた。 そこで本来シュワルツェネッガーの演じるべき役を他の俳優が演じ、顔のところだけCGで作ったシュワルツェネッガーの 顔を合成したのだそうだ。 それはそれでそれもすごい。 寝る。
2012年11月20日(火)
変な夢を見てしまった。 悪者(?)をやっつけるために仕掛けをした自販機を敵の建物に運び込んだのだが、作戦に使用するためにクリーニング屋 から作業服を盗んだのが発覚しそうになり、危うい所でピンチを切り抜け…… (いったい何をやっていたんだ、夢の中の私?) ネットのニュースをチェック。 日経産業新聞の電子版の記事から、 〈二酸化炭素を食べる虫 ミドリムシの恐るべき潜在パワー 〉 二酸化炭素を効率よく分解してくれるミドリムシ。 ただその人工培養が難しかった。 その培養技術が、その名もユーグレナという会社で開発されたのだが、ネックとなっているのが資金難。 設備が古くCO2の排出が多い東京電力の横須賀火力発電所に話を持って行ったが、「残念ながらカネがない」という理由で 断られたらしい。 本当にCO2の排出量が減らせるのなら、政府が金を出しても良いと言う気がするのだが。 午前中。 チェックをお願いしていたゴドウィン、戻って来たので対応。 一応、チェックが入っていたところだけ直す。 昼。 昼食を食べながら「CSI:NY」を観る。 極悪非道な犯人にホームレスが殺されるという話だったのだが、事件が解決後に刑事が言うセリフがいい。 「私はホームレスを見ても空き缶に小銭を投げ入れるだけで、それ以上のことをしようとしなかった」 こういう反省をすべきだと考えている人間が現実にも多いのなら、アメリカは素晴らしい国だな。 私が嫌いなのは「そうやって甘やかすのは結局は彼らのためにならない」とか言って何もしない人間。 そこまで「ホームレスのため」を考えているのなら、自分で最後まで面倒を見るとかすればいい。 素直に「自分の財布から金を出したくないから」とか言った方が正直だ。 「自分は悪い事をやっているわけではないから反省する必要はない」という考え方は、人から向上心を失わせるよ。 午後。 ゴドウィン、全文を見直して訳文に手を入れる作業。 (結構、手間) 夕方。 吹き矢の講習。 矢が3本壊れた。 (的に刺さった矢に後から吹いた矢が刺さっちゃうのだ。上手くなった証拠だとは言われたが経費的には困るらしい) 帰宅。 ひとりで食べる夕食は、コンビニで温めてもらったグラタン。 温かいものを食べると気持ちが温かくなるね。 寝る。
2012年11月19日(月)
午前3時に嘴細鴉が鳴いた。 ガァガァという群れの騒々しい鳴き声に、完全に目を覚ましてしまった。 でも布団の外に出るには寒い。 どうでもいいようなことを考えながら夜が明け切るのを待つ。 (今日は1日だらだら過ごそう……) とか。 ……というわけで、予定通りいつものルーティンワークをだらだらペースでやる。 つまらない用事もだらだらやると意外と時間のかかるものなのだな。 午後。 黒岩涙香の『幽霊塔』がネットで読めることに気がついて読む。 画面で小説を読むのって、やっぱり目が疲れる。 夜。 「世界まる見えテレビ特捜部」という番組を見る。 「世界は謎だらけ 秋の夜長のミステリースペシャル」 イギリスでゼリー状の雨が降ったという話。 顕微鏡で見ると、細胞のようだが〈地球上の生物〉ならあるはずのDNAが含まれていないものが見えたのだそうだ。 (じゃあ〈地球上の無生物〉によるコロイドとかじゃないのか?) と、私などは考えてしまったのだが、 そんなオモシロクナイ説は取らないのがバラエティ番組。 「〈地球上の生物〉ではないということは〈地球外の生物〉だ!」と、盛んにそっちの方に話を引っ張っていた。 インドで赤い雨が降ったと言う話。 これも地球外のナノトカみたいに言っていたが、ネットで調べたら「地衣類の胞子」ということで決着が着いているらしい。 その他、関暁夫という人が出て来て「ケネディ暗殺の陰謀」について喋ったが、私はこの関という男が嫌いだ。 なぜならネタが古いから。 今回彼が持って来たネタも、いわゆる「グラッシーノールの狙撃者」説。 頼むから、過去に言い古された説を、世間が忘れた頃合いを見て、さも「自分がいま見つけました」みたいな顔して持って 来ないで欲しい。 見ていてすごく痛い。 普通に「昔からあった説ですが」と言って紹介できないのか? ちょっと番組として全体にまとまりがなく最後がグダグダになっていた。 楠田江里子が司会をやっていた頃は、もっと面白い番組だったのになあ。 番組製作者が司会者の技術みたいなものを軽視してギャラで出演者を切ると、こうなってしまうのかな? ……寝よう。
2012年11月18日(日)
朝。 クシャミが出て鼻の奥が腫れ、頭痛がする。 夕べのレシートを確認して気がついたのだが、空けたワインは2本ではなく3本だった。(プラス、ビール2杯) 飲んで記憶が曖昧になるというのは、良くないな。 午前中。 朝刊を読んだら「太陽の党」が結成4日で「日本維新の会」に合流して解散したそうだ。 「日本維新の会」の代表には「太陽の党」の方の代表がなるのだとか。 (「太陽の党」は、あまり上品なイメージの党名じゃなかったからね) 午後。 先日買った本に挟まっていた『幽麗塔』という漫画のリーフレットを苦労して読む。 (なにしろ字が細かいので老眼鏡なしには読めないのだ) 『幽麗塔』という漫画には原案があり、それは『幽霊塔』という微妙に漢字が違う題名の小説らしい。 この小説は、最初、黒岩涙香が外国の小説から翻案したものを元にして江戸川乱歩が再翻案しているという変わった経緯を 辿ったのだとか。 そして、そもそもの翻案元であった小説は、アリス・マリエル・ウィリアムソンの小説『灰色の女』(A Woman in Grey) で、この小説は、タイトルから推測される通り、ウィルキー・コリンズの『白衣の女』(The Woman in White)の影響を 受けて書かれている(というか、場面の一部を借りている)。 それを黒岩涙香が翻案して、さらにまたそれを江戸川乱歩が翻案……。 今だったら「パクリ」とか言って大騒ぎになりそうだ。 のどかな時代で良かった。 夕方。 大山の「ばったもん」という店で原田実さんの迎撃パーティーを行う予定だったので、出かける。 ところが30分前に店の前に着くと、さらに早く着いていたらしい原田さんが不審者風の装いで店の前に立っている。 なんと今日に限って店が貸し切りになっているのだそうだ。 ハロウィンは済んだし、忘年会にはまだ早い時期なので、これは油断していた。 行き先を「仮面ライダー・ダイナー」に変更することにしてバスで池袋まで移動。 掲示板に変更を書き込みをして参加者予定者の携帯に電話。 ここで問題だったのは、ひとりだけ携帯電話を持たない人がいたという点。 (固定電話の留守電にはメッセージを入れておくことにして、まあ相手も私の携帯番号を知っていることだし……) 「仮面ライダー・ダイナー」に着くと、なんとここも貸し切りパーティー中。 (今日は仮面ライダーの何かなのか?) 「これは、ショッカーの陰謀ですね」 と、原田さん。 〈お詫びと訂正〉 上記の記述につきまして、11月21日に原田実さん御自身から以下のように訂正が入りました。 「ショッカー陰謀説は私が出したものではありませんね。 私はショッカー陰謀説を受けて、ひょっとするとゴルゴムの仕業の方かもしれないから、 確かめるためにマグロの値段を確認する必要があると提案しただけです。」 お詫びして訂正させて頂きます しょうがないので再度行き先変更を連絡して、北口の天狗に席を確保。 問題は、唯一携帯電話を持たない人物ーー薫子ちゃん。 これは先方から連絡してくれないとこちらからは電話のしようがないのだが、待てど暮らせど、電話がない。 (そう言えば、行けるかどうか分からないみたいなことを言っていたっけなあ……) などと考えつつ、トンデモ古代史の話などしつつビールを飲む。 で、1時間後、カンカンに怒った薫子ちゃん、登場。 (当人によると「その男、凶暴につき」の時のビートたけしのイメージで) 「なんで電話に出てくれないのですか?!」 (って、かかってないのだが???) 「番号を押し間違えたんじゃないか?」 と、聞くと、 「確かにこの番号に電話していた」 と、見せられたものは、私の家電の番号。 「携帯の番号も教えてあったたよね?」 と、聞いたら、ともかくその番号を私の携帯電話の番号だと思い込んでいたのだそうだ。 「東京03」から始まる固定電話の番号の方を携帯番号だと思う人がいるというのは、予想外だった。 でも、相手は薫子ちゃん。 これはきっとそういう事態を予測しておかなかった私の側のミスなのだろうな。 (というわけで、今夜の薫子ちゃんの飲み代は私が奢る事にした) さて、原田さんの話に戻る。 モーゼの墓が石川県にあるという話。 モーゼはシナイ山に登るふりをして、実は日本に来ていた説とか。(ちょっと遠くないか?) 邪馬台国は、実はエジプトにあった説とか。(ああ、なるほど???) それにしても、そういうことを思いつく人の発想力というのは素晴らしい。 頭のネジが反対向きに刺さっているんじゃなかろうか? スキヤキと焼き牡蠣で楽しい夜を過ごして、帰宅。 寝る。
2012年11月17日(土)
雨。 いきなりの豪雨に、うっかり窓の外に干しっぱなしにしていた靴下をストーブで乾かす羽目になる。 昼。 メンサ・テスト合格者の会の例会。 会場の都合で今月は変則的に土曜日開催。 前半、参加者が少なかったので部屋の隅でポチポチとゴドウィンの仕上げ。 送信し終わってからだべりに参加する。 「ライトノベルはなぜ売れるのか?」とか。 SF小説の話とか。 終了後、飲み会。 焼き牡蠣にシャブリ。 ワインを2瓶空け、完全に酔っぱらう。 (最近、酒に弱くなった) 帰宅。 そのまま寝る。
2012年11月16日(金)
午前中。 ニュースサイトの拾い読みをしていて大笑いしてしまった。 産経の電子版、今月14日の記事。 例のパソコンなりすまし事件の犯人を追う捜査員の動きをレポートしたものらしいのだが…… 〈早朝から捜査員が一世帯ずつ訪問して聞き込みを開始した。 「パソコン持ってますか」「引きこもりみたいな人知りませんか」 捜査員らは家族構成なども確認。特定された棟だけでなく、周辺の棟にも範囲を広げて聞き込みは夜まで続けられたが、 「真犯人」につながる手がかりは得られなかった〉 「パソコン持ってますか」「引きこもりみたいな人知りませんか」って。 これで犯人が捕まると思っていたのだろうか? 現代人なら逆に自宅にパソコンの1台もない人の方が珍しいだろう。 そして「引きこもりみたいな人」って??? 犯人がどんな人間かぜんぜん分かっていないのに、勝手に「犯人像」を決めつけてしまっている。 例えば「パソコンに詳しい気のいいお兄さんなら知っているけれど、引きこもりみたいな人は知らない」という人は、この 質問に「いいえ」と答えるだろう。 さすがに現場で実際に聞き込みに回っていた若い警察官は、「パソコン持ってますか」なんて質問の阿呆らしさに気づいて いたと思うが。 上の方のおっさんたちの意向かね? 〈聞き込みは夜まで続けられたが、「真犯人」につながる手がかりは得られなかった〉 ご苦労様としか言いようがない。 犯人像を決めつけ、勝手なストーリーを描いて捜査を進めるのが冤罪事件の原因だと言われているのに、ぜんぜん学習して いない。 昼。 せっかくの都知事と衆議院のダブル選挙なので、区役所へ行く。 人事課で、 「選管で人手不足とかいうことがありましたら、ぜひ」 と、言ったら、 「聞いてみます」 と、履歴書を受け取ってくれた。 (仕事くれるかな?) 帰り道のコンビニで焼き芋を買い、家の近くまで戻って来たら、見慣れない御婦人がひとり家の近くでウロウロしている。 「息子と2人で暮らすのに、いま住んでいる稲荷神社の近くの家は広すぎるのでマンションの内覧をしたいが、ひとりでは 嫌なのでつき合って欲しい」 と頼まれ、暇なのでつき合う。 残念ながら係の人が現地を離れていて部屋は見られなかったが、御婦人。 「エレベーターでなくて、階段なのですね。私は年寄りだから」 と言う。 「私もそう若くはありませんよ」 と言うと、 「私に比べれば、随分とお若いですよ」 と笑う。 亡くなられた森光子さんもそうだったが、女の人の年齢は分からない。 御婦人が帰って行き、私も帰宅するためアパートに入る。 郵便受けを覗いてから階段を上がりかけたところで気がついた。 (芋がない!) どこかへ落としたかと買ったコンビニまで戻るが見つからない。 念のため店員にも聞いてみるが、知らないと言われる。 (どこへ行った、芋?!) ついさっきまで手に持っていた感触は残っているのに、ホカホカの焼き芋。 狐につままれた思いで、家に帰る。 ひと休みして、ゴドウィン続き。 (それにしても、芋……) 夜。 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観る。 アスカの姓が「惣流」から「式波」に変わっていたのはなぜだ? 父と子の物語は、親子の心が離れて行くところ。 (これって4部作か?) ゴドウィンの続きをやって、寝る。
2012年11月15日(木)
咳とくしゃみで睡眠不足。 昨日の大掃除でマスクをしなかったのが敗因。 朝刊の1面トップの見出しは、 〈衆院選、来月16日〉 昨日の自民党との党首会談で急に決まったらしい。 毎日新聞の電子版に〈安倍氏の虚を突く〉とあったように、これを急に言われた安倍さん、相当に慌てたらしい。 韓国との件でもそうだったが、野田さんは動く時は急だからな。 「前にもあったこと」に対して予測をしていなかったのは、安倍さんが迂闊。 自民党が政権を取った時は、この人が総理大臣になるのだから、外交の場面で、 「まさか相手国が、〈前と同じ手〉を使うとは意外だった」 なんぞという間抜けをやらないようにして貰いたい。 (本当に、この人は心配だ) たぶん、野田さんだってここで解散して衆院選で民主党が勝てるとは思っていないだろう。 民主党議員も選挙に備えて離党する人が出ているそうだ。 「当選出来ればどの党でもいい」という、こういうタイプは、どこの党へ入っても出世できないと思うが。 で、安倍さんの方はと言えば…… 自民党の安倍総裁は日本商工会議所の岡村会頭らとの会談で、TPP(=環太平洋パートナーシップ協定)への交渉参加に 前向きな意向を表明……だってさ。 じゃあ、政策は民主党と変わらないじゃん。 だから「民主党と自民党は別の党」というのが、そもそも茶番なんだよ。 午後。 睡眠不足が祟ってウトウト。 やらなくてはならない仕事が目の前にあるのに、はかどらない。 夕食。 疲労回復にと、ウニ丼を食す。 税込み520円。(贅沢!) 夜。 どうせボーッとしているのだからと、テレビの「探偵!ナイトスクープ」をボーッと観る。 この番組、大変な長寿番組なのだそうだが、たぶん理由は「企画内容を視聴者から募集する」というシステムにあるのだと 思う。 ネタ切れの心配がないのだ。 今回の企画は「須磨市の怪物の骨」の調査。 パイオニアのカーナビの「その他 遊ぶ・泊まる」に「ミステリースポット」という項目があるのだそうだ。 ユーザーが自分趣味に合わせて選んだ観光スポットを表示してくれるという便利機能であるらしい。 その「ミステリースポット」の項目で、高知県の須磨市にあるものを表示させると「怪物の骨」というミステリースポット が出て来るのだそうだが、実際にそこに行ってみると、何もないただの漁港があるだけ。 なぜ何もない漁港が「怪物の骨」などというミステリースポットとしてカーナビに表示されるのかについて調べてみる。 ……という企画である。 そこで、まず実際に漁港に行き、周辺にある漁業組合、観光組合等に確認しても「そんなミステリースポットは聞いた事が ない」という返事。 ネットで検索するが、引っかかったのは怪物を描いた奇妙なイラストが1枚だけ。 そこでそのイラストを描いたイラストレーター(萩尾浩幸さん)に連絡を取ってみる。 イラストレーターによると、そのイラストは、ある作家が書いた文章に付ける挿絵として依頼されたものだと言う。 そこで、その作家の名前を聞くと、山口敏太郎さんだという。 山口敏太郎さんというのは、作家というより妖怪研究家のライターで、簡単に言えば「ムー」とかそっちの関係の人。 さっそくこの人を呼んで話を聞くと…… 山口さんは、1983年に、高知出身の大学の同級性から、4、5人掛かりでないと持てない巨大な骨が須崎の港にあがり 須崎の町が大騒ぎになっているという話を聞いた。 その話を7年ぐらい前に出した本『本当にいる日本の「未知生物」案内 47都道府県地図付きガイド』(山口敏太郎 笠 倉出版社)に書いたのだという話。 (「須崎の怪物の骨」というのは、その時に彼が自分で考えてつけたネーミングなのだとか) で、その巨大な骨についてちゃんと検証したのかと聞くと、どうやらちゃんと調べてはいないらしい。 差し当たって問題の骨が発見された年が特定されたので、地元新聞の関係者に問い合わせて当時の記事のスクラップを見せ て貰うと、確かに記事になっている。 そこで、その記事を持って漁業組合に戻ると、今度は職員が「その話なら覚えている」と言う。 ここで興味深いのは、最初に「怪物の骨」と聞かれて「知らない」と答えた同じ人が、「漁師の網にかかった大きな骨」と 言われたら「それなら知っている」と答えたという点。 オカルト話にはよく「地元の人に聞いても心当たりはないという。ではこれは?!」的な記述が出て来るが、その「心当た りはない」は、あまり信用できないと言うことだ。 聞き方が悪かったのかも知れない。 漁業組合の人によると「骨が上がった当時は大騒ぎになったが、その後、骨を鑑定してもらったところ『ミンククジラの後 頭部の骨』であることが分かり、あまり価値がないというので最終的に廃棄されてしまった」とのこと。 まとめてみると、 須磨の漁港で漁師の網に大きな骨がかかり騒ぎになる。(実際にあった事件) →この話が高知出身の学生から同級生に伝えられる。(後日判明したことまでは伝えられない=話が不正確になる) →同級生がその後、オカルト系のライターとなり「未知生物」として本に書く。(一般に広まる) →「本に書いてあるのだから」と「パイオニアのカーナビ」にまで載せられる。(話に箔が付く) 実際にあった事件がオカルトミステリーとして広まっていく過程がすごく分かり易く示された例だ。 「河童」とかもこんな感じで生まれたのかなあ。 体調が悪いので、今夜はもう寝る。
2012年11月14日(水)
天気は良いが、朝からゴドウィン。 昼過ぎに電話。 1号くんからで、 「この間、お宅に行ったとき、定期入れを落とさなかったか?」 と聞かれる。 部屋を探したが見当たらない。 床の上を片付けて隙間を覗いたりしているうちに、勢いで大掃除を始めてしまった。 夕方。 コンランドリーに行った帰り道、駅の方から歩いて来る1号くんとばったり。 「定期入れは見つかったか?」 と聞いたら、 「まだ見つからない」 という、そのまま1号くんの部屋へ行き、DVD「マイノリティ・リポート」を観ながら部屋を探す。 1号くんは、最近の若者なので絵を描くのにペンタブなるものを使う。 通常のマウスの脇にペンタブ用のマウスが置いてあった。 大事なものらしく台のようなものの上に載っていたので、机の上を探しつつもそれだけは触らないように気をつける。 さて「マイノリティ・リポート」。 ディックの原作は前に読んだことがある。 犯罪防止のために、予知能力者に犯罪を予知させ、先回りしてそれを防ぐということが行われている未来。 その当局の責任者が「殺人を犯す」と予知されてしまう。 ここまでは映画も原作と同じ。 小さな違いは、原作では主人公はその地位にふさわしい年齢の頭の薄くなりかけた中年太りのおっさんなのだが、映画では トム・クルーズ演じる主人公は若くてハンサム、もちろん腹など出ていない。 さらに「かつて幼い息子を自分の不注意で誘拐され、そのショックから立ち直れずに薬物依存に陥っている」という設定が 付け加えられている。 ストーリーも、映画は原作の「未来を予知された者がその内容を知って予知が当たらないように行動するとどうなるか?」 というパズルのような話とは違って、アクションに次ぐアクション。 個人的には、話をハッピーエンドにするためのラスト10分ぐらいはいらないな。 というか、あれは本当にハッピーエンドなのか? 私には、隔離幽閉されているように見えたが。 映画は2002年の公開。 舞台は2054年という設定。 (ちなみに、原作は1954年に書かれたものらしい) 主人公が使っているノンタッチ・パネル式(でいいのか?)のコンピューターが、とても使いづらそう。 あんな風に常に立ったまま両手を肩から上に上げて操作しなくてはならない機械は、ユーザーに嫌われるだろうな。(笑) 絵的には面白かったけれど操作盤は、やはり手元にあった方が疲れにくくていい。 DVDを観終わったものの、探していた定期入れは見つからない。 1号くんと食事をしてから帰宅する。 念のため、自宅の部屋の中ももう1度探す。 ネットのニュースを見たら、 〈女優・森光子死亡〉 死因は心不全、92歳だったそうだ。 不老不死女優と言われた彼女の死を悼んでYouTubeの動画で在りし日の姿を観ていたらスカイプの着信音が鳴った。 テレビ通話に切り替えると、定期入れを手にした1号くんが画面の向こうでニィッと笑っている。 (ふと思ったのだが、こういう情景って、10年ぐらい前ならSFだよな?) 「見つかったのか?」 と、聞いたら、 「ああ、ペンタブ用のマウスの下にあった」 (なぜ、そんなところに置く?) 阿呆らしいので寝る事にしたが、もしも裁判とかで、 「あなたは自分が探していたものを目の前で目にしながら、それに気づかなかったと主張するのですか?」 と、聞かれたらどうしようかと一瞬考える。 いやあ本当に、見事にサイズがピッタリで。 置いた当人でも気づかないほど違和感なくその場にマッチしているものって、見ても分からないものだね。 寝る。
2012年11月13日(火)
新聞の朝刊に、 〈小沢代表、復権険しく〉 という記事が載っていた。 〈国民の生活が第一の小沢一郎代表が12日、自らの政治資金規正法違反事件の控訴審で無罪判決を受けた。党内では次期 衆院選での第三局結集に期待が高まるが、出遅れを懸念する声もある〉 歴史にifを言っても仕方がないのだろうが「もしもこの事件が起きなかったら?」ということを考えたくなる。 小沢一郎は、民主党の代表に留まっただろう。 前の衆議院選挙で、民主党に投票した自民党支持者(あの得票数から推測して決して少なくなかっただろう)は、何を期待し たのか? 一度下野するというショック療法によって、自民党が長期政権で出来た悪しき慣習を捨て去ることだったのだと思う。 小沢一郎が代表だったら、その民主党は、自民党にとって手強い敵であっただろう。 民主党に勝てるように、自民党は磨かれたはずだ。 ところがこの事件があったために、小沢一郎は代表を辞めざるを得なくなり、血筋の良さだけで選ばれたにわか代表の鳩山 由紀夫はヘマばかりする。 放っておいても民主党の人気は下がり、自民党は、いわば「昼寝していても政権に返り咲ける」状態になってしまった。 で、党員・党友の投票結果を無視して議員にとって都合の良い安倍晋三を代表に選ぶ。 先の自民党政権末期の混乱のきっかけを作った張本人である。 「先に進む」ことを期待して敢えて民主党に投票した自民党支持者は、この「振り出しに戻る」状態をどう見るのだろうか? (つーか、私も自民党支持者だったんだけどね) 無事の時に有事を思って身を引き締めるということをしない人たち。 ガッカリだ! 朝刊に目を戻し、社会面を見たら、 〈事件時間帯に巡回〉 〈逗子ストーカー事件 警官、異変に気づかず〉 周辺のパトロールが行われていたのは、午前11時から午後3時。 被害者が殺害されたのは、午後2時頃。 犯人の首つり死体を通行人が発見したのは、午後3時10分。 つまり、家の周囲をパトロールの警官が巡回している最中に、家の中で殺人事件が起きていたということになる。 (これは、気がつかないんじゃないかなあ) 昼。 「CSI:NY」を観る。 救急要請を受けて駆けつけた救急隊員。 行ってみると酔っぱらった男女が並んでベンチに腰を下ろしており、男が、 「ふらついて鼻血が出た」 と言う。 隊員は、 「救急隊員を必要としているもっと重症の患者が大勢いるのだから、鼻血ぐらいで通報しないように」 と、説教してその場を離れる。 実はこの救急隊員はボランティアで、本業は鑑識課の医者だった。 数時間後、本業の検死で担当した遺体は、毒入りの酒を飲まされて鼻と口から血を噴き出して死亡した男性のもの。 昼間に会ったベンチの男だった。 毒を飲まされた男はふらふらになり、まず鼻から、次に口からも血を噴き出し最終的に死に到ったのだ。 続いて同じ酒を飲んだ女性(これも昼間のベンチの女)の死体も発見される。 「酒を飲んでふらついて鼻から血を流している患者」を診て毒入りの酒を飲んだ初期症状だと気づかなかった医師は、自責の 念に苛まれる。 専門家がその場に居て、なぜ気づかなかったのか? あとになって全体の状況が分かってからだと「ここを見れば気がついたはず」とか言えるのだが。 逗子のパトロール警官も、犯人が家に入るその場を見たのなら、気がついたと思うのだがな。 午後からずっとゴドウィン。 猫が出て来る話。 SF作家は、猫が好きだね。 寝る。
2012年11月12日(月)
桜井センリが死んだそうだ。 クレージーキャッツのメンバーも、残り少ないなあ。 昼。 石原新党の名称が「太陽の党」になりそうだというニュース。 「タイヨウノトウ」という言葉を聞いて真っ先に連想したのが「太陽の塔」。 あれはたしか小松左京先生が、パビリオンの屋根を突き破るようにそそり立つ塔の外観が、小説『太陽の季節』に出て来る 有名な「障子紙破り」のシーンを思わせると「こりゃまるで太陽の塔だね」と言ったのを岡本太郎氏が気に入ってそのまま 正式名称にしてしまったそうだが、その経緯を知らないはずのない石原さんが、敢えて付けるか「タイヨウノトウ」? フロイト的な精神分析をしたくなったぞ。 午後。 小松左京短編集を読みふけってしまった。 『時の顔』(小松左京 ハルキ文庫)という時間SFを集めた本。 驚いたのは1973年に発表された作品に、 〈私は、あの震災のあとの大洪水に押し流され〉 という記述を見つけたこと。 つまり1973年時点における未来に〈大洪水〉を伴う〈震災〉があるという内容の小説なのだ。 震災犠牲者が過去を振り返るという話で、日下三蔵氏が編者解説に(奥付によるとこの本は1998年12月18日第一刷 発行)、 〈背筋が凍るほど、恐ろしい〉 と書いているが、2012年のいま読むと、もっと背筋が凍るほど恐ろしい。 それはさておき…… 高度成長期の時間SFの良い点は、ともかく「現代」にさえ戻って来られたら、そこには平和な世界があるというところ。 今日の日経新聞の夕刊に双日株式会社代表取締役会長である加瀬豊氏が〈半世紀を経て想うこと〉というコラムで、都内の 中学校からの依頼で全校生徒を前に講演を行ったときの話が書かれていた。 〈先生にも話を聞いてみた。いわく、昔は校庭でバイクを乗り回す乱暴な生徒がいたが、いまは皆静かで、内にこもる子た ちが多い。また将来への不安を抱える生徒も大勢いるという〉 〈将来に対し大人のような不安を抱くなど、私たちの中学校時代にはまるで考えられなかったこと〉 加瀬氏のプロフィールをググッてみたら、1947年の2月生まれ。 その中学時代というと、だいたい1960年前後か。 まさに、高度成長期だなあ。 いまSF小説は、若者に不人気なのだそうだ。 高度成長期の若者に「未来のことを書いた小説を読まないか?」と言えば、明るい話を想像してもらえたが、いまの若者に 同じことを言うと「暗い将来の話などうんざりだ」とか思われてしまうのだろうか? 夜。 録画しておいた「ルパン三世 東方見聞録 〜アナザーページ〜」を観る。 「戸がねぇ、開かないのぉ!」(←誰だお前は? 浪川、許さん!)については、別の場所で語るとして…… マルコ・ポーロや武蔵坊弁慶が太平の世を望んでいたという設定の物語なのだが、ふと気になったこと。 「その太平の世が実現していて良かったね」的な空気が作品中にまったくない。 私が子供の頃の作品なら、とりあえず「いまの日本は平和で良かったね」的な表現がどこかに漂っていたのだが。 このアニメの視聴者である今どきの子供たちは「平和な世の中に生きている」とは感じていないはずだという暗黙の前提が あるのか。 子供や若者たちが「自分たちは不幸で、将来にも不安がある」と思いながら世界を築いていくというのは問題だな。 ろくでもないことを考えながら作った物って、大概ろくでもない物になるから。 ここはSF作家の方々に頑張って頂いて、明るい未来のSF、それも今と地続きで、未来の明るさが現在に溢れ出して来る ようなSF作品をいっぱい書いて、子供たちに読ませて頂いたら良いんじゃなかろうか? 寝る。
2012年11月11日(日)
11月だというのに蚊が出て蚊取り線香を点けて寝たのがいけなかったらしい、息苦しくて目を覚ました。 なんか嫌な夢も見た気がする。 閉め切った部屋で蚊取り線香を焚くのはもうやめよう。 午前中。 ニュース・サイトを一巡。 中国のニュース。 北京国際マラソンに日本国籍の選手が登録できなくなっていた問題で、日本時間の10日深夜から公式ホームページからの 登録が一転して可能になっていたことが分かった これはたぶん、こんなことをしたら中国の評判が落ちるという世論を意識してのことだと思う。 こういうことをやっちゃうというのが中国という国の弱点なのかもな。 末端の小役人レベルでのクオリティが低い。 イギリスからのニュース。 9月半ばに就任したばかりのBBCの会長が、誤報事件で引責辞任。 今月2日に元上院議員に性的暴行を受けた被害者だという人物の証言をBBCの番組で取り上げたところ、9日になって、 この被害者が元上院議員が、実際には暴行に関与していなかったと認めたため。 (なにこれ、ハメられた?) ミャンマーからは地震のニュース。 ミャンマー中部ザガイン地域で日本時間の今日10時12分頃マグニチュード6.8の地震。 震源地に近い中部マンダレーでは建物にひびが入るなどの被害があった。 最近、大きな地震が多いような気がするけど、日本は大丈夫か? 朝刊(日経)の記事。 〈人工知能、東大合格に挑戦〉 人工知能の開発について。 富士通研究所が開発中の人工知能ソフトは、目下「大学入試センター試験の50〜60%は答えられるようになった」とい うレベルらしい。 公立はこだて未来大学の松原仁教授らのグループは、ショートショート小説の執筆が出来るコンピューターの開発を試みて いて、5年後にはコンテストに応募する予定なのだとか。 たぶん、このコンピューターよりダメな小説を書く人間はいると思うが、このコンピューターの書いた小説が1番になるこ とはない……と、信じたい。 (2時間ミステリー・ドラマの脚本とか、ときどき機械が書いているのではないかと思うからな) 絵の書けない人でも漫画が描けるソフトや、歌が歌えない人でも歌曲の作曲が出来るソフトというのはすでに販売されてい るが、そのうち文章の書けない人でも小説の書けるソフトとか本当に市販されるようになるかも知れない。 キャラと舞台を設定してストーリーのパターンを選ぶと、小説が1本出来上がるとか? (ヤだな) 午後。 録画しておいたDVDとかまとめて観る。 夜。 「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」を観る。 噂によると、アメリカでは大コケした映画だそうだが、結構面白い。 ストーリーはデュマの『三銃士』だが、タイトルに「ダ・ヴィンチの飛行船」とある通り、戦艦同士の戦いを飛行船同士の 闘いに変えて空中戦にしてアクション性を増した完全娯楽作品。 悪女ミレディは、峰不二子ばりの女スパイになってミッション・インポッシブルしているし。(笑) 「17世紀の城にセンサーを使ったセキュリティー・システムが設置されていたのか?」とか、野暮な突っ込みはしない方 が楽しめる。 私が注目したのは三銃士にとっては主君であるルイ13世。 演じているのはフレディ・フォックス。 1989年生まれだそうだから、映画公開時には22歳? とてもそうは見えない。 中学生ぐらいに見える。 この「男の子」が、大筋のストーリーとは全然関係なくひとりで「青春ラブコメ」をやっているのだ。 まったくブレずに! 本筋は、悪者がフランスの王妃とイギリスのバッキンガム公との不倫をでっちあげるために王妃の首飾りを盗み出し、それ をダルタニアンと三銃士が取り戻すという物語なのだが、ルイ13世の視点から見た物語は「自分がイケているのか自信が 持てない思春期の男の子の話。つき合っている彼女(王妃なのだが)が本当に自分の事を好きなのかどうか心配でしょうが ない。でも彼女の前にいると胸がドキドキして言いたい事が言えなくなってしまう。そんな時にクールなイケメンが現れて しかも彼女と昔からの知り合いらしい。大変だ! 大事な彼女を取られてしまったらどうしよう……」なのである。 物語上、この王様は「バカ」という設定になっている。 「バカ」というのは人をイライラさせるので、観客からあまり好かれる存在にはならない。 しかし、フレディ・フォックスの演じたバカなルイ13世、実に愛すべき「バカ」なのである。 単に主人公を引き立てるだけに出て来る「バカ」や、話の都合で唐突な行動をとる「バカ」と違って、ちゃんと自分の物語 を持っている「バカ」は、魅力的に見える。 これはたぶん、脚本も良いのだろうな。 ラストは続編を作る気まんまんという感じだったが、アメリカで大コケしたんじゃ無理かな? 残念! 寝る。
2012年11月10日(土)
朝。 ニュースを見たら、 〈CIA長官、不倫で辞任〉 だそうだ。 不倫相手は女性記者。 メールで機密情報を流していたのを、FBIに傍受されたらしい。 CIAを舞台にしたアメリカの人気ドラマ「コーバート・アフェア」に情報を得るためにCIA職員を誘惑する女性記者と いうのが出て来たが、現実にやっているのだね。 ドラマになるほどよくある手口に、なぜ引っかかるのだろう、CIA? (男の哀しい性なのか?) 午前中。 深夜に録画しておいた「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」を観る。 今回の事件は、長髪の謎の指導者による「洗脳」。 「金八先生」のモノマネをやっていた芸人さん、誰だか知らないが上手かった。 午後。 ゴドウィンにじゃれつく。 夕方。 出がけに携帯を出して画面を見たら、「(株)クラウドの渡辺隆弘」という人から、メールが来ていた。 〈現状、無料期間中に退会手続きが取られておらず、このまま放置されてしまいますと和解退会の手続きが取れず、電子消費 者契約法に違反する為、運営会社より法的処置に移行せざるを得なくなる可能性がございます〉 とか書かれている。 「電子消費者契約法(正式に言うと「電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律」)」というのは むしろ「うっかり変なところをクリックしてしまった消費者を護る」という主旨の法律だったと思うのだが、消費者の側が それに「違反」って??? 早速「(株)クラウド 渡辺隆弘」でググると、架空請求被害関係のサイトが表示された。 架空請求業界(?)では有名な方なのかな、(株)クラウドの渡辺隆弘さん? さて、飲み会。 新宿三丁目の居酒屋で。 明るく酔っぱらうお嬢さんがいて、楽しかった。 帰り道。 ……最近、電車で酔いつぶれて乗り過ごすことが多くなって来た。 気をつけよう。 なんとか家まで帰れたので、寝る。
2012年11月9日(金)
グアテマラで地震が起きたらしい。 「どこ?」と思って地図を見たら、南北アメリカ大陸の間の細いところのちょうど真ん中ぐらいの場所。 ここのところアメリカ大陸、地震とかハリケーンとかいろいろ大変なようだ。 アメリカのハリケーンの被災者には、日本からカンパとか送るのかな? 地震の時にはいろいろとお世話になったことだし。 昼。 地震。 時刻:12時51分頃 震源:福島県沖(北緯:36.9度 東経141.4度) 深さ:約20km 規模:マグニチュード5.5 ユラユラと長く揺れる地震。 茨城県の方では、震度4ぐらいの揺れだったそうだが、豊島区はそれほど大したことはなかった。 午後。 とても退屈な作業。 夕方。 東京MX(東京のローカル放送のこと)で「未来警察ウラシマン」をやっていたので、観る。 バブルまっただ中の1983年の作品。 登場人物が、自分の行動の結果は「うまくいく」となんとなく感じているという雰囲気が、バブル時代。 夜。 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を観る。 もともとのテレビ番組「新世紀エヴァンゲリオン」の放映は1995〜1996年のバブル崩壊直後。 基本的に「父と子」の物語。 子が父に求めるのは「褒めてもらうこと」。 しかし、この父にそんなカードはハナからない。 彼にとって子供は「完璧に自分の言う通りになるべきもの」なので、子供がどんなに言う通りにしようと頑張っても、それ が「完璧じゃない」と、不快に感じる。 もっと言う通りにならないと、切り捨てようとする。 つまり、この父の子に対する感情は「不快な奴」か「いらない奴」のどちらかなのだ。 その父に対して、子は「いらない奴」にならないために命賭けの努力をする。 「そんなのはもう嫌だ」と言うと、親切そうな他人が「お父さんから逃げちゃダメ」と、素敵なアドバイスをしてくれたりもする。 逃げれば「いらない子供(=生まれて来る価値のなかった人間)」になり、逃げなければ求めていたものが得られないとい う結果(=絶望)が待っている。 「逃げちゃダメだ」という言葉は、確か流行語になった。 バブルが崩壊して、自分の生き方に自身を持てなくなった大人が、子供なんかに構っていられなくなった時代の作品。 高度成長期のアニメに出て来る大人が「頑張れば、その先に成功が待っている」と子供に教えているのに対し、この時代の アニメでは「頑張れ、その先にあるのはたぶん成功じゃないだろうけれど」と、身も蓋もないのだ。 ……2時間見終わったが、楽しい気持ちにはならなかったな。 図らずも、バブル期とバブル崩壊後のアニメを見比べることになった日。 寝る前にニュースを見たら、「日本直販」の総通が大阪地裁に民事再生法の適用を申請だって。 「高枝切りばさみ」が売れなくなったのか?! 寝る。
2012年11月8日(木)
晴天。 空気が乾燥しているというようなことを天気予報で言っている。 本当に、一昨日のものすごい霧はいったい何だったのか? 体調は、咽が軽く痛いだけだが、だるさが残っているのでリポビタンDを飲んでみるが、あまり効かない。 昼。 本日の「CSI:NY」は、「33分探偵」をシリアスにやったようなノリ。 犯人が自首して来て、動機も凶器もちゃんと揃っているのに、別の犯人がいる可能性を疑って捜査を行うCSIメンバー。 やがて捜査線上に浮かび出す幻のシリアルキラー。 ついに突き止められた全ての謎の原因は、工場の流れ作業で働く工員のひとりがやった些細な手抜き。 世界を動かしているのは、名もなき人間たちだという話をしたいのかな? 午後。 大変地味な作業。 途中で嫌気が差して来た。 夕方。 「銀魂」のより抜き再放送をやっていた、禁煙の話。 (関係ないが、来月行われる都知事選の候補者のひとりである松沢成文氏は、神奈川県知事時代に日本初の「受動喫煙防止条例」を制定した人である) 非喫煙者によって喫煙者が追いつめられていく描写が非常に「イジメ」っぽくて笑う。 このより抜き再放送、どのエピソードをいつ放映するのかって、誰が決めているのだろうなあ? ちなみに、松沢候補の現在の所属は「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」だそうだ。 もうひとりの立候補表明者は、スマイルダンスで有名なマック赤坂氏か……。 さあ、東京都民として、真剣に都知事を選ぶぞ! ところで今回、東国原氏は立候補しないのだろうか (べ、別に「吉本興行vsたけし軍団」とか期待してるわけじゃなんだからねっ!) 夜。 中国共産党の党大会のニュース。 「クローズアップ現代」で、最近中国で活発になって来た「毛沢東への回帰」の動きについて扱っていた。 ゲストは防衛大学校校長の国分良成氏。 国分氏の専攻は、現代中国政治(中国共産党問題研究家)だそうだ。 毛沢東というのは、言うまでもなく中華人民共和国を建国した人。 中国の社会主義化を推進した人物である。 ものすごく大雑把に言うと、こんな流れ。 戦前の格差社会 → 下層階級に不満が広がる → 毛沢東の共産主義革命 → 搶ャ平の改革開放路線 → 現在 で、現在は改革開放による経済発展の弊害で、中国に再び格差が生まれている。 それで、毛沢東への回帰という動きが出て来たようなのだが、国分さんは、それですぐに現代の中国が社会主義国家を目指 すかと言うと、そうはならないだろうと言っていた。 私もそう思う。 毛沢東の時代と今とでは、周囲の世界情勢が違う。 ただ、今も人気の高い毛沢東を旗印に掲げて行動を起こそうという動きなら、あるかも知れないね。 寝る。
2012年11月7日(水)
青空が広がる良い天気。 昨夜の霧は何だったんだ? 御近所のニュース。 日経新聞の記事によれば、前神奈川県知事の松沢成文氏が、都知事選に〈立候補する方向で調整を進めている〉らしい。 この松沢さんという人、前回の都知事選で石原さんの後継者として立候補する予定だったのが、公示の直前になって、石原 さんに「やっぱオレが出るわ、オマエはやめろ」みたいなことを言われて出馬を取りやめた可哀想な人。 それはさておき…… つまり目下の立候補予定者は、マック赤坂氏と松沢成文氏の2人なのか? 東京都民としては、どの候補者が東京都をより良くしてくれるのかをよく考えて都知事を選ばなくてはならない。 (ところで、外山恒一氏は、今回は立候補しないのだろうか?) 午後。 アメリカの大統領選では、オバマ大統領の再選が決まったらしい。 まあ、現職だからね。 ちなみに、負けたロムニーさんの主張は「小さな政府」だった。 税金を減らして、その代わり社会保障も減らすというのが、小さな政府。 税金は増やすが、その代わり社会保障は増やすというのが、大きな政府。 不況で自分の経済力に自身を持てない国民が増えている時に「小さな政府」というのはウケなかったということかな。 夕方。 大山の喫茶店へ。 人に渡す物があって出かけたのだが、先方が仕事の都合で1時間ほど遅れ、どうせならと一緒に夕食を食べることに。 「会社の同僚が妙に親しげにして来るのだが、もしも相手が同性愛者だったらどうしよう?」 などという相談を受ける。 いまどきの会社は、人間関係も複雑らしい。 焼酎を飲みつつ結局閉店までそこにいたので、終バスを逃す。 歩いて帰ろうとしたら、寒さのせいか熊野町交差点(地下を走る道路と地上を走る道路と高架上を走る道路とが入り組んで いるあの辺)付近で足がつった。 片足を引きずって帰宅。 風呂桶に直行してお湯で脚を温めたら治ったので、寝る。
2012年11月6日(火)
天気が悪い。 湿った空気が冷たくて、あまり気持ちが良いとは言えない朝。 午前中のイロイロが一段落したので、ひと休み。 「CSI:NY」を観る。 ミステリー・ドラマ。 犯人は、飲食店の注文処理用コンピューターをハッキングし、ターゲットである客に禁忌食物を食べさせることで殺害。 具体的に言うと、ピーナッツ・アレルギーの客の「ピーナッツ抜き」という注文を「ピーナッツ増量」と書き換えた。 ふと、既視感を感じたのだが、これって1990年代に発表されたロバート・J・ソウヤーのSFと基本的に同じアイデア だよな? (ネタバレになるので、作品のタイトル等の詳細は伏せるが) あっちはSF、こっちはミステリー。 SFのアイデアだったものが、20年足らずのうちにミステリーのトリックとして使われるようになったのか。 ドラマのテーマはアメリカの医療保険制度の不備の問題。 私はアメリカに住んだ事がないのでよく分からないのだが、向こうじゃ患者に金がなくなると、治療をそこで打ち切ってし まうのか? で、治療を打ち切られた患者が、自分の治療打ち切りに関わった関係者を次々に殺害……。 この瀕死の患者がコンピューターをハッキングして連続殺人というネタ、実はむかし私も書いたことがある。 「オムニ」で最終選考にまで残ったのだが、あの雑誌、そのあとしばらくして休刊になっちゃったんだよね。(笑) (旺文社には、もうちょっと頑張って貰いたかったよなあ) それはともかく…… 調べたら、このドラマがアメリカ国内で放映されたのが、2009年の9月。 アメリカの医療保険制度改革法案が下院で可決されたのが2010年3月。 アメリカのテレビ・ドラマが実にタイムリーに時事問題を扱っているのが分かる。 ちなみに下院での得票数は、 賛成:219 反対:212 と、かなり微妙。 そう考えると医療保険制度の不備への不満を犯罪に訴えた犯人に主人公が言う「議員に言え」のセリフが重い意味を持って 来る。 まさにこのドラマ放映時に、視聴者(有権者)が「議員に言う」ということが、法案の成立を左右していたわけだから。 7票ぐらいの差なら、ドラマの影響で本当に動いたのかも知れない。(なにしろ高視聴率ドラマ) 午後。 ゴドウィン♪ (^^; 夕方。 吹き矢の講習へ。 雨は止んでいるのだが、空気が湿っぽくて歩いていると服がじわりと湿って来る。 吹き矢は、矢を1本、的を1個壊したところで(注:普通は壊さない)、軽くめまいがして来たので止める。 私1人が早退するつもりだったのだが「私も」私も」と便乗する人がいて、教室そのものが今日は早めに解散してしまう。 外に出ると霧。 内陸である池袋には珍しい濃霧で、映画「霧」を思い出してしまう。 帰宅。 風呂に入って、寝る。
2012年11月5日(月)
朝刊。 〈匿名化技術ジレンマ〉〈遠隔操作事件 捜査阻む〉 という記事が載っていた。 例の遠隔操作で他人のパソコンを操作して、警察にわざと誤認逮捕をさせたという事件の関連記事。 犯行には「Tor(The onion router)」という仕組みが使われており、これが捜査を難しくしているという話。 この「Tor」中東の民主化運動「アラブの春」で民衆側が政府の弾圧から逃れるために使用されたものなのだそうだ。 要するに「Tor」とは、良くも悪くも「反国家権力側」にとって便利なツールなのだな。 で、 〈(このソフトを頒布している)サイトの広報窓口に犯罪利用についての見解を求めると「馬も車も電話も犯罪に使われて いる。技術を悪用するのは人間」と返信メールが届いた〉 のだとか。 (どうでもいいが記事のここの辺りの文章には、記者のこのサイトに対するそこはかとない反感を感じたぞ) さて、警察は「Torが使われている。これで発信元を特定できたらノーベル賞ものだよ」とか言っているそうだが、だか らと言って犯人は、調子こいて「もう1度やろう」とか絶対に考えないように。 冤罪で捕まっちゃった人は、かなりひどい目に遭っているのだから、もうやめようね。 犯罪は、1度もやらないのがいい。 1度やってしまったのなら、2度目はやらない方がいい。 頭の良い犯人なら、そんなことはもう分かっていると思うが。 午後。 今日は風邪薬を飲んで暖かくして寝ていることにする。 夕方。 気持ちよく寝ていたら、1号くんからの電話で起こされる。 駅前にいるとか言うので、 (そう言えば、風邪薬がもうなかったな) と、家を出るが、熱のせいでボーッとしていたのか間違って養老乃瀧に入り、1号くんと2人で牡蠣鍋をつついてしまう。 しばらくして2号くんもやって来て、 「『究極超人あ〜る』第73話の載っている『ビッグコミック・スピリッツ』を買った」 と言うので、取り上げて読む。 「究極超人あ〜る」の続きというより「究極戦隊コウガマン」の続きかな? (……ということは、これはあ〜るの夢の中の話か?) 柳校長や毒島さんがちゃんと出ていて、 (そういえば、このキャラのモデルだった春風亭柳昇さんも天本英世さんもすでに鬼籍に入られているのだよなあ) などとしみじみしたりする。 「練馬区全土に一大ロケまで敢行した」 とセリフにあるように、練馬駅前、大泉学園OZ、ユナイテッドシネマとしまえん「練馬区役所」等々の練馬区内の風景が 作中、写実的に描かれ…… 「それがどーした!」 としか言えないような、まさに「究極超人あ〜る」の世界であり、本編「あ〜る」の最終回で行方が分からなくなったメカ ナリハラのその後も出て来るなど、よく読むと実に正当な続編。 いま調べたら、この作品の連載が終了したのは1987年。 25年も前なのだ。 また、しみじみしてしまう。 この企画、東日本大震災の復興のためのチャリティー企画で、いわゆる懐かしのヒーローをテーマにした漫画を複数の漫画 家が描いて、それらをまとめた単行本の売り上げを復興支援のために寄付するという主旨らしい。 単行本化は来年3月の予定なのだとか、私は買おうかなとか思っている。 ……牡蠣鍋は美味しかった。 体が温まったので、家に帰って、寝る。
2012年11月4日(日)
いま風邪をひいている私の知り合い全員が言っていることだが、 「今回の風邪は長引いてたちが悪い!」 ……というわけで、私の風邪もなかなか治らない。 午前中にティッシュを1箱カラにし、昼には高熱で動けない状態に。 でも、今日の乱学講座は「ヒッグス粒子」。 これはぜひとも聴きに行きたいのでエスタック・イブを飲む。 強い薬みたいなので、あまり飲みたくないのだが(風邪薬って、副作用一覧を見ると、スティーブンス・ジョンソン症候群と か、間質性肺炎とか、再生不良性貧血とか、けっこう怖い病名が並んでいるよね)効果も劇的。 30分で立ち上がって歩けるほどになる。 ただ、頭はボーッとしている。 駅前の写真屋に行こうとして間違って隣の携帯電話屋に入り、30秒間ほど気づかなかったぐらいだ。 なぜ写真屋に行ったのかと言うと、先日写真の現像を頼んだ写真屋から「出来た写真を1枚渡し忘れていた」という電話が あったから。 (つまり写真屋もボーッとしていた) 地下鉄で出かけようとしたら、今日は有楽町線が工事で一部区間使えないとかで、面倒臭そうなことになっていた。 埼京線で新宿へ行く事にして、そこから京王線、明治大学前で井の頭線に乗り換える。 早めに着いてロビーで予習をしておこうと思っていたのだが、ボーッとしていて本を広げても頭に入らない。 講座のタイトルは、ヒッグスと素粒子物理周辺のあれこれ。 講師は、サイエンスライターの鹿野司氏。 頭の調子が非常に悪いので、面白そうな話なのに内容の半分ぐらいしか脳に染みて来ない。 鹿野さん執筆予定の『サはサイエンスのサ 2』に、同じ内容を載せる予定だと言うので、出たらその本を買おう。 「ラグランジアン」というものの存在が面白かったな。 物理学者がラグランジアンを使うのって、メカ音痴がカーナビを使うみたいなものなのかな? とりあえず、これで見るとこの辺に郵便局があるはず……的な? 真空の相転移。 信号のタイミングが変わって、いままで毎回スルーで意識していなかった信号に引っかかる……的な? 素粒子に質量さえなければ、計算が合うんだけど。 じゃあ、素粒子には質量がないことにしよう。 でも、現実にはあるから〈何か〉のせいで「質量がある感じ」になっているってのはどう? で、その〈何か〉がヒッグス粒子。 そんな説明だった気がするが、分からないので脳の中でシミュレーション。 スターが人混みを歩いている。 スターはスリムなはずなのに、上から人混みを見たら、なんか「デブが歩いている」みたいに見える。 よく見たら、スターの周りにファンが群がって塊になってた。 このファンがヒッグス粒子? (脳味噌が熱でショートしていて、よく分からない) 講座終了後、中華料理屋で食事。 熱燗が欲しかったのだが、メニューにないのでイモ焼酎をお湯割りにしてもらって飲む。 焼酎を飲んだついでに、翻訳サークルの代表者に、 「お前の訳文は全部ダメだ。直せ!」 と言って絡む。 さらにH田さんに、 「人手が足りないので、一緒に翻訳をやらないか?」 と、誘ったら、なんか翻訳にはトラウマがあるっぽいことを言われて断られる。 「子供の頃に鎖につながれている翻訳をからかったら、足首に噛み付かれて古傷が痛む」 のだとか。 よく分からないが、翻訳は舐めてかかると危険らしい。 山手線で帰宅。 寝る。
2012年11月3日(土)
昨日無理したのがいけなかったのか、風邪がぶりかえしてしまった。 大人しく部屋で本を読んで過ごす。 (「文化の日」だから文化的に) 『陰陽師 瀧夜叉姫(上・下)』(夢枕獏 文芸春秋) 平将門が妖怪に変じて都を脅かすという話。 日本では昔から権力者に歯向かった者はバケモノということにされる。 「タタリ神」になるわけだ。 天草四郎の「奇跡」も一部は手品か何からしいが、彼を「バケモノ」と謗るための作り話がかなり作られたらしい。 ただ四郎の場合、キリスト教に「偉い聖人は奇跡を起こす」という話があったために、明治になって再輸入されたキリスト 教的価値観によって「バケモノの証拠」が「聖人の証拠」に変わってしまった。 つまり悪口のつもりで言ったことが「天草四郎が偉かった証拠」として語られることになったわけだ。 社会の価値観の変化が同じ物の受け取り方を変化させた例として『フランダースの犬』という物語がある。 この話が書かれたのは19世紀のヨーロッパで、当時のキリスト教的価値観では「人間にとって最も大きな幸福とは天国へ 行き永遠の命を得ること」だった。 だから『フランダースの犬』のストーリーは「正直な良い子だったネロ少年は天国へ行って幸せになりました。メデタシ、 メデタシ」。 その後、20世紀になってヨーロッパのキリスト教社会における「幸せ」のイメージが変化した。 医療技術の発達によって、若年者の死が比較的逃れ易いものになり若者の不条理な死を受け入れさせるための「死んで天国 へ行って幸せ」コースへの魅力が薄れてしまった。 「幸せになるのなら、生きているうちになった方が良い」という風に価値観が変化した。 そこで、『フランダースの犬』にもオリジナルの主旨を汲む形で「正直な良い子だったネロ少年は生きているうちに幸せに なりました。メデタシ、メデタシ」というバージョンが作られることとなった。 ここで面白かったのは、そもそも「天国へ行って幸せ」というキリスト教的価値観が薄い日本の場合。 日本にこの話が入って来たのは明治時代らしいが、その後も何度が翻訳されている。 人気が高かったようだ。 明治の文明開化によって、生活がどんどん豊かになって行く日本人。 その日本人に、この物語は「外国の貧乏な少年が不幸になる話」として受け入れられたのだと思う。 「ネロに比べて俺たちは本当に幸せだよね」と、豊かな自分の幸福を噛みしめるのにちょうどいい物語だったのではなかろうか? 戦後になって、この物語は日本でアニメ作品として大変な人気を集めるが、その放映時期は1975年。 高度成長のまっただ中である。 やっぱり日本人が「俺たちは幸せ」だと感じていた時代だったわけだ。 そんなわけでか、日本では「ネロが生きているうちに幸せになった」バージョンは受け入れられなかった。 外国で作られた映画「フランダースの犬(ネロが生きているバージョン)」は、日本公開版では「ネロが死ぬバージョン」 になっている。 その方が、日本人にとって「観ていて気持ちイイ」話だったのだろう。 さて…… 2011年の7月〜9月に、日本で「それでも、生きてゆく」というドラマが放映された。 タイトルから推測できる通り、殺人事件の被害者と加害者の家族のその後を描いた、それはそれは暗い物語。 このドラマの中で、この『フランダースの犬』がモチーフとして使用されているのだ。 「不幸な境遇の主人公が、どんなに努力しても幸せになれない物語」として。 2011年の夏の日本人は、長引く不況に地震の被害が重なり、節電のために薄暗くなった街の中で暮らしていた。 「俺たちは不幸」だったのだ。 そのドラマの中で、『フランダースの犬』は、非常にネガティヴな扱われ方をしている。 (「それでも、生きてゆく」は、不幸な少年が『フランダースの犬』の物語に触れ、努力しても報われることはないのだと 絶望を深め……という話) これって、日本人が幸せだった時には「気持ちイイ話」だった『フランダースの犬』が、日本人が不幸になったら「不快な 話」に変わってしまったということなんじゃなかろうか? 昔のイギリスの小説なんかを読んでいると、金持ちの奥様が貧しい人々のためにボランティアをやる話がよく出て来る。 あれはひょっとして、幸せな奥様にとって貧しい不幸な人を見るのが気持ちイイことだったからではないだろうか? 逆に考えると、貧しく不幸な人を不快に感じるのは、その人自身が不幸だということか? (これ、心理テストに使えないかな?) 例えば、 あなたは「貧乏な人」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか? 1)「いい人。欲のない人。貧しくても心のきれいな人」などのポジティヴなイメージ。 2)「悪い人。怠け者。不正受給をしているんじゃないか?」などのネガティヴなイメージ。 真っ先に心に浮かんだ方を答えて下さい。 とか。 ……などと、微熱で空転する脳味噌をアホな考えが流れて行く。 午後。 ゴドウィンの翻訳の直し。 お互いに他人の訳した訳文を読んで変なところを見つけ出すのだが、正直、素人の書いた文章を読むのは苦行。 (お互い様だから文句は言えないが) カルチャー・スクールの文章講座の先生って、偉かったのだな。 ……熱が出て来た。 寝る。
2012年11月2日(金)
午前中。 なんやかんやあって池袋の街に出たついでにジュンク堂へ。 『オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より』(岡田斗司夫 FREEex 幻冬舎新書)を買う。 「朝日新聞」で悩み相談コーナーの回答を担当している著者が、回答者はどのようにしてその回答に辿り着いたのかという 思考過程を解説している本。 思考方法のテキストとして面白い。 たとえば、あるシングルマザーだという相談者。 自分は幼児期に虐待を受け、就職したらセクハラを受けて退社する羽目に、7歳の息子は勉強嫌いで、子供の父親は浮気し た挙げ句に全財産を持って失踪、住んでいるマンションも追い出されそうになっている……等々のさまざまな悩みを抱えて いる。 「どうすればいいのかわかりません」 この相談に対する岡田さんの回答を崎田がざっくり要約すると…… 幼児期の虐待やセクハラは、過去の事。 7歳の子供が勉強嫌いなのは当たり前。 失踪した子供の父親も、いまさらどうしようもない。 問題を「住む家がなくなる」という1点に絞って、役所の福祉課に相談して解決しましょう。 これを岡田さんは「解決可能な悩みだけにフォーカスを合わせる」と書いている。 なるほど。 昼。 「福しん」でラーメンを食べて帰宅。 ニュースを見たら、沖縄で米兵が深夜に個人宅に侵入し、13歳の少年を殴って1週間のけがを負わせたそうだ。 「道を歩いていて襲われた人は、襲われるような時間帯に道を歩く方が悪い」という意見の人がいるそうだが「自宅にいて 襲われた人は、襲われるような戸締まりの悪い家にいる方が悪い」になるのだろうか? ところでこの米兵、「少年を殴って」いったい何をするつもりだったのだろう? 夜。 来年のSF大会関係で飲み会。 「崎田さんて、もしかして真面目な人?」 と、聞かれる。 私は真面目だぞ。 昔から真面目だ。 何を言っているんだ、今さら??? 新橋で飲んで山手線に乗ったまでは良いが、目が覚めたら恵比寿。 池袋行きの最終で戻って帰宅したのだが、危ないところだった。 まさか恵比寿まで寝過ごすとは思わなかったな。 寒いので、毛布を被って寝よう。
2012年11月1日(木)
朝。 予約抽選会。 来年から抽選方法がネットを使ったものに変わるとかいうことで、その説明を受けたのだが、説明している係員が、 「私はコンピューターに詳しくなくて」 とか言っている。 ありがちなことだ。 抽選が比較的早く終わったので、買い物をして帰りがてら1号くんをお茶に誘う。 ドトールでコーヒー。 「風邪で体調が悪い」 と、1号くん。 私もだ。 ここのところ、周囲の人間が軒並み風邪だと言っている。 帰宅。 テレビをぼーっと観る。 スパイ・アクションもののテレビドラマで、金髪美女が活躍してドンパチやっている。 (よく分からんが、CIAの女性幹部って職場であんなに肌を露出しているものなのか?) ゴドウィンの翻訳。 他の人の訳文のチェック。 微熱のせいで体がだるい。 横になってみるが、だるさは消えない。 今年の風邪は、長引くようだ。 ネットでニュースをざっと読む。 石原さんが新党を作って衆議院選に出るという話で、他の党が困っているらしい。 民主党は日和見連中が「よらば大樹」と逃げ出し、自民党では「安倍さんとキャラが被る」と慌てているとのこと。 民主党は、これ以上、議員が逃げたら過半数割れしてしまうし、自民党は「勇ましい事を言うキャラ」の安倍さんの人気で 次の選挙で票を取る予定だったのだろうから、これは大迷惑な話だろう。 (でも、どっちも国民の利益には直接関係ないのだよな) 夜。 ゴドウィン。 チェックした分だけメールで送って、寝る。 2012年10月分へ 目次へ
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