NHK島根県のニュース 松江放送局
県に求める条例の原案示す
原子力発電のあり方などエネルギー政策の基本方針を県の条例で定めることを求めている島根県内の市民団体などで作る連絡会が11日、松江市で総会を開き、条例の原案が示されました。
松江市で開かれた、県内の市民団体などで作る「島根原発・エネルギー問題県民連絡会」の総会には、メンバーらおよそ130人が出席しました。
この中で、呼びかけ人の島根大学の元学長、北川泉さんが「東京電力、福島第一原子力発電所の事故は、いまだに終息していない。こうした事故を教訓に、エネルギー政策のあり方について県民の意見を取り入れながら県に対して条例の制定を求めていきたい」と連絡会を結成した趣旨を説明しました。このあと、条例案の原案をとりまとめたうちの1人の岡崎由美子弁護士が、概要を説明しました。
原案では、再生可能エネルギーを普及させるために、エネルギー政策の基本計画を策定することが県の責務として明記されているほか、基本計画の策定にあたっては、知事の諮問機関として審議会を設置し、市民団体の代表者も委員として参加することなどが盛り込まれています。
連絡会では、ことし7月末からの2か月間に、県に対して直接請求ができる県内の有権者の50分の1にあたるおよそ1万2000人分を上回る数を目標に署名活動を行うことにしています。
連絡会で事務局を務める島根大学の上園昌武教授は「再生可能エネルギーの普及によって地域経済の活性化や雇用の確保が期待できる。ことし6月までには条例案をまとめたい」と話していました。
02月11日 19時34分
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