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福島原発、ひしめく汚染水タンク 3キロ圏内上空

上空1500メートル付近から見た福島第1原発。右上は1号機から4号機の原子炉建屋。敷地内(左下)には汚染水の入った円筒形のタンクが所狭しと並べられている=10日

 東京電力福島第1原発事故から間もなく2年となるのを前に、原発上空の飛行禁止区域が緩和されたことを受け、ヘリコプターで上空1500メートル付近から敷地内の様子を撮影した。汚染水が入ったタンクが所狭しと立ち並び、4号機原子炉建屋では組み立て途中の燃料取り出し設備も確認できた。
 原発3キロ圏内の上空はこれまで飛行が禁止されていたが、6日に約1500メートルより高い空域は解除された。
 1〜3号機では今も水を循環させて冷却を続けているが、毎日大量の地下水が入り込むため汚染水が増加している。東電はタンクの増設でしのいでいるが、1〜4号機の西側の区域ではタンクが林立、空きスペースはほとんどないようだった。4号機周辺はがれきやひしゃげた鉄骨が散乱したまま。11月からプール内の燃料を取り出す予定で、建屋脇には取り出し設備の土台部分が設置されていた。
 原発南約3キロの上空500メートル付近のヘリ内で毎時約2.5マイクロシーベルトの放射線量が測定されたが、3キロ圏内の上空1500メートルでは、ほとんど測定されなかった。


2013年02月11日月曜日


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