岩盤ずれ動いた場所 初めて直接確認2月10日 18時57分
おととし3月の巨大地震の震源域を独立行政法人海洋研究開発機構が掘削して調査をしたところ、地下の岩盤にかかる力が変化している場所を確認しました。研究グループは、巨大地震でずれ動いた場所を初めて直接確認できたとして、今後、大津波を引き起こしたメカニズムを詳しく調べることにしています。
三陸沖の日本海溝周辺では「太平洋プレート」と呼ばれる海側の岩盤が陸側の岩盤の下に沈み込んでいて、おととし3月の巨大地震は、岩盤と岩盤が大きくずれ動いて発生し、各地に大津波をもたらしました。
独立行政法人海洋研究開発機構は、岩盤がどのようにずれ動いたのかを解明するため、去年4月、探査船「ちきゅう」を使って、海面からおよそ7000メートル下にある海底に穴を掘って、震源域の岩盤や周辺の状態を調査しました。この付近では、通常、太平洋プレートが南東から北西に向かって沈み込んでいるため、岩盤には東側から押す力がかかってひずみがたまっていると考えられています。
調査の結果、海底の下700メートルから800メートル付近で、ひずみがなくなった状態になっているところが見つかりました。岩盤にかかる力が地震の前と変化していることから、研究グループはおととし3月の巨大地震でずれ動いた場所を初めて直接確認できたとしています。
今回調査が行われたのは、大津波を引き起こした場所で、研究グループは海底の下の構造の一部が分かったことで、南海トラフでも同じようなメカニズムで大津波を引き起こす可能性があるとしています。
研究グループの林為人技術研究主幹は「南海トラフで地震が起きたときに同じように大津波を引き起こす可能性があるので、今後、メカニズムをさらに詳しく調べたい」と話しています。
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