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プロローグ
俺は、小野寺 将恩(しょううん)。ごく普通の、どこにでもいる男子高校生。
祖父が韓国人であることと、ちょっとした予知能力があることを除いては。
もちろん、このことは誰にも秘密だ。 まだ誰にも悟られていない…、はずである。

キーンコーンカーンコーン
昼休みの始まりを告げるチャイムが鳴った。
ふぅ、これでやっとキムチが食える。
俺が弁当を持ってトイレに行こうとしたところで、
「おーい、チョン!」
呼びかけてきたのは、俺のクラスメイト。
「おい、チョンって呼ぶのやめろって言ってるだろ。ってかチョンってどういう意味だ?
 この間じいちゃんに聞いたら、すごい剣幕で張り倒されたぞ?」
「…、どうでもいいだろ。それより、涼宮がお前のこと探してたぜ」
「涼宮って、SGI団の、涼宮ハルビン?」
SGI団とは、涼宮ハルビンが結成した組織で、涼宮が集めた奇人変人の集団だ。
正式名称は「とにかくスゴイ人を集める団」。スゴイをとってSGI団だそうだ。
「ああ。まあお前なら素質は十分だな。SGI団の部室で待ってるらしいから、早くいけよ。」
ったく、人の飯を邪魔しやがって。そう思いながらも、俺はしぶしぶSGI団の部室に向かった。


ガラガラガラー
「涼宮いるかー?」
おっ、いたいた、校内でケータイいじくってるよ…、って
「それ俺のケータイじゃねーか!なんで持ってるんだ!」
「なんでってwww廊下に落ちてたのよwww
 それよりwwwあんたお母さんのことママって呼んでるのwww?
糞ワロタwwwガキかよwww」
「死ね」
俺がケータイをぶんどろうとしたとき、
「ところで、このメールはどういう意味?」
なんだ?3年も前のメール?そう思ってみてみると…
From:ママ
件名:ごめんなさい
本文:あなたが日本人じゃないこと、黙っていてごめんなさい。
   そうです。確かにあなたは韓国人です。
   でも、ママもパパもおじいちゃんも、みんな韓国人なんです。
   気にする必要はありません。だから、おうちに戻ってきてください。

「あんたってwww、在日韓国人だったのwww?」


その瞬間、俺はキレた。
秘密を知られたからには、殺すしかない。
俺は懐から刃渡り9cmの伝家の宝刀を取り出し、ハルビンを突き刺しにかかる。
「まさか、着脱可能タイプなの? なるほど、これが近親相姦の末に生まれた、
遺伝子を残すうえで最も適したタイプ、というわけね…。」
いまさら気づいたって遅い。俺を怒らせた罪、体で支払ってもらうぜ。
そして、俺の宝刀は、彼女を貫いた。悲鳴が上がり、血がほとばしり、俺の視界が真っ赤に染まる…。

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