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「猪形土製品」を商標・意匠登録
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弘前市が平面と立体のデザインを商標・意匠登録した「猪形土製品」(弘前市教育委員会提供) |
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弘前市は、同市の十腰内(2)遺跡から出土した国の重要文化財「猪形土製品」を商標登録・意匠登録した。特定業者が申請し、使用が制限されるのを防ぐ一方で、商品に活用しやすくすることで縄文文化のPRを図る狙いがある。また、愛称は「いのっち」に決めた。
登録したのは、猪形土製品の平面と立体のデザイン。昨年1月に出願し、12月21日までに商標登録1件と意匠登録3件が順次認められた。市側は名刺、Tシャツ、ハンカチ、菓子、キーホルダー、縫いぐるみ、フィギュアなどへの利用を想定している。
商標・意匠の使用は無料。事業者らからの使用申請を受け、市側が是非を判断する。
猪形土製品は1960年に出土し、2011年6月に国の重要文化財に指定された。写実的なイノシシの造形と胴体に刻まれた精緻な幾何学模様が特徴。「いのっち」は、同遺跡に近い裾野中で2004年に名付けられた愛称を使った。
文化財を商標・意匠登録したのは同市では初めて。県内では、八戸市が風張1遺跡(同市)から出土した国宝「合掌土偶」を商標登録した例がある。
6日に開いた定例記者会見で葛西憲之市長は「多くの市民、事業者に夢のある商品・デザインを考えてもらい、地域経済活性化のために活用してもらいたい」と述べた。市教委は来年度レプリカを製作し、小中学校の歴史教育に活用することを検討している。
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