富士通
2013年2月10日(日) 東奥日報 ニュース



■ 核分裂性プルトニウム 今後3年で5トンに

−PR−


 日本原燃は六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場(試運転中)で、2013年度からの3年間にプルトニウムとウランを混ぜた酸化物(MOX)の粉末を約16.3トン製造する計画を立て、9日までに原子力規制委員会に提出した。粉末には核兵器の材料にもなる核分裂性プルトニウム約5トンも含まれる。余剰プルトニウムに対する国際社会の批判は厳しい。日本は既に約29.6トン保有している上、消費が進まず増える可能性が高いため、批判がさらに強まりそうだ。

核燃・むつ小川原の関連記事を見る  

 再処理工場の完成は今年10月を目指しているが、運転開始はずれ込む可能性がある。運転には規制委が策定する再処理工場の新安全基準に適合するか確認が必要で、基準策定は12月になる見込みのため、製造計画の遅れも予想される。

 計画は処理量を徐々に増やすという従来方針を踏襲した内容で、13年度はMOX粉末を約2トン、14年度は約5.7トン、15年度は約8.6トン製造し、合計は約16.3トン。この半分がプルトニウムで、うち約6〜7割が核分裂性で約5トンとなる。試運転で製造した分を合わせ、15年度末の粉末在庫量は約22.9トン。原燃は17年度にフル稼働状態に入りたいとしている。

 普通の原発でMOXを燃料とする「プルサーマル」で、プルトニウムを消費する予定だが、粉末から燃料を製造する工場は日本原燃が六ケ所村に建設中。完成時期は16年3月で、粉末は当面たまり続ける。プルサーマルは東京電力福島第1原発3号機を含む国内4基の原発で始まり、他に7基でも実施の予定だったが、福島事故の影響で不透明となっている。

県外限定!!「東奥日報電子版」
パソコンでその日の東奥日報がまるごと読めます
購読のご案内、申し込みはこちら >>クリック


PR ・第6回全農肉枝肉共励会「最優秀賞」の特上カルビ焼肉用700g
・【47CLUB】全国の地方新聞社厳選の商品をお取り寄せ!
・東奥日報CD縮刷版 購入はこちら

HOME
住まいナビ
三八五流通食品部
青森県神社庁
ビジネス支援チャンネル
47news
 東奥日報
ニュース速報
メール配信サービス
Web広告の申し込み