寂びれた街の十三番地

気ままに趣味に関することを書き連ねてます。 ssも…

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サヨナラノツバサ

2011.05.10

category : ss

こちらでは劇場公開が遅かったため5月2日に見に行きました。
もうネタバレでもないかもしれませんが一応感想は下にしときます。
すごくざっくりな感想ですが。

さて、ものすごく久しぶりにssをひとつ書き上げられました。
早苗さんのおはなしです。
前回の『守谷さんとこの』からの続きになります。
最後の方が少し強引な気もしますが。

SSの保存フォルダを見ると結構途中で止めてしまってるものがたくさんありましてそれもやっていこうかなと思います。

あと、最近ガンダムUCのサントラをレンタルしました。
「UNICORN」と「RX-0」オススメです。
この先は捏造、自己解釈の設定が含まれています。
それらが大丈夫な方だけどうぞ。

人物 早苗 霖之助 霊夢





























守矢さんとこの



『事実は小説より奇なり』
小さいころに聞いた諺だった。元はどこかの詩人が書いた書物にあったものだそうだ。
その言葉の意味を聞いたとき私が思ったことは

「なら、この本に出てくる人たちのように魔法を使ったり竜に乗ったりする人が本当に
いるんだ! 」

であった。
こどもにはよくあるちょっと突飛な結論への帰結だ。
その頃から私はよく小説や漫画を読むようになった。
これもまぁ、そのウェイトは大小あろうが誰しもが経験したことがあるだろうと思う。
そして成長していくにつれ現実というものを感じていくのだ。
身の回りでありそうな変わった出来事はたまたま悪い予感がして洗濯物を取り込んだら
雨が降ったとかそういうレベルのものである。
突然、神様が現れてお告げをしたり空飛ぶ船が現れたりなんて事は起こらない。
それはそういうもので現実には起こりえないと納得出来る、
それが常識を学ぶということなのだろう。

しかし私はそれが納得出来なかった、いやしたくなかったと言う方が近い。
もちろんその考えは人前で表立って表すようなことはしない。したとしても周りは冗談を
言っているのだと解釈するからである。
それが当然の反応だと言うことも理解しているし、自分の意見を他人に押し付けるという
事はしない。
それでも納得したくなかった、その理由を上手く表すことも出来ずに。
その理由をなんとなく理解したのは私が幻想郷にやってきた後のことだ。


幻想郷に来てからは驚きの連続だった。
そもそもこんなお伽話のような世界に来ること自体が驚きなのだから、その中に入って
生活するなどそりゃそうだと理解してもらいたい。
昔読んだ不思議の国のアリスが感覚的に近いだろうか。それにこの幻想郷にはアリスと
いう魔女もいるくらいだし。
この世界には私がいた世界……こちらではだいたい外の世界というらしい、にはない
モノ、コトばかりだった。
人間単体で空を飛べる、妖怪がある意味人間と共存している、などである。
幻想郷に来てから空を飛んだ時の事は今でもよく憶えている。
木々の最頂部を超え地面に立っているだけでは見えない幻想郷を見渡すことができる
スカイダイビングやハングライダーを嬉々として行う人達の心情が分かるようなきがした。
そして私、私達が幻想郷へ来た目的を遂行しようとした過程で出会った、幻想郷の人々。
その中でも博麗神社の巫女霊夢や普通の魔法使い魔理沙達との出会いは私の中では大きな
意味を持った。
その出会いは弾幕勝負だったがその後、交流を深めていくにつれ幻想郷というモノに
慣れていった。


俗に異変と称される様々な事件に首をつっこみ解決?へ導いたり、掻き回したりした。
その後行われる宴会にも参加した。別に異変解決後だけでなくその季節の行事や雰囲気
で行われる事もあるが前者の方が盛大に行われるというだけである。
宝船騒ぎ、聖白蓮という魔法使いとその部下達が起こした異変が解決した後の宴会では
確か酒を飲み過ぎた結果、酔いつぶれてしまった。
そもそも外の世界では20歳以下の飲酒は禁じられている。
その為、酒への耐性を付けるなどは出来なかった。無論、一滴も飲んだことがないという
訳でもないが、それにしたってあの時は飲み過ぎ、飲まされすぎだった。
宴会の記憶はお腹がいっぱいになってきたあたりで無くなっていて目覚めたら布団の中だった。
そして起きた後、少々他人へ迷惑をかけていた事を聞いた。
諏訪子様は

「相手もそんなに気にしてなかったから一応お礼だけはちゃんとしてくれば大丈夫だと
思うよ。あっお礼より何か買ってくれた方がいいって言ってたっけ。」

と言っていたので一応……私がこの様に言うと良くないがお礼を言いに行くことにした。
その道中私はその人がどんな人なのか想像していた。あの宴会に来るぐらいなのだから
もしかしたら妖怪かもしれない。
しかし霊夢さんや魔理沙さんがよく立ち寄っているという話も聞いている。
ならば人間なのだろうか?
なんにせよ、この幻想郷の住人なのだ。私が思っているような人物像を飛び越えるような
人だろう。現に今まで出会った多くの人妖がそうだったのだ。
そう考えるとお礼を言いに行くだけなのだが少し楽しみに思えてきた。

神社がある妖怪の山から魔法の森へ飛んでいると聞いたとおり魔法の森と人里をつなぐ入り口
あたりに家を見つけた。
おそらくあそこだろう。私は飛行速度を落とし家の近くに降り立った。
空の上からも見えていたのだがこの家の周りには大小さまざまな道具がおいてあった。
中には外の世界でしか見ないものまで。

「なんでここにこんなものがあるんでしょうか。でもなんだか懐かしいです」
と家の前で一人ごちる。
数秒立ち止まっていたがすぐに本来の目的である家主への訪問を思い出す。
とりあえず気になるものは後回しにして目の前のドアを開ける。

「あの……こちらは香霖堂ですよね?」
















初めて会ったときはあまり話は出来ないまま私が外へ飛び出してしまいその日のお礼?は
お開きになってしまった。
お開きという言葉も上手く当てはまるとは思えなかったがまた来ることを約束してその日は香霖堂を後にした。
守矢神社に帰ってからは諏訪子様に今日の経緯を話し、その日の晩ご飯の用意をした。

「早苗もなんだかここの雰囲気に慣れてきたね~フフッ。」

「笑わないでくださいよ~」

「だって、人間からの信仰をもっと集めるために妖怪退治は始めたけど何もそんな時にしなくてもいいじゃない。」

「そりゃ、そうですけど……」

どうにも妖怪退治を始めてからは私は諏訪子様にこんな風に笑われる事が増えた。
諏訪子様も稽古をつけてくれたり、異変解決の手伝いもしてくれるのだが、それも半分は自分が楽しくてやっているようである。
諏訪子様は幻想郷の流儀……と言う言葉が一番近いと思うがそれが分かってきているようだ。
しかし、私自身はまだ上手く馴染めていないような気がする。その差は一体なんなのだろうか。

「ま、そんな悩むようなことじゃないでしょ。また二三日したら行くんでしょ。」

「はい。もうちょっとお店のものとか見てみたいですし。」

「そ。なら何かいいもの見つけたら教えてよ。」

「はい!」

その日の夜は昼間に香霖堂で道具を思い出しながら床に就いた。
店主、森近さんの店のカウンターにおいてあったものはポケベルだった。
外の世界ではほとんど見かけなくなっていたが幻想郷に流れ着いていたとは少々驚きだった。
確か外の世界で忘れ去られたものなどが幻想郷に流れつく事があると、霊夢さんに聞いたことがある。
ポケベルや店の外においてあったものはその一部なんだろう。
そういったものを集めて売るのが森近さんの営む職業なのだろう。
あそこには私がもう見聞きしたり触れたりすることは出来ないと思っていたものがある。
そう思うとあのお店に行くのが少し楽しみになってきた。
森近さんも会った時は少し気難しそうな感じだったが、道具の話になると柔和な表情も見せてくれた。
悪い人ではないのだろう。
次も外の世界の道具について話そうか。そんな風に考えていたら瞼がだんだん重くなっていった。










次に行った時はパソコンについて話した。
しかしポケベルの時と同じように私はパソコンに詳しいという訳でもなかった。
電気があり、電源を入れることが出来るのならまだ私にも教えることはあったのだろうけどどうにもならなかった。
それを聞いた森近さんはポケベルと同じように少し落ち込んでいたようだ。
しかしすぐに思考を切り替え、どうにかして動かせないものかと思い悩んでいた。
その時森近さんからパソコンは主から力を受けた式神が自動で作業を行ってくれるものだと力説してくれた。
私はそれは、おーえすやいんたーねっとの事を言っているのだろうと解釈し、曖昧に頷いた。
森近さんは私のその態度を肯定と受け取ったようで口元を綻ばせた。
その日は前回のようにいきなり襲ってくる妖怪もおらずパソコン以外にもいくつかの道具について話して時間を過ごした。
帰り際になって森近さんが思い出したように

「そうだ。もし気に入ったものがあればどれか買っていかないかい?」

「えっ……うーん。」

「勿論無理にとは言わない。君が欲しい物があればで構わないよ。道具の話もしてもらって無理は言えないからね。」

私としては何かひとつぐらい買ってもいいかなとは考えたが今日話した道具の中には欲しいと思えるものはなかった。
考えあぐねていると

「すまない、今日はいきなり過ぎたね。また来たときにでも外の道具以外のものを紹介しよう。購入はその時にでも。」

「えっ、は、はい。次来るときはお金もきちんと用意してきます!」

私としては何か買ってかえるつもりだったのだが森近さんは時間的なことを考えてそう言ってくれたのだと思い、言われたようにした。
それに森近さんの方からまた来て欲しいと言われたようで少し心が弾んだ。

「では、失礼します。また来ますね」

「ああ。」

短く森近さんは返し私は香霖堂を後にした。







それからはちょくちょく香霖堂を訪れるようになった。
買い物をしていく頻度自体はさほど多くはなかったがそれでも森近さんと道具の話や幻想郷の話をするのは楽しかった。
森近さんは私たちと違い弾幕勝負はしないということや、昔人里に出て霧雨道具店で働いていたこと、妖怪の山の天狗達の中で新聞大会が開かれているということ。
私は離してくれる内容に逐一反応を返した。そうすると森近さんも気分が乗ってくるのか更に色々な事を話してくれた。
途中でよく分からない理論や単語も並べられてちょっとついていくのが大変だったりもしたが楽しかった。
そういった話を聞いていると何故か外の世界でよく読んでいた小説を思い出し小さく思い出し笑いをしてしまった時もあった。
その後の森近さんの怪訝な顔もよく覚えている。

初めて香霖堂を訪れてからの回数が指で数えられないぐらいになった時、その日香霖堂に行くと店内から森近さんと誰か別の人の声がした。
聞き覚えのある声につられ、店に入るとそこには霊夢さんがいた。
思えば霊夢さんや魔理沙さんもよく香霖堂に訪れるのだった。
たまたま今まで会わなかっただけですっかりそのことが頭から抜け落ちていた。
私が入ってきたことにより中断させてしまった会話がなんなのか気にはなったがまずは二人に挨拶をすることにした。

「森近さん、霊夢さん、こんにちは。」

「やぁ、いらっしゃい。」

「こんにちは。って霖之助さん私が来た時とはえらく違う声音じゃない。」

「そうかい? それは気のせいじゃないかな。」

「だって明らかに営業用って感じじゃない。」

「その言い方は良くないな。お客様には最大限のおもてなしをと思いやっているだけだ。どこかのツケがたまったお客様と違ってね。」

「私は目処がついたら払うって言ってるじゃない。」

「霊夢、言葉は行動が伴って初めて信頼出来るものになるんだぞ。」

「それじゃ私が信頼されてないみたいじゃない。」


二人の会話は何年も一緒にいる親友同士のような感じで流れるように言葉が出ていた。
その様子を見ていると少し霊夢さんが羨ましかった。自分は二人の二三歩後ろを付いていくしかないそんな情景が浮かぶようだった。
それが表情にでていたのかはたまた私が会話に入ってこない事を不思議に思ったのか霊夢さんが

「早苗も、そこにつっ立ってないでこっちに来れば?」

と言ってくれた。その言葉に首肯で返し、店の入口から奥へ入っていった。

「そういえば、お二人は私が来る前に何か話していたみたいですが何を話していたんですか?」

気持ちを切り替え、二人に尋ねると

「霖之助さんに巫女服を新調してもらおうと思ったのよ。その相談。」

霊夢さんがそう答えてくれた。なるほど見れば所々ほつれもあり、裾も以前より高くなっている気がしないでもない。

「僕はまだ必要ないとは思うんだけれどね。まだほつれを直すだけで十分だと思うのだが、早苗はどう思う?」

「ほつれもありますし、霊夢さんの裾の丈も長くなってる……と思います」

「ほら、服を着てる本人、同じ巫女服を着てる早苗もそう言ってるじゃない。」

「ううむ。わかった。なら採寸しなおそう。準備をしてくるよ。」

森近さんも二人からそう言われしかも霊夢さんの言う理由に納得せざるを得なかったようで、折れることにしたようだ。
どうやらこれから霊夢さんの体を採寸し、また新しい巫女服を繕うようだ。
そこまで考え、私はとある言葉が頭に引っかかった。
採寸……衣服を仕立てるのに必要なからだの各部分の寸法を測る事。
正確なサイズを測るためにはからだの各部分の寸法を測る……つまりそれは
「霊夢さん!! 霊夢さんは森近さんに採寸してもらってるんですか!! 」

「いきなり大きな声出さないでよ。そうよ。じゃなきゃきっちり測れないじゃない。」

さも当たり前の事のように霊夢さんは言う。その顔には羞恥の表情は全く見られない。

「そ、それはつまり……霊夢さんは森近さんに、は、裸を……」

それ以上の言葉は自分で恥ずかしくなってきた為尻すぼみで消えていってしまった。その様子を見て霊夢はピンと来たのか

「あ、早苗も霖之助さんに採寸してもらう? そろそろ巫女装束を新しくしてもいいんじゃない?」
意地の悪い笑顔をそう言った。

「え?と 私?わたしが、霖之助さんに採寸……駄目です!駄目です!そんなこと!」
そう言っている途中から顔が熱くなっているのが自分でも分かった。

「いいじゃない。何気に霖之助さん、上手なのよ。裁縫とか。それにツケにも出来るし」

「いっ、いえ! そんな訳には! はっ! 急に急用を思い出したので今日は帰りますね!」
わたわたと手を振りながら外に向かい一目散に神社へ向かって飛んだ。
飛んでいる最中、風を浴びているはずなのに一向に冷めない顔の熱にも構わず。

































「さて準備ができ……おや、早苗はもう帰ったのか?」

「急に急用があるんですって。ああ~面白かった。早苗って変な所に真っ直ぐになるタイプよね。」

事の顛末を知らない霖之助からすると霊夢がなぜ大笑いしているかよく分からなかったが、すぐに本来の目的を済ませることにした。









ここまで読んでいただいた方に感謝を。

サヨナラノツバサ感想
ミシェル生きててよかったー!
でもアルトがー!
一瞬だけどイサムも出てたー!
しかもYF-19で!!
BDもまた買わないと。

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プロフィール

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Author:ピザ配達人
しがない大学生


ねこ好き、漫画好き、アニメ好き、スクエニ好きな輩です
基本、雑食、ノマカプ厨
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