寂びれた街の十三番地

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チーズタルト

2010.03.03

category : ss

ファミマのチーズタルトがおいしいです。
ダブルショコラタルトも美味しいですよ。
近くにあるのでついつい行ってしまうのです。
霖之助さんはそんな結構凝ったお菓子を作って渡してそうな気がします。

続きはとある場所にあげたあと、個人的に一度消したものです。
どちらかというとギャグっぽい感じです。
今作っているものとは違うものですが、まだそちらはかかりそうなので。
登場人物は先生と古道具屋さんです。
一応バレンタインものです。

自分が霖之助さんのVDものを書くとどうしても用途が用途でなくなってしまいます…









「ふう。ここでいいかい?」

「ああ。わざわざすまないな。持ってきてもらって。」

「上客の頼みとあらばこれくらい構わないよ。」

霖之助は持ってきた荷物を床に置いた。
その中身はチョークや数種類の本でそれを買ったのは人里の守護者である上白沢慧音である。
彼女は人里で寺子屋を開いておりそこでチョーク等を使っている。チョークなどはあまり幻想郷には出回らない。
その為、霖之助に店にきて頼んでいくのだ。
彼女いわく「外の世界の本には教育に使える本もたくさんある」とのことで気にいった本もその都度買ってくれる。
礼儀も分かっており、買い物もしてくれる彼女は霖之助にとって数少ない上客である。

「ここまで歩いてきて思ったんだが今日は里中がそわそわしているな。何かあるのか?」

「霖之助はこういうことにあまり興味なさそうだからな。今日は2月14日、バレンタインデーだよ」

「バレンタイン? 確か古代ローマでの女神ユノの祝日でウァレンティヌスの処刑された日だったはずだね」

「それで合ってはいるが……もう少し柔らかい言い方は浮かばなかったのか?」

「時代が進んだ後は、日頃の感謝を伝えあう日になっていったようだね」

「そうだ。まぁ、そこまでのことを知っている者は多くはないが2月14日はそういう日だとどこかの誰かが噂を広めたらしい。
 実例もあったようでそのおかげで今はこの雰囲気だというわけだ」

「人の噂も七十五日というが、この件に関しては当てはまらないようだね」

「幻想郷には人だけでなく妖怪も暮らしているからな」

そう言って二人が談笑している所にパタパタと数人の少女が通った。おそらく寺子屋の子なのだろう。
手には小さな箱が握られている。その中の一人がこちらに気づき霖之助をじっと見ていた。
物珍しいのか?と霖之助が考えているとその少女が

「あなたが、森近さんですか?」

と尋ねてきた。

「ああ。そうだが。どうかしたのか?」

「いいえ。ただ、せんせーって意外と面食いなんだな(ガツッ……いったーい。せんせーなんで叩くのー?」

「てっ、寺子屋にこんなもの持ちこんだらいけないと言っただろう!?」

「だってせんせーの机にも置いて……「だってもかかしもない!それは没収するぞ!」

「やだ! これ今日渡すんだもん!」

そういうと少女は一目散に逃げていった。慧音はそこまで追う気はなかったらしく注意だけにとどまった。

「いや、恥ずかしい所を見せてしまったな」

「そんなことはないさ。こどもはこういうイベントには参加したがるものだからね。らしいと言えばその通りさ。
 それより僕はあの子が言っためんくいという言葉が気になってね。めんは小麦等で作る麺のことだろう、慧音は麺類が好きなのか?」

「え……あ、ああ。そうなんだ、け、結構そういうのが好きでな。自分で打ったりもするんだ」

「そうだったのか。それを何故僕を見て思ったのかが気になるが……」

「そ、そんなこどもの言う事は、き、気にしなくともいいだろう?」

「いや、こどもの考えることは柔軟性や発想力において大人より優れている事もある。
 まだ僕の考えの至らない所に違った見方が……「そ、そうだ! 霖之助に渡すものがあったんだ!
 いつも用品の調達で世話になっているからな、これはせめてもの感謝の気持ちだ!」

何故か顔を赤くしだした慧音が机からとりだして霖之助に渡したのは少女の持っていたのと同じくらいの箱だった。

「ま、また物が足りなくなったら店に行くから! 今日はこれから明日の用意もあるんだ! だから今日はありがとう!」

そう早口で言うと霖之助を外に出し慧音は戸を閉めてしまった。

「そんなに恥ずかしがることでもないだろうに。それにわざわざこんなものまで用意してくれるとは。彼女は真面目だな」

霖之助は手に持った箱を見て小さく笑った。何故なら
名『義理チョコ』 用途『店はもう少し片づけて整頓すべきだな』
と見えたからである。
































その後
「せんせー、今日どうだったの?」
「それがな、渡すのを間違えて生徒達に配る義理の方を渡してしまったんだ……」
「やっぱりねー」「だよねー」
少女達は口々に呟いた。
机に突っ伏している慧音を見れば一目瞭然だろう。
「お前たちはどうだったんだ?」
「私達はもちろんわたせたよー」
少女達は声を揃えて答えた。それを聞いて慧音はこの時だけこどもに戻りたいと心から念じた。
「まぁまぁ。 せんせー、次頑張ろうよ。」

先生を少女達の作戦会議はまだしばらく続くようだ。

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ピザ配達人

Author:ピザ配達人
しがない大学生


ねこ好き、漫画好き、アニメ好き、スクエニ好きな輩です
基本、雑食、ノマカプ厨
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