日本好色文化の神髄を世界に知らしめる一人の天才絵師!鬼才・佐伯俊男のイラスト作品
不気味でエロテックな幻想画で知られるイラストレーター佐伯俊男氏をご紹介します。国内含め海外で評価が高く、寺山修司氏が購入したほど。1970年、画集出版し同年原画展をパリで開催。この展覧会中に、原画全点が当地でゴッソリ盗まれるという事件まで発生するほどセンセーションを捲き起こしました。角川文庫の山田風太郎作品のカバーアート三上寛、Garlic boysのジャケットイラストで知られています。若干閲覧注意なのでご用心を。。。
そんな佐伯俊男氏の印象に残る言葉も合わせてご紹介。
「70年当時はイラストレーター、コピーライター、カメラマンなどいろんな卵が売り込みをかけ、ひしめき合っていました。彼らの中から自分が這い上がっていくために何をするべきか考えると、性というテーマは外せませんでした。なぜなら性はいつの時代も人間のテーマ。生と死につながっている。」
男の隠れ家 ONLINEより
「もし、この業界に大通りというものが存在するならば、私がその道のど真ん中を闊歩することは金輪際ないだろうと肚をくくった。それでも構わないと、とにかく歩みを前へ踏み出した、そんな七〇年であった」
書き下ろしエッセイ「あの頃のこと」より
これらの作品の根幹にこういった理念ともいうべき姿勢があると思うと感慨深いものです。
また、2013年3月8日から31日までイギリスのプリント・ハウス・ギャラリーで展覧会が開催されるそうです。ちなみに佐伯氏は現在68歳(2013)です。
こちらはGarlic boysのジャケットイラストです。個人的にはとても好きなバンドですのでご紹介。
再録ベスト
気になる方は是非!
夢隠蛇丸―佐伯俊男作品控
風太郎忍法帖カバー絵の幻妖、最新描き下ろしを含む過去未収録102作品の妙夢、異端の画家佐伯俊男による時代ワールドを堪能あれ。
佐伯俊男音楽野私娯途
エロティックでグロテスクかつポップ&ユーモラスそして最高にクール! ティモシー・リアリーも絶賛する20世紀最良の絵師にして21世紀のグラフィックを形作る幻想画の奇才からの贈り物。 ファンタスティック、エロティック、かつ色彩豊かな画風で知られる幻想画家、佐伯俊男の70年代から現在までの仕事を”音楽”という切り口で一冊の作品集にまとめました。 天才絵師の底力を再認識すると同時に新たな魅力をご堪能いただけます。 豪華タブロイド判で登場、センターの折はポスター(中村達也vs阿部薫 正反合)仕様。