米航空宇宙局(NASA)は9日、火星で活動中の無人探査機「キュリオシティ」が初めてドリルを使って岩盤に深さ6.4センチの穴を開け、分析用の岩石の破片を採取したと発表した。
周辺は太古に川が流れた可能性がある平らな堆積岩の広がる場所。NASAのチームは今後、キュリオシティの分析装置を使い、採取したサンプルにかつて微生物などの生命が存在したことを示す証拠が含まれていないかどうか調べる。
キュリオシティは採取に先立ち、ロボットアームの先端に付いた直径1.6センチのドリルを使って浅い穴を開ける試験を実施。深さ6.4センチの穴を開けたのは8日で、ドリルに付着した微量の細かい破片を回収装置に収めた。得られたサンプルをふるいにかけ、成分を分析する。
昨年8月に火星に着陸したキュリオシティは、これまで地表の土を採取しているが、生命の痕跡を示す有機物などは見つかっていない。(ワシントン=共同)
キュリオシティ、NASA
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