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政治
孤立・民主、みんなに“ラブコール” 補正、同意人事での共闘にいちるの望み
国会で孤立感を深めている民主党が、みんなの党に熱い視線を送っている。夏の参院選に向けた選挙協力で日本維新の会に完全に袖にされた民主党だが、みんなとは平成24年度補正予算案などの対応で方向性が一致する可能性があるからだ。そもそも国会運営で「是々非々」路線の維新に比べ、みんなは自民党との対決色が強い。民主党は今、みんなとの共闘にいちるの望みを抱いている。(坂井広志)
10日のNHK番組「日曜討論」。補正予算案をめぐる民主、維新、みんな3党の発言は、安倍政権との距離感を浮き彫りにした。
民主・高木義明国対委員長「古い自民党政治のようにばらまき的な公共事業が目立つ」
維新・小沢鋭仁国対委員長「維新は地方の党だ。地方にとっては早期成立も望まれる」
みんな・水野賢一幹事長代理「採決前に組み替え動議を出して、私たちの主張を明らかにしたい」
政府側に理解を示した維新に、対決姿勢の民主とみんな。選挙協力では維新とみんなの距離が次第に縮んでいる中、国会運営では民主とみんなの近さをうかがわせるシーンだった。
民主党は、公正取引委員長に杉本和行元財務次官を充てる国会同意人事案で、「事前報道ルール」を盾に政府側の提示を拒否したが内心、不安もあった。参院で自民、公明両党は過半数まで16議席足りないが、みんな(12議席)、維新(3議席)、新党改革(2議席)が同意すれば承認される計算になるからだ。
だが、「天下り反対」の立場をとるみんなの渡辺喜美代表は8日の記者会見で、この人事案に反対する方針を表明した。
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