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事件
【大津中2自殺】「事実究明する姿勢甘かった」第三者委、報告書でいじめが自殺の要因と結論づける
大津市で平成23年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、自殺の原因解明に向けて市が設置した外部有識者による第三者調査委員会は31日、同級生による男子生徒への行為を「いじめ」と認定し、「いじめが自殺の直接的な要因となった」と結論づけた報告書を、越直美市長に提出した。学校や市教委について「事実を究明する姿勢が甘かった」などと厳しく指摘した。
また、昨年末に滋賀県警が男子生徒への暴力行為で立件した同級生3人のうち1人については「頻度が少ない」などとしていじめには当たらないと判断した。
報告書でいじめと認定した同級生の行為は、体育大会で口、顔、手足に粘着テープを巻き付けられた▽何度もズボンを脱がされた▽勉強部屋を荒らされ、財布を隠された-など19件。このうち、生徒アンケートの中に記載がありクローズアップされながら、県警の捜査では認定されなかった「自殺の練習」については、「同級生が窓から身を乗り出すような形をみせて『同じようにやれ』と命じたことがあった」と強要していた、とした。
第三者委は昨年8月発足し、遺族が推薦する委員も加わって調査を進め、学校や市教委の「隠蔽(いんぺい)体質」にも焦点が当てられた。
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