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猫と映像、特定の鍵 PC遠隔操作、現実世界の物証追跡

写真:自宅から運び出された押収物を車に積み込む捜査員ら=10日午後1時17分、東京都江東区白河4丁目拡大自宅から運び出された押収物を車に積み込む捜査員ら=10日午後1時17分、東京都江東区白河4丁目

図:容疑者特定の構図拡大容疑者特定の構図

 パソコン遠隔操作事件で、4人を誤認逮捕する失態を演じた警察が、30歳の男の逮捕に踏み切った。きっかけは、ネット空間を出た男が現実世界に残した足跡。真犯人を名乗るメールを何度となく送りつけ、進まぬ捜査をあざ笑った「劇場型」の事件は解決に向かうのか。

 1月中旬、東京・秋葉原のネットカフェを警視庁の捜査員が訪れた。「この利用者を知っていますか」。4人の名前と生年月日を挙げ、利用履歴の確認を店員に求めた。

 その中でただ1人会員登録していたのが片山祐輔容疑者(30)だった。捜査員はその翌週、片山容疑者が使ったパソコン(PC)2台を押収し、持ち帰った。

 停滞していた捜査を動かしたのは、真犯人を名乗る人物が「現実世界」に次々と残した痕跡だ。

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