阪神春季キャンプ(10日、宜野座)阪神のドラフト1位ルーキー藤浪が10日、プロ入り後初めて本格的な投球練習を行った。
捕手を座らせた投球の解禁日に設定されていたこの日、藤浪は単独でブルペン入り。和田監督ら首脳陣が見つめるなか、直球のほか、チェンジアップ、カーブ、スライダー、フォークボール、カットボール、ツーシームの6種類の変化球も披露しながら47球を投げ込んだ。
藤浪は「全然良くなかった。リリースの感覚がずれていたし、コントロールがつかなかった」と不満げだったが、片山ブルペン捕手は「チェンジアップのほかは全部低めにきていた。今日はシュート回転の球が多かったけど、指にかかった球は150キロが出ている印象。腕が長い分、指にかかったらすごい角度で球が来る」と感嘆の声をあげた。
またこの日、初めて屋外でフリー打撃も行い、47スイング中、柵越え2本と、元気いっぱいの動きをみせた。練習に制限がかけられた“助走期間”も明け、「実戦を想定して投げられる。楽しいし、やりがいがある」と声を弾ませた藤浪。その表情はより一層、生き生きとしてきた。(産経新聞)