(cache) オールドゲーム・ＦＭ７７ＡＶ+ＴＯＷＮＳ

　

フリーウィルその他きんぷくりんＮＥＷ

ＤＡＬＫ

デスフォース

少年マイクの一人旅　

バビロン

ディープフォレスト

ルクソール

夢幻戦士ヴァリス

ＹＡＫＳＡ（ヤシャ）+アークス

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　ブルー・フリーウィル・ファルアディア
　　　１９９２～４年？　きんぷくりん　ＦＭ-ＴＯＷＮＳ専用　ＲＰＧ

比類の無い地味さと、自由さを併せ持ったＲＰＧをひっそりと出していた
「きんぷくりん」と言うソフトハウスがありました。　
コンセプトの同じＲＰＧを作り続け、１作ごとに、完成度を高めていきながらも、
地味さがたたったのか、何時の間にか消えていたのです。

最も大きな特徴は、ストーリーの枠の中で限界まで自由な行動ができる事でしょう。
まず、存在する人ほぼ全てが仲間に出来ます。（敵モンスターも）
日向ぼっこをしている近所の爺ちゃんや、猫や王女に至るまで賑やかに冒険が出来ます。

（敵モンスターも）「昔から持っているこの鍵…。この鍵が何に合うのか知りたいんじゃ。」
「私でお役に立つのなら一緒にまいりましょう」
「僕を連れていけば役に立つよ！何しろ体を鍛えているからね。」

また、誰とでも戦って殺す事が可能です。死んだキャラクターは墓地に集まりますが、何時でも復活可能です。
普通に仲間になってくれないキャラクターも殺してパーティーにいれてから復活させればＯＫです。（ボスなど）
この世界では、簡単に復活が出来るので、殺されても「やあまいったなあ」程度で済むのです。
ストーリーの進めかたもほぼ自由で、プロローグ前に鍛え上げて
顔見せのラスボスをいきなり倒してエンディングを迎える事が出来ます。　

全ての登場人物達に生き生きとした背景を感じさせる暖かさは他に類するものが無く
今のネットゲームでさえ、及ばない点があるかもしれません。
　
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ＤＡＬＫ
　　　１９９３年　アリスソフト　　ＦＭ-ＴＯＷＮＳ専用　タクティカルシュミレーション

１８禁ながら、アリスソフトは今も昔もしっかりとしたゲーム性のソフトを作り出してくれます。
その中でもこの一本は、私がプレイしたゲームの中で、間違い無く一番長く遊んだソフトです。
街は１つ迷宮も１つで、ひたすらレベルを上げて迷宮に潜っていく
ウィザードリーのようなシンプルなゲーム性で、ストーリーはおまけ程度です。
しかしながら、戦闘中など、キャラクターが挟むコメントから
キャラクター達の個性が滲み出て来るように感じられ、ゲームを無味乾燥な物にしていません。

主人公のセイルは、恋愛神マーティスの神官であるという、設定上攻撃が一切できません。
そのため、経験値は女の子達から吸い取る事になります。
戦闘時には、命を削って彼女達を回復し、彼女達は彼を守るのです。
この状態は、セイルの特別な優しさと母性無しでは存在しません。
最近では「サフィズムの幻想」の杏里にも似て、システムとキャラクター設定が上手く噛み合っています。
（均等になるよう気を使って女の子達の部屋を訪ねた想い出が）
戦いの終りに、いつか訪れる別れを予感しながら、ヒロイン達とセイル君はことほぎの時を過ごすのです。
私が一番好きなヒロインのルーは片目に筋肉、身長が２１０ｃｍもあったなあ…。

クリア後に続く、１００階もの迷宮（ＤＯＳ版は１０００階）は
セイル君と女の子達の戦いが永遠に続くようにという粋な計らいではないでしょうか？
（ざっと３年、それでもクリアしましたけど…）
　
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デスフォース
　　　１９８７年　リバーヒルソフト　ＦＭ-７７ＡＶ専用　Ａ-ＲＰＧ

　…昼も夜も無かった。鈍く光る金属に総てが覆われていた。
　電気仕掛けの腹這う機械、転がる機怪、飛ぶ奇械が計り知れない秩序にしたがって動いていた。
　広がり続ける死の世界は無音の時計のようだった。
　しかし、今一つの不協和音がこの世界に綻びを生み始めた。
　自らの意思を持つそれは「ニンゲン」といった…

　　　無機質な世界感が他に類を見ないゲームです。
　銀色で立体感のある画面や敵キャラクターは新鮮でした。
　一見して主人公もロボットのようで
　うねうねしたボスもこそばゆいような独特の質感を持っています。
　今見ても見劣りしない綺麗な画面で、ＡＶを買って良かったと思った最初のソフトです。

　　難易度はとても高くヒントを与える人間もいなければ、店も存在しません。
　マニュアルには何も（ほんとに何も！）書かれていないので自分の力を頼りに進めていくしかありません。
　
　一番重要なアイテムはカギです。
　　やっぱりマニュアルに書いていないこれは縞縞のカプセルで
　持っていると使える場面の地形が自動的に変化する仕掛けです。
　 “自動的”がくせもので　一つしか持っていない状態で
　アイテムを持つ敵がいないエリアに入り込むと即ハマリです。

　　これに何時でも何処でもセーブ出来る機能が加わり常にやり直しの危険があります。
　
　また、倒さないと抜けられないボスが階段を登ったら、壁の向こうにいた…
　という脱出不能の見事なワナが存在します。
　もはやリセットあるのみです。　
　ただ、これらのハマリは製作者が意図したものなので
　一度引っかかって構造を把握すれば避けられるのがポイントです。
　
　先に進めば徐々に行動範囲が広くなって、武器も増えボッッジョーン！と
　小気味良い音の炸裂弾を撃てるようになります。
この辺は「ゼルダ」のようなアクションＲＰＧの醍醐味がしっかりとあります。　

　当時、クリアは出来ませんでしたが
　（ワルキューレの２倍の５１２画面！）
　それが苦痛では無かったのは保証します。
　バラードの短編を人形アニメで撮ったようなこの世界を味わうだけで楽しくて
　飽きずに繰り返したものでした。
　ラスボスの邪神を見れなかったのが心残りですが　…。
　
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　少年マイクの一人旅←クリックでイラスト
　　　１９８６年　ソフトバンク　ＦＭ－７７ＡＶ専用　アクション

　 …熱を出していたマイク少年は、青い寝巻きのままこっそり寝床を抜け出し
怪物が出るという洞窟に入りこみます。其処は…。

初めて自宅でプレイしたなつかしゲームです。　
カラフルな、アーケードゲーム色の強い本作はＡＶの機能を十分生かしていました。

コンティニューも残機もない一発勝負のアクションゲームです。
また謎解きの要素もあり、画面切り替えのシステムを最大限に生かして
マップを上下左右に複雑に絡ませています。
裏面、裏の裏面（表にあらず）、裏の裏の裏…。
「あれ？ちょっとさっきと景色が違わないか？」と思ったら注意です。
この構造が、ゲーム性と４次元的な不思議な雰囲気作りの双方に貢献しており
心地よく頭を捻らせてくれます。
雰囲気といえば、敵もピンクの一つ目恐竜や、上下するミジンコや
ラスボスの一つ目心臓など、プヨプヨした質感の奇妙な物でした。

一部の敵（芋虫、狼など）は倒すと体力が回復するので
見掛けると「おやつだ！」と襲いかかりたくなります。　
しかし無益な殺生は厳禁です。なんと最後に脱出できず骨になるオチが待っているのです。
「人間は必要以上の生き物を殺してきた」という意味深なメッセージが雑誌に載っていました。

全体の雰囲気からマイクが熱に浮かされて見た悪夢ではないかという印象を受けます。
野菜を食べると体力が減るのはマイクが偏食だからなのでしょうか？
　　　　ハードなアクションゲームの面白さを存分に教わった思い入れのある作品です。
　
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　バビロン
　　　１９８７年　クリスタルソフト　ＦＭ-７７ＡＶ専用　Ａ－ＲＰＧ

　呪われた都バビロンを解放するため、名も無き旅人と
勇者ギルガメッシュの魂が探索するアクションＲＰＧです。　

経験値やレベルが無く、戦闘も体当たりと魔法のみの　
シンプルさのため　
「目の前の扉を開ける」、「この敵を倒す」といった小目的をストレス無しに積み重ねていく内に
いつのまにかクリアに至っているスルメのような純粋なゲームの美味しさをたっぷり味わえます。

レベルアップに当たるパワーアップはパワーリングというアイテムを使って行います。
ローエーの紋章というアイテムがお金代わりで箱詰めの魔法使い（一人女性あり）
を開放するとリングや魔法がもらえる仕組みになっています。
ＨＰやＭＰの回復はそれぞれ青い薬と赤い薬
そして両者同時回復する復活の呪文が自動的に使われます。

敵との戦闘は、体当たりするだけです。
主人公がゴトッと転ぶその吹っ飛び具合でその敵の強さがわかるわけです。
１度倒した敵は２度と出ません。
敵が強すぎたら、後回しにして、パワーアップしてから改めて倒しに行ったり出来る訳です。
上手にマップを回って、薬や呪文のストックが
沢山溜まったりしたときの嬉しさはバビロンの醍醐味といえるでしょう。

また、めずらしい点として、音楽を７曲+１から選べる事があげられます。
基本的にゲームのイメージに合った重めの曲が多いのですが
１曲だけ、毛色が違うポップな明るい曲がありました。

当時ラジオで良く流れていた「ビューティフルサンデー」に似た曲でした。
妹が、その曲オンリーでやっていると、なんだか違うゲームのようでおかしかった事を覚えています。

エンディングの「旅人の冒険はいずれまた…。」
というセリフに期待を膨らみませましたが、ついに続編は出ませんでした。
無限の心臓Ⅲみたいに復刻しないかなあ？
　
　
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　ディープフォレスト
　　　１９８７年　ザインソフト　ＦＭ-７７ＡＶ専用　アクション

ＡＶ専用ならではの、綺麗な画面と巨大ボスが売りの
ゲームですが、大味さとマニュアルのウソが衝撃的でした。
　若者が町を歩いているといきなり異世界にワープさせられ爺に「姫を救うのじゃ」と言われるやいなや
上半身裸のラスタンみたいなおやじになってしまいます。

　難易度は崩壊しており一面の下準備さえ終わればこのゲームはピクニック同然です。
まず敵をひたすら倒して最強武器の砲丸を買います。
次に中ボスのスライムに頭を踏ませると
体力はゲージを吹き飛ばして最大の 65535になります。
　以降、回復の必要は０です。
最後に武器強化の聖水をあるだけ砲丸に叩き込むと、攻撃力は 65535に！
　武器を変えない限り効果は継続します。
　ボスさえも画面に出現する前に死にますし、無敵に近い状態です。

　　攻略はこれで終わりなので、次はこのゲーム最大の謎であるマニュアルの嘘とラストの展開です。

　さて、マニュアルには姫の使う魔法について事細かに書かれており、
　助け出したあとオプションのように後についてくると言う展開が期待されます。
　ラスボスの「死んでも呪いが残る」と言う噂の魔法使いの部屋に行くと無数の玉が飛んできます。
押しのけながら奥に行くと其処には何もいません。
　　
　　　　これがゲーム史上唯一の「見えないボス」です。
そう言えば、それらしい表示が画面上にあったような。

眉間に皺を寄せながら入り口に戻ると、突然エンディングが始まり皺は3倍になります。
　「えいえんはあるよ」という言葉が浮かびます。
　夜になり、朝になり、そしてまた夜が来る中たたずむ主人公と姫。
　マニュアルの魔法は？とか主人公は戻れたの？
　など数々の疑問を置き去りにしてエンドロールは流れていくのでした。
　
　
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　ルクソール
　　　１９８７年　日本テレネット　ＦＭ-７７ＡＶ専用　シューティング

エジプト風の背景の中　縦スクロール面と３Ｄ面が交互に展開する
　アーケード風味の強いシューティングです。
　ダライアスのように３つの段階を経てショット→レーザー→ウエーブとパワーアップします。
　他機種に比べ画面やスクロールが綺麗なのが嬉しいです。

　日本テレネット（ウルフチーム）はこの後、ヤシャ、アークスなど泥沼のようなプレイ感覚のゲームを連発して
　ゲーム＝面白いという若き日の私の概念を打ち砕いてくれたメーカーです。
　しかし、今作は苦痛は無く普通に楽しめました。

　問題はストーリーで、幼い頃の夢をかなえる為に
　なぜ戦闘機に乗って巨大なバラやサソリと闘わなければならないかは謎です。
　　エンディングでは「Ｈｅ　ｗｉｎ」とセリフが表示された後
　不気味な青い男（主人公？）が王冠をかぶっておしまい
　という判じ物でさっぱり意味がわかりません。

　　　大味さと、ストーリーの意味不明さはありますが気合を入れずなんとなく遊べるのが好きでした。
　なんとなくメガドラの「マスターオブウエポン」（謎ゲー）に似ているかもしれません。　
　
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　夢幻戦士ヴァリス
　　　１９８７年　日本テレネット　ＦＭ-７７ＡＶ専用　アクション
　
後に２、３、４、ファミコン、メガドライブ、ＰＣエンジンと続くシリーズ１作目です。
　今でこそ陳腐な女子高生がブンブン剣を振り回して闘う姿は当時かなり新鮮に映りました。
２作目以降は、ビジュアルシーンに頼ってゲーム本編が
　
　　　　　荒くなってしまいましたが今作では両者のバランスは良好です。

アーケードではアテナやワンダーモモなどがありましたがパソコンでは初めてで
　ビジュアルシーンの口パクにも驚いたものでした。
青空の広がる広いマップを駆け巡り、宝石を取ると
ゲージを振り切ってぐんぐん上がる体力が爽快です。
　瀕死のダメージを受けても、ゲージがなくなる前に回復すれば
　死なないところは、マザー２のカウンターにちょっと似ています。

後の日本テレネットのゲーム群と違い良い
　意味の大味さが楽しさに繋がっている豪快なアクションゲームです。
一面の音楽は今でも口ずさめるほど焼き付いています。

　
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　ＹＡＫＳＡ（ヤシャ）+アークス
　　　１９８７年　ウルフチーム　ＦＭ-７７ＡＶ専用　アクション+ＡＤＶ
　
日本テレネットの分社か子会社らしいウルフチームですがＡＶには２本だけ作品を残していきました。
　デモ偏重と作りの粗さが難ですが、後にメガドライブなどで
　たま～に意外な傑作を残していたりする侮れないメーカーです。
　
　
　ヤシャはタイトルを最初「ヤクザ」と読んでそれが通称になっていました。
　内容は源平討魔伝とヴァリスを足して爽快感を無くして
　イヤというほどマップを広くした感じのアクションゲームです。
　昔のゲームには、マップが広い＝ボリュームがあると勘違いした
　ゲームが多くありましたが、これもその一つでしょう。

　　延々と何百もの鳥居を走り抜けさせられたり足場をずっと登らされて
　落ちたらまたやりなおしなど、ループしているのかと思うほどでした。
　根性で狼の形をした弾が撃てるアイテムを取りましたがそこまでで
　結局は、最初のボスさえも辿りつけませんでした。
　それどころか、実はボスを作ってなかったという話しまであり
　雑誌にのっていた三つ首竜などの巨大ボスはなんだったのでしょうか？
　「写真と違う！」（セガガガ）と叫びたくなります。
　
　
　アークスはＲＰＧから経験値を無くしたら、いかに戦闘が苦痛な作業になるかという良い見本で
　しかもボリュームがないというレベル無しの「アークザラッド」をやらされるような代物でした。
　やった人は誰もが「バンシーの麻痺でリセット」を経験していると思います。
　最後は「ブラックドラゴン」なる敵をたいして苦戦もせず倒したら
　色違いの「ゴールドドラゴン」が現われ「人類皆兄弟」みたいなことをいって終わりだったように記憶しています。
　
　
　当時の私にとってゲーム＝面白い物で、面白くないゲームが存在するなど思いもよらなかった物です。
　この２本を含めて総てのＡＶソフトは繰り返し遊んだ物です。
　今思うとすれていなかった自分にちょっと感心してしまいます。
　
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