MANIMANIAのレトロエロゲーカウントダウン

人生の残り時間が半分を切ったというのに若き日に目にしたエロゲーに魂を引かれ続けるイタいおっさんがこなしたゲームを紹介。

沙織 美少女たちの館('91/10/18・X指定ブランド)

2011-10-19 01:13:15 | PC98ソフト ADV
PC98用ゲーム。FD2枚組。回想モードあり。

いわゆる「沙織事件」で知られるかのゲーム。
「沙織事件」については18禁ソフト制度の発足とテクノポリスの衰退−沙織事件の次の一手

発売20周年記念レビュー。って1日遅れてるけど。
パッケージはこちら。


マニュアルはこちら。


こちらが因縁の「X指定」ブランド画面。


プレイにあたっては,Chaserのジャンクヤード内の攻略ページを参照した。

部活動で学校からの帰りが遅くなった主人公,沙織は,尿意を我慢できず,公園の公衆トイレを利用する。


トイレを出ると,公園のベンチではアベック(死語)が露出プレイを敢行していた。
嫌悪感を覚えつつ公園を後にした沙織は,眼にした光景が忘れられず,自室のベッドで自慰行為に及ぶ。
「いやがるのを,無理やりされたいっ!」

・・・・・・誰でもいいわ・・・・・・
私を・・・・・・めちゃくちゃに・・・・・・して・・・・・・

沙織の淫らな願いに応じるかのように現れた仮面の男たちは,抵抗する沙織に麻酔薬を嗅がせると,沙織を謎の洋館へ連れ去った。


沙織が目を覚ますと,手足には鎖の付いた環を付けられて自由を奪われていた。
目の前に現れた館の主と称する女性は,当分,沙織を世話することになるという。

貴方は,この館に来ることを望み,私がそれを叶えてあげた・・・・・・
この館にいる他の多くの女たちと同様に・・・・・・


館の主が去った後,沙織は足元に扉の鍵らしき物を見付け,館からの脱出を図る。
とりあえず,鍵の開く部屋を順に訪れるが,沙織は各部屋で愛欲にまみれた女性たちの相手として,その姿を間近に見ることとなる。

月の部屋 雪恵


火星の部屋 美由貴
都合によりトリミングしました。


土星の部屋 和美


金星の部屋 妙子


星の部屋


太陽の部屋 春美,まゆみ
都合によりトリミングしました。


水星の部屋 みちか
都合によりトリミングしました。


木星の部屋 冴子


館玄関の鍵を手に入れた沙織は,脱出を試みるが,見付かってしまい,再び部屋を巡ることになる。
その後,再び訪れた脱出の機会に,沙織の脱出はなるのか・・・。

局部描写はノーコメント。

それぞれの部屋に入ると,それぞれの部屋の美女,美少女たちの艶姿かグラフィックで表示されるのだが,そのほとんどは動かない1枚絵。
絵が動かないなからテキストに注目するしかないが,淫語を女性キャラに無理矢理言わせる,奴隷らしい口の利き方を強制する等,変わり映えしない展開が繰り返される。正直,じじくさい会話の応酬に辟易した。スポーツ新聞の連載エロ小説クラス。
シチュエーション的には,近親相姦が3部屋,職場の同僚間,上司部下間各1部屋,後輩男子に縛り調教された先輩女子1部屋,教師と生徒の禁断の関係1部屋とバリエーションがあるようでいて,7部屋中6部屋が「口では嫌だと言いながら,体は正直だぜ,へへへ。」的な展開なので早々に飽きてしまう。
しかも,そんなテキストに耐えて読み進んでも,1入室あたり画像2枚。劇画チックな点を除けば,わりと綺麗な画像だが,いかんせん凡テキストが長すぎる。
ごくまれにアニメーションする画像もあるが,上の評価を動かすには至らない。
BGMは,沙織の不安感や,館の異世界感を見事に描き出しているだけに,凡テキストが大減点で辛い。
凡テキスト過ぎるので,館内2巡目の各部屋のテキストは読んですらいない。

もっとも,シナリオ全体としてはエンディング前の館の主再登場からの展開には驚かされたので,凡テキストが長すぎることを差し引いても高く評価する。
館物にありがちな,焼け落ちラストや消失ラストでない点もいいかと。
あの事件がなければ,もう少し評価を得る機会のある作品だったのではないかとも残念に思われる。
エロゲーなので,後述する画像数の問題から,万人受けは得られなかったと思うが。

なお,画像的には別にお宝でもなんでもないので,プレミア価格で入手されることはおすすめしない。
ゲームとしてやっておくべきか?と言われると,お時間があればどうぞというくらいか。
館内2巡目のテキストをほぼ読み飛ばしたけど,それを読むために再プレイする気はない。

各キャラの画像は,1巡目(2回とも)2枚,2巡目(2回とも)2枚,エンディング時1枚の計5枚ずつ。
事件がなければ,エロ画像の少ないクソゲーとして,早晩人々の記憶から消え去った可能性も否定できない。

開発スタッフ
原画・グラフィックデザイン SERIKA・HIMURO
プロデューサー なかやま ゆき
エフェクトディレクター kin
シナリオ・ライター なかやま ゆき,kin
シナリオ・プログラム kin
サウンドプロデューサー PANDA
サウンドワークス 亜希羅組,MARINA
サウンドスーパーバイザー BAKI
グラフィックエディット 原田 英樹,芳野 篤,大山 恵,大木 みきえ,NEO,NTT,VOGUE,VOL,SS
グラフィック協力 HOBBY STATION,TOM BOY
グラフィック・プロデューサー 松永宏樹
システム・スーパーバイザー 岡地 常義
テスト・プレイヤー 味村 由羽木,なかやま ゆき
進行 田中章子
スペシャル・サンクス 石原 裕,NEON小池,OMNI
ゼネラル・プロデューサー SHOW
制作 [C]1991 X指定ブランド

EP−ROMの昔話・その28 沙織 〜美少女たちの館〜でも取り上げられている。

ちなみに,「ら抜き言葉」がシナリオ内で使用されており,「ら抜き言葉」が日本語の破壊だとか騒いでるばあさんは,自分の認識が20年遅れていることを知るべきだ。

などと,今回は,だ,である調で書いてみたけど,ちょっと当たりがきつい感じがするなあ。

以下,自分用メモ
Np2からの切り取り範囲
(80,1)-(560,332),画によっては(560,334)

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ジャンル:
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キーワード
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