「人の好みは千差万別」と言いますが、巨乳が好きな人もいればぺったんが好きな人もいる。ロリが好きな人もいればお姉さまが好きな人もいる。生意気なキャラが好きな人もいれば従順なキャラが好きな人もいる。とまあ、そのように様々な好みがあるがゆえにソフトハウスはヒロインの数を増やすわけですが・・・
「それならば女の子をプレイヤー好みにカスタマイズしよう」という野心的? な試みに挑戦したのがタイトルの「カスタムメイト」シリーズです。初代「カスタムメイト」は1993年9月、「カスタムメイト2」は1994年10月にカクテル・ソフトより発売になっています。実はこの「カスタムメイト」シリーズには「カスタムメイト3」もあるのですが、このゲームについては稿を改めて話題にしたいと思います。
では初代カスタムメイトから。年齢が年下、同世代、年上の3パターンに分かれ、その中に性格の違う3人の女の子がいて、計9人の中から一人を選びます。そうしたらその女の子の髪の長さ、胸の大きさ、おしりの大きさを3通りの中から選んでゲームスタートです。(女の子は悪魔が呼び出すという設定になっています)
ゲームが始まったらやることは要するに女の子を口説いてHするだけなんですが、女の子によって難易度は大幅に違います。年上タイプは比較的簡単なんですが、年齢が下がるほど難しくなるようで、特に「年下・生意気」タイプのみゆきちゃんは激ムズでとうとう自力ではクリアできませんでした。しょうがないのでセーブデータを書き換えて強制的に先に進むという反則技を使ってクリアしたことを覚えています。
個人的に好きだったのは「年下・甘えん坊」タイプのさやかちゃんかな? この娘との会話が一番面白かったように思います。ともあれ、胸の大きさや髪の毛の長さを自分好みに変更できるというのはかなり燃えてプレイしました。
では続いてカスタムメイト2。今度はまず最初にシチュエーションを選んで、その中で女の子の性格、髪の毛の長さ、胸の大きさ、体型を選びます。体型のみ2パターンで、他は3パターンの中から選びます。初代は女の子の性格を変えると別人になってしまったのですが、2ではセリフと目元が変わるだけで別人になるわけではありません。性格によるセリフの違いなんかを楽しむことができます。シチュエーションは、
[1] 教育実習生と生徒(女の子の年齢によって2パターンあり)
[2] 先輩と後輩(プレイヤーが先輩の場合と女の子が先輩の場合の2パターンあり)
[3] 医者と看護婦(女の子の年齢によって2パターンあり)
[4] 入院患者と看護婦(女の子の年齢によって2パターンあり)
[5] バニーガール(バーテン、客、店長の3パターンあり)
があります。初代では口説くのがかなり難しい女の子がいましたが、2では大幅に難易度が下がり、途中でゲームオーバーにする方が難しい、というくらいの難易度になりました。そう言えば、初代は女の子は悪魔が呼び出していましたが、2ではバーチャルマシンでの疑似体験と変更されました。こういうのがのちに「バーチャコール」シリーズに影響しているのかもしれませんね。また、1プレー10分程度で終わる超お手軽ゲームになりました。
ただ惜しまれるのはこのゲーム、キャラクターデザインに癖がありすぎることで、正直馴染めませんでした。もっと一般受けするデザインだったらなあ、と今でも思います。
F&Cがこの「カスタムメイト」シリーズの新作を出してくれんかなあ、と今でも思いますが、これ相当手間がかかるらしいので、ちょっと望み薄でしょうかね。ただ、このシリーズがのちのゲームに与えた影響というのは結構大きかったようで、Piaキャロットシリーズの「ユニフォームセレクトモード」というのはここからの影響ではないか、と思っています。
ともあれ、「女の子をカスタマイズできる」という珍しいタイプのソフトということで思い出に残っている1本です。