カナKEY ヲ ロックシテ J・Y・B ト タイプスル… ソレガ 「JYB」 ノ カイハツコンセプト!!
いきなり凄い文章ですが、実はこれ、タイトルのゲーム「JYB」のパッケージに書いてあったものなんですね。カクテル・ソフトより1993年4月に発売になったゲームです。文章の意味についてはやってみて頂ければ一目瞭然なので省略いたします。
じゃあどんなゲームなのかということですが・・・
主人公の彼女の桃子ちゃんは、主人公がもっと積極的になるようにするおまじないをかけます。ところが手違いで呪いがかかってしまい、主人公は女になってしまいます。元に戻るためには人間に転生した「魔界のプリンセス」を探さなければいけないのですが、そのためには「究極のエクスタシー」を与えなければならない、という。しかも、1週間以内に元に戻らないと二度と戻れなくなる、ということで、さて主人公の運命はいかに、というゲームです。
設定からしてもそうですが、ゲームのノリも完全にバカゲーです。主人公は女になってしまったし、他のキャラは全て女性なのでHシーンは全てレズです。で、色々と捜査を行い、容疑が固まった? 女の子に「メハメ・ハルーガ」(意味は逆から読めばわかるでしょう)という呪文をかけてHシーンに入ります。「リミテッド」のPC-98版をお持ちの方はミュージックモードでこのゲームの曲が聴けますが、実はこれ、HシーンのBGMなんですね。Hシーンにこれほど騒がしいと言いますか、にぎやかと言いますか、そういう曲を使ったゲームというのはこれしかないのではないかと。また、Hシーンでもアイテムを色々駆使しないと女の子がイってくれないので(どのアイテムが効果があるかは女の子によって違います)Hシーンも気が抜けません。
そういうゲームですが、このゲーム自体はかなり難しかったことを覚えています。見た目とは大違いですね。元に戻れないと当然バッドエンドになるわけですが、ゲームではテキストで表示されるだけです。何でも、本当はバッドエンド用のCGが用意されていたのですが、時間等の関係で入れることができなかったそうで、のちに雑誌でバッドエンド時に表示される予定だったCGというのが公開されました。
タイトルだけならまだしも、パッケージに冒頭の文章を入れていた、というのが何とも凄いですが、昔は自由奔放なゲームが出ていたなあ、ということを感じさせてくれる1本です。