EP−ROMの昔話・その16

ワイルドフォース

2002年12月18日

 NIFTYで私よりもゲーム歴の長い方々の中には強固なフォア・ナインファンの方というのが結構いらっしゃいました。フォア・ナインというブランドは今はありませんが、スタッフの皆様はキャンドルにいらっしゃいますね。それはさておき、アクティブに活動している人から一定の支持を集めるということは何かあるのだろう、と思うようになりました。そこで評価の高かったGAOGAOシリーズについての情報を集めてみると、

[1] 1作目の評価はイマイチ

[2] 2作目は人によってかなり評価が分かれる

[3] 3作目はだいたいみんな誉めている

[4] それぞれは独立した話なのでどこからプレイしても可

ということなので、3作目「ワイルドフォース」をプレイしてみることにしたのでした。発売は1994年10月。

 詳細につきましてはKenさんのレビューを参照していただくとしまして。とにかくこのゲームをプレイしていて感じるのは「楽しい」ということです。プレイし始めて、どこで中断しようかなかなかやめられなくて困ったことを覚えています。ただ、今のシナリオ重視系のゲームにおいては求められているのは「感動」でしょうから、はたして現在のプレイヤーがこのゲームをプレイしたならどんな感想を持つのか、興味あると共に不安ではあるのですが。

 プレイを終了して、「楽しかった」と感じると共に、大きな疑問が浮かび上がってきました。「いったいこのゲームのどこに18禁の必然性がある???」

 必然性は全然なく、単に「サービスとして入れた」と言わんばかりのHシーンが多々見受けられる、というのは昔のゲームに多いのですが、このゲームもその1つと言わざるを得ないでしょう。Hシーンがむしろ評価を下げかねない方向になっているのは残念だと言わざるを得ません。Hシーンカットして、一般指定で出した方がよほどスッキリするのでは、と思えるのですけれど。

 このシリーズ、1作目の「ラジカルシークエンス」は「シルバー・ジーン」という名でWindowsに移植されているのですが、あくまでプロローグという感じで、このゲーム自体はそれほど高い評価ができるものではないでしょう。それだけに、残りの3作は果たしてWindowsに移植されることはあるのか、かなり不安ではあるのですが。

 このゲーム、今ならまだ中古等で手に入るようですから、エミュレータ等でプレイすることをお勧めしたいのですが、問題はMS-DOSが必須ということでしょうねぇ。私のように古いゲーマーにとっては何の問題もないのですが、最近の方ですと。MS-DOSの新品自体はまだ売っていますが、Ver6.20は確か12000円だったかな? 結構高いのが難点です。場合によるとOSが入っているPC-98の中古を手に入れる方が安いかもしれませんね。ただ、Windows95プリインストールモデルではダメですが。

 ところで。このシリーズを3本とも揃えるとフォア・ナインからおまけディスクが送られてきたらしいですね。それを入手した方が、「どなたかこのゲームの画像ローダーを作ってえ。マジにお礼しますから」という発言をアップしました。そういうことならば応えねばなるまい、と解析を始め、ローダーを作成したのでした。ただしある事情があって、このローダーは一般に広くは公開していません。

 それからしばらくしてそんなことがあったことも忘れていたころのこと。この方からメールが来まして、「過去ログを整理していたら、お礼をするのを忘れていました」とのこと。別にお礼が欲しかったわけじゃありませんが、忘れられていたというのはちょっと悲しかったです。それはさておき、その方はアクセスギフトを贈ろうとしたのですが、「できない」と言われたのでどうしたらよいか、と問い合わせてきたのでした。

 アクセスギフトというのはNIFTYの課金を相手にプレゼントするというものです。ただし、これが利用できるのはクレジットカード決済の人に限られていました。この当時私は銀行引き落としだったので、アクセスギフトは利用できなかったのですね。先ほども書きましたが、別にお礼が欲しかったわけではないので、「別にお礼が欲しかったわけではないですからいいですよ」という意味のメールを送りました。しかしいくら贈ってくれるつもりだったのかは興味ありましたが。

 これもおすすめ度はかなり高いゲームなのですが、実機なりエミュレータなりを利用してPC-98環境を整えなければならないというのが残念な所です。ともあれ、これを読んで興味を持ちましたらぜひプレイしてみて下さい。

written by EP−ROM